県議会開会日の提案説明
平成15年2月県議会定例会知事提案説明要旨

カ 未来を(ひら)く、意味ある人づくり
(未来を(ひら)く“意味ある人”づくり)

 第6は、「未来を(ひら)、意味ある人づくり」であります。

 <確かな学力の育成>

 子どもの「確かな学力」を育成するため、県内外の有識者から幅広く意見を聴取し、県民的な議論を深めながら静岡県としての方策等について具体的に明らかにしていくとともに、教職10年経験者研修の充実や教科指導に実績のあるOB教員を活用した研修等を実施することにより、教員の資質向上を図ってまいります。

 また、インターネットを活用した「あすなろ学習室」を総合教育センターに開設し、子どもたちの自主的な学習意欲に応じるだけでなく、不登校児童・生徒も学べる環境を整備してまいります。

 <小学校1年生多人数学級支援>

 さらに、公立小学校1年生の多人数学級を有する学校に配置する非常勤講師を291人に増員し、基本的な生活習慣指導を含めたきめ細かな指導の充実を図ってまいります。

 <県立高等学校の再編整備>

次に、県立高等学校の再編整備につきましては、「静岡県立高等学校長期計画」に基づきまして、農業経営高校と浜松城南高校の再編整備による西遠地区新構想高校では、建設のための準備を進め、また、静岡工業高校と清水工業高校とを再編整備して設置する総合科学技術高校(仮称)につきましては、土地取得を進めるとともに、基本計画の策定を行ってまいります。

 <養護教育の充実>

 養護教育の充実につきましては、盲・聾・養護学校と小・中・高等学校の子どもたちが、宿泊をして自然体験を行う交流活動を東・中・西部地区で実施するとともに、静岡南高等学校内に、静岡北養護学校高等部の分校を平成16年4月に開設するための準備を行うなど、障害のある子どもと障害のない子どもの交流機会を拡大し、「心のユニバーサルデザイン」を推進してまいります。

 今後、県立の知的障害養護学校高等部に重複障害学級を計画的に設置していくこととし、平成15年度は沼津養護学校、静岡北養護学校、浜松養護学校の3校に各1学級設置し、3年間で全9校に設置してまいります。


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