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更新日:平成24年3月22日
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「浜名湖の地理」でも述べたとおり、浜名湖の 地形は手のひらに似た複雑な形で、南部が浅く、 北部が深くなっています。 このため、水環境は地形の影響を大きく受け、 湖の南北、表層と底層、また季節によっても 大きく変化します。 ここでは、浜名湖の南部・北部に位置する2つ の地点「新居(あらい)」と「湖心(こしん)」の 水質を比較して、地点、深さによる水環境の 季節変化の違いを見てみましょう。
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| はじめに、2つの地点の水温を比較してみましょう。 | |
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左のグラフは、新居(上)と湖心(下)の、 水温の年変動を示しています(平成17年)。 それぞれ異なる2つの水深で測定した結果を 示しています。水温は5℃~30℃の間で季節 変化をしていますが、2つの折れ線の重なり 方が、新居と湖心では違っていますね。 新居では、表層(0m)と底層(3m)の水温は ほぼ同じで、折れ線はほとんど重なります。 それに比べ、湖心では、6~9月は、表層(0m) に比べ、底層(10m)では、水温が約5℃低くな っています。
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| 2つの地点の塩分を比較してみましょう。
上が新居、下が湖心での季節変化です 先に述べたとおり、湖内には海水が入っ て来るため、平均的な塩分は約30と、海 に近い数字になっています。 新居、湖心で比較すると、新居では水 温と同様、表層(0m)と底層(3m)でほと んど差がありませんが、湖心では夏~秋 のはじめ(7~10月)には、表層(0m)の 塩分が大きく低下していますね。底層 (10m)では、あまり変化がありません。 |
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夏の湖心表層では、塩分が最低で15以下となっています。海水の平均塩分は約30ですから 海水の3分の1しか塩辛さがない水になってしまうのです。
なお、浜名湖の塩分は、近年は上昇傾向にあり、外洋とあまり差がなくなっていることが分か っています。水中の塩分が変化すると、そこに住める生物の種類など、環境全般が変化すると 考えられ、今後とも注意が必要です。
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| 溶存酸素とは、水に溶けた状態で存在する酸素のことです。水中の動植物は、この形の酸素を
呼吸や光合成に利用して生きています。 英語でDissolvedOxygenというので、略してDOと標記します。 |
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DOの季節変化を見てみましょう(平成17年)。
水に溶ける酸素の量は、水温が高いほど少なく なるので、夏はDOが低く、冬は高くなっています。 新居と湖心を比較すると、新居では表層(0m)と 底層(3m)で、DOの差がほとんどありません。 グラフの折れ線が、ほとんど重なっていますね。 これに対し、湖心では、表層(0m)では新居とあまり 変わりませんが、底層(10m)では、夏にはDOが かなり少なくなっています。特に9月には、ゼロと なっていますね。冬になると、だんだん表層の値 と変わらなくなっていきます。
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| 浜名湖の北部では夏に底層のDOが少なくなる、
ということがよく分かる写真をご覧下さい。 右の写真は、8月に、浜名湖北部の猪鼻湖で 採取した湖水です。右から水深0,2,4,6mで 採水したものです。DOを測定するため、途中の 処理をしています。ビンの中に、もやもやした沈殿 がありますね。これは、酸素と反応する薬品を入 れて、酸素を固体の化合物とした状態です。 |
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右から3つ目のビンまでは、沈殿がオレンジ色ですが、一番左のビンでは、沈殿が真っ白なのが分 かるでしょうか?沈殿のオレンジ色は、薬品が酸素と反応したことを示しています。水深6mでは酸素 が全くなかったので、6mのビンの中では、沈殿に何も色がつかないのです。 |
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全体的に、浜名湖では北部の方が水質の季節変化が大きいことが分かりますね。
では、なぜこのような変化が起こるのでしょうか?
答えは、次のページ浜名湖の水環境2をご覧下さい。
このページのデータは、(旧)水産試験場浜名湖分場の調査によるものです。
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