『咳が治らないの?』それって結核かも!
結核は、日本では1950年代までは「国民病」「亡国病」と恐れられ、死亡原因の第1位でした。医療や生活水準の向上により、薬を飲めば完治できる時代になりましたが、昔の病気と思っていたら大間違いです。今でも 1日に46人の新しい患者が発生し、6人が命を落としてる日本の重大な感染症です。
結核ってどんな病気?
結核は、結核菌によって主に肺に炎症がおこる病気です。最初は風邪に似た症状で始まりますが、「タンのからむ咳が2週間以上続いている」「微熱・身体のだるさが2週間以上続いている」症状がある場合には、早めに受診しましょう。
なお、高齢者の場合は、このような症状が出ないこともあります(微熱や体重減少)ので、年に1度は必ず健診で胸のレントゲンを撮りましょう。
結核は感染するの?
咳やくしゃみなどの空気感染によりうつります。結核菌の混ざったしぶきが、咳やくしゃみと一緒に空気中に飛び散り、それを周りの人が直接吸い込むことで感染します。結核に感染しても、発病するのは、10人に1~2人くらいです。多くの場合は、免疫力により結核菌の増殖が抑えられ、休眠状態になります。
免疫力が勝つと結核は発病せず、一生発病しない方もいます。しかし、免疫力が下がること(年齢によるもの、糖尿病、喫煙やHIV感染、ステロイドホルモンの使用等)によって、結核菌が復活し発病することがあります。
結核は治せるの?
結核と診断されても、複数の薬を6~9か月間毎日きちんと飲めば治ります。しかし、症状が消えたからといって、治療の途中で服薬をやめてしまうと完全に治りきらず、菌が抵抗力をつけ薬が効かない耐性菌になることがあります。
結核の治療費は、届出をすることで公費負担が受けられますので、保健所や主治医にご相談下さい。
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