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タカネマンテマという植物を御存知ですか。
タカネマンテマの「タカネ」を漢字にすると「高嶺」と表記し、南アルプスを分布の世界南限とする植物です。
タカネマンテマは自然界で個体数が非常に少ない(県内では50個体未満)ことから、国、県ともにレッドリストの絶滅危惧1.A類に区分されており、氷河期に北極圏から南下し、氷河の後退とともに南アルプスにとり残された『遺存種』として、学術的価値が非常に高い植物です。
県では、静岡県希少野生動植物保護条例に基づき、平成24年に特に保護が必要な『指定希少野生動植物』に指定し、保護を図っています。
しかし、このままでは自然界では絶滅してしまう恐れがあることから、今回、『ふじのくに生物多様性地域戦略』の新たな取組として、静岡県立磐田農業高等学校に『ふじのくに生物多様性地域戦略推進パートナー』を委嘱し、協働でタカネマンテマの種子増殖に取り組むこととしました。
増殖には、ふじのくに地球環境史ミュージアム内で凍結保存している種子を使用し、同校の生産科学科の生徒さんに種子をお預けし、授業の一環として取り組んでいただきます。今回の取組には、南アルプスの植物の研究で有名な静岡大学理学部の増澤武弘客員教授にも技術的なサポートをお願いしています。開花に成功した場合は、同ミュージアムでの展示も予定しています。
県では、ふじのくに生物多様性地域戦略の取組主体の裾野を広げ次世代へ継承するため、これからも学校や大学等に『ふじのくに生物多様性地域戦略推進パートナー』を委嘱し、パートナーと協働して新たなプロジェクトの実践や成果発表等に取り組んでまいります。
【タカネマンテマ】
【委嘱式の様子】
お問い合わせ
くらし・環境部環境局自然保護課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3498
ファックス番号:054-221-3278
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