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ホーム > くらし・環境 > 消費生活 > 不当取引事業者に対する措置 > 寝具類の訪問販売事業者に対する業務停止命令

ここから本文です。

更新日:平成26年10月21日

特定商取引に関する法律第8条第2項の規定による公表

次の事業者は、特定商取引に関する法律(昭和51年法律第57号。以下「特定商取引法」という。)第2条第1項に規定する訪問販売を行うに当たり、特定商取引法第3条及び第3条の2第2項の規定に違反する行為並びに第7条第4号の規定に基づく特定商取引に関する法律施行規則(昭和51年通商産業省令第89号。以下「特定商取引法施行規則」という。)第7条第1号の規定に該当する行為を行ったので、当該事業者に対し、同法第8条第1項の規定により、当該事業者の行う業務の一部を停止すべき旨を命じるとともに、同法第8条第2項の規定により、その旨を公表する。

平成26年10月21日

静岡県知事川勝平太

1事業者の概要

(1)名称及び所在地

株式会社フレンズアップ

神奈川県厚木市妻田北一丁目2番18号

(2)業務内容

寝具類の販売及び布団のクリーニング等の訪問販売

2業務停止命令の内容

平成26年10月22日から平成27年7月21日まで(9か月)の間、特定商取引法第2条第1項に規定する訪問販売に係る次の行為を停止すること。

(1)同社の行う訪問販売に係る売買契約及び役務提供契約の締結について勧誘すること。

(2)同社の行う訪問販売に係る売買契約及び役務提供契約の申込みを受けること。

(3)同社の行う訪問販売に係る売買契約及び役務提供契約を締結すること。

3根拠となる法令の条項

特定商取引法第8条第1項

4業務停止を命じる理由

同事業者は、当該商品を販売し又は役務を提供するに当たり、消費者に対し、次の⑴から⑶までに掲げる特定商取引法に違反する行為を行っていることが認められる。

(1)勧誘目的等不明示(特定商取引法第3条)

同社代表者又は同社従業員は、消費者宅に電話をかけた際、「布団を見せてください。明日行きます。」「家におりますか。今から行く。」「前に○○で買った布団があると思うけど、もう汚れていると思いますから、この辺をクリーニングに回っているのでサービスですからどうですか。」と言うのみで、訪問販売をしようとするとき、その勧誘に先立って、その相手方に対し、売買契約又は役務提供契約の締結について勧誘をする目的である旨を明らかにしなかった。また、同社代表者は、消費者宅を訪問する際、「フレンズアップの何々です。△△さん(大手寝具販売事業者)の製品の無料サービスに来ました。」「販売ではありません。無料サービスです。」「前に買った布団を見せてください。」と言うのみで、訪問販売をしようとするとき、その勧誘に先立って、その相手方に対し、売買契約又は役務提供契約の締結について勧誘をする目的である旨を明らかにしなかった。

(2)再勧誘(特定商取引法第3条の2第2項)

同社代表者は、次のとおり、訪問販売に係る売買契約又は役務提供契約を締結しない旨の意思を表示した者に対し、当該売買契約又は役務提供契約の締結について勧誘をした。

ア消費者が、年金暮らしでお金を使いたくなかったので、「要らない。お金は使いたくない。」と言って、売買契約を締結しない旨の意思を表示したにもかかわらず、同社代表者は「買ってくれ。」と言って同社の販売する商品の購入を勧誘した。

イ消費者が、「市販の湿気取りを使っているので要りません。」と言って、売買契約を締結しない旨の意思を表示したにもかかわらず、同社代表者は「市販の物はあまり効果が無く、すぐ使えなくなります。」と言い、2種類のパンフレットを見せて「除湿機能付きスノコの方がもう一方の商品よりも効果があります。」と言って、同社の販売する商品の購入を勧誘した。

ウ消費者が、「高いでしょうから要りません。」と言って、売買契約を締結しない旨の意思を表示したにもかかわらず、同社代表者は「3万円ずつでいいから買ってください。」と言って、分割払いで同社の販売する商品の購入を勧誘した。

(3)迷惑勧誘(特定商取引法第7条第4号、特定商取引法施行規則第7条第1号)

同社代表者は、次のとおり、訪問販売に係る売買契約の締結について迷惑を覚えさせるような仕方で勧誘をした。

ア同社代表者は、消費者が承諾していないにもかかわらず消費者宅へ勝手に上がり込み、掃除機で敷布団の上を掃除した後、掃除機の中の真っ黒な水を見せて「これじゃあ布団が汚れてだめだ。」と告げて消費者の不安を煽り、商品の購入を勧誘した。また、消費者が売買契約を締結する意思を示していないにもかかわらず「布団を買うのならクリーニングしないで処分でいいですよね。」と言って契約書面を渡して売買契約の締結を迫った。

イ同社代表者は、消費者が承諾していないにもかかわらず勝手に敷布をはがして、持って来た商品を電気マットの上に敷いた。そして、このような一方的な流れの中で商品の購入を勧誘した。消費者は「要らない。お金は使いたくない。」と言って、何度も売買契約を締結しない旨の意思を表示したが、同社代表者は勧誘を続けた。

ウ同社代表者は、消費者に作業内容の説明をすることもなく勝手に布団カバーを剥がし、持って来た掃除機を使って掃除をした後、掃除機の中の汚れた水を見せて消費者の不安を煽り、商品の購入を勧誘した。消費者が「高いでしょうから要りません。」と言って、何度も売買契約を締結しない旨の意思を表示したが、同社代表者は勧誘を続けた。

