(6)有事法制
次に、有事法制についてであります。
国民の生命と財産を守るために欠かせない有事関連3法が第156回国会で可決、成立いたしました。
もとより、県民の生命、身体及び財産を守るため的確に対応してまいることは当然でありますが、法律の内容を見ますと、有事への的確な体制の整備という観点から、国と地方自治体との役割分担の在り方や、関連する法体系との整合性などについて課題を残していると考えております。
今後、1年以内を目標として県民の安全確保に密接にかかわる国民保護法制が整備されることとなっておりますが、これに併せて、有事法制の不備の是正について、様々な機会をとらえ国に働きかけてまいりたいと考えております。
(7)犯罪のない"安全しずおか"づくり
次に、「犯罪のない"安全しずおか"づくり」についてであります。
本県における昨年の犯罪発生件数が過去最高を記録し、県民の犯罪被害への不安が高まる中で、犯罪の少ない安全な静岡県をつくることは、すべての県民が望んでいるところであり、県民の安全・安心のみならず、企業進出や交流人口の増加を促進し、富国有徳の魅力ある地域づくりを進める上で、極めて重要な施策であります。
そこで、昨年12月、「防犯まちづくり有識者懇談会」を設置し、県民の皆様との協働による犯罪防止対策の検討をお願いしてまいりましたが、去る6月4日、県民運動としての展開を図ることなどを内容とした提言をいただきました。
今後、提言の趣旨を踏まえ、行動計画の策定や「安全しずおか県民会議」の開催などを通じて、全県を挙げた防犯運動を展開してまいります。