県議会開会日の提案説明
平成12年2月県議会定例会知事提案説明要旨

(2) 柱別重点施策

 以下、予算編成の重点施策の概要及び県政の課題について、新世紀創造計画の5つの柱に基づいて御説明申し上げます。

《ア 健康で心ふれあう安心社会》

 重点施策の第一は、「健康で心ふれあう安心社会」であります。

(多様な社会参加の推進)

<ユニバーサルデザインの推進>

 最初に、ユニバーサルデザインの推進についてであります。

 「しずおかユニバーサルデザイン懇話会」から、「ユニバーサルデザインがめざす社会」「着実な実現に向けての行政・県民・事業者の役割」などが盛り込まれた提言をいただいたところであり、県では、この提言を受け、2月22日、推進本部において具体的な取組を盛り込んだ行動計画を策定したところであります。今後は、この行動計画を着実に進める中で、県民の皆様や事業者の方々とも連携して、誰もが自由に活動し、いきいきと生活できる社会づくりに努めてまいります。

<男女共同参画社会づくり>

 次に、男女共同参画社会づくりについてでありますが、男女が共にその個性や能力を発揮し、社会のあらゆる分野で活躍できる社会の実現に向けて、現在策定中の「第2次アクションプログラム」に基づき施策の推進を図るとともに、地域会議の開催などにより、県民意識の高揚に努めてまいります。

<NPO活動の推進>

 NPO活動等への支援につきましては、ふじのくにNPO活動センターを拠点として、法人化の促進や人材の育成に努めているところでありますが、去る2月4日に策定した「NPO活動に関する基本指針」に基づき、今後とも、その活動を着実に支援してまいる考えであります。

<障害者の自立と社会参加>

 次に、障害者の自立と社会参加につきましては、生活寮やグループホームの設置を促進するほか、引き続き、小規模授産所や共同作業所における自立促進事業を展開するなど、障害者の就労を積極的に支援してまいります。

 特に、精神障害者の保健福祉施策につきましては、精神保健福祉法が、本年4月から施行されることに伴い、在宅福祉施策の充実が急務となっておりますことから、援護寮や地域生活支援センターなどの整備を進めるとともに、新たに、精神障害者訪問介護事業などに取り組むことといたしました。

 また、障害者スポーツ協会を核とした障害者スポーツの振興や普及を図るなど、平成15年に本県で開催が予定されております「全国障害者スポーツ大会」に向けた準備を進めてまいります。

<高齢者使用料など減免の拡大>

 このほか、高齢者の社会参加や健康づくりの一層の促進を図るため、平成12年度から、県立美術館、県総合健康センター、県立水泳場などにおける70歳以上の高齢者の方々の利用については、使用料を無料とするとともに、ゴルフ場利用税を一律に半額とするなどの措置を講ずることとしたところであります。


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