5主な勧誘の手口

「前に買った布団を見せてください。」等と言って消費者宅を訪問し、布団の掃除後に「こんなに汚れている。」等と告げて消費者の不安を煽り、布団パット等の寝具関連商品の契約の締結を迫る。

6取引事例

(1)平成25年6月○日、同社代表者又は同社従業員が県内在住のA方に電話し、「布団を見せてください。明日行きます。」と言った。Aは電話の相手が以前に訪問してきた大手寝具販売事業者の人ではないかと思ったが、同社代表者又は同社従業員が「行きます。」と告げただけで何の目的で来るのか言わなかったので、どのように返事をしてよいのか分からず返事をしなかった。Aが返事をしないでいると、同社代表者又は同社従業員はさっさと電話を切ってしまった。

次の日の午前10時頃、Aが自宅に一人でいると、同社代表者がA宅を訪問した。この時、同社代表者は訪問した目的を言わず、手には大きな掃除機のような機械を持っていた。Aが玄関に出ると、同社代表者は「布団を綺麗にしてやるよ。」と言って、ズカズカと玄関からA宅の中に上がり込んできた。Aは、同社代表者がAの了承も得ないで勝手に家の中に上がり込んできたので不安に感じると共に、不愉快に思い迷惑を覚えた。

同社代表者は部屋の中まで上がり込むと「何処で寝ている。」と聞いてきたので、Aは寝室のベッドを指差して「ここで寝ている。」と答えた。同社代表者は、掃除機のような大きな機械を持って寝室まで上がり込み、Aが使っているベッドの前で「水を持ってきて。」とAに水を持ってくるように要求してきたので、Aは、いきなり上がり込んで来た男性に対して断わる勇気も無く、言われたとおりに台所まで行って、やかんに水を入れて持って来た。すると同社代表者は、Aが渡したやかんの水を、持って来た掃除機のような機械の中に入れた。そしてベッドの敷布団の上を掃除機のような機械の先で吸い取り、機械を開けてAに機械の中の水を見せた。掃除機のような機械の中には水が溜まっているところがあり、そこには真っ黒な水が溜まっていた。同社代表者はAに真っ黒な水を見せて、「これじゃあ布団が汚れて駄目だ。」と言った。更にベッドの寝床の上を見て、「腰の部分も曲がっている。これじゃあ腰が痛くなる。」と言ってきた。Aは、今まで何不自由なく使っていた寝床について指摘を受け、いい気持ちはしなかった。また、同社代表者から掃除機のような機械の中の真っ黒な水を見せられ、今まで本当に汚くて使えないものを使っていたのか、と不安にも思った。

同社代表者は、「汚れているからクリーニングして新しいものを買いましょう。」と言って書類を出し、「クリーニングするから、ここ名前を書いて。」と言って1枚の書類をAに渡した。同社代表者からは書類についての説明はなく、Aにはその書類がどんな意味を持つのか分からなかった。書類の住所氏名の欄をAが書くように言われたが、書類のその他の部分には何も書かれていなかった。すると同社代表者は、「口座引き落としにするから、通帳を持って来て。」と言い、更に「印鑑を持って来て。」とAに言った。Aは、高齢者の独り暮らしの家にいきなり上がり込んで来た男性に対して言い返すだけの度胸も勇気もないため、断わって逆らったら何をされるか不安になり、言われるままにするしかなく、仕方なく通帳と印鑑を持って来て同社代表者に渡した。すると同社代表者は、Aが持って来た通帳を見て書類に口座番号やAの名前などを書き込んだ。同社代表者は、Aが署名した名前の横や同社代表者が書いたAの名前の横にAの印鑑を押した。

同社代表者は、布団のクリーニングをすると言いながら、布団をクリーニングしても駄目なら新しい布団を買わなければいけないと言った。Aとしては、訪問販売で勧められても、あくまでもクリーニングをするつもりであり、布団を買うことまでは考えていなかった。しかし、同社代表者は「布団を買うのならクリーニングしないで処分でいいですよね。」と言って、いつの間にかクリーニングの為に同社代表者が持ち帰る布団は処分されることになった。最初は布団のクリーニングのはずが、いつの間にか布団を買うことになってしまい、訳の分からないうちにそのようにさせられていた。そして、同社代表者は「今日のところは端数の1,650円払って。」と一方的に支払いを要求した。確かに1,650円という金額はAがその場で払える金額であり、それ程財布に影響はなかったが、Aは不愉快に感じた。同社代表者は契約書を置いていったが、Aが納得するような契約内容の説明はなかった。またクーリング・オフ制度の説明も一切なかった。そして、同社代表者はA宅から羊毛掛布団を持って帰っていったが、同社代表者がA宅にいた時間は、正確な時間はわからないが30分くらいだった。

次の週末の土曜日に、離れて暮らしているAの長男がA宅に帰省した。Aの長男は、同社代表者が置いていった契約書などを見て、おかしいと言って、週明けの月曜日に消費生活センターへ相談に行くことになった。消費生活センターに相談した結果、同社にクーリング・オフすることを伝えて契約を解除した。既に支払った1,650円は、後日現金書留で、また、同社代表者が持って行った羊毛掛布団は宅配便でA宅に戻ってきた。

 

(2)平成25年11月○日、同社代表者又は同社従業員が県内在住B方に電話し、「家におりますか。」と言った。Bは外出する予定もなかったので「いるよ。」と返事をすると、同社代表者又は同社従業員は「今から行く。」と言って電話を切った。その時、同社代表者又は同社従業員は「家におりますか。」と言っただけで、何の用か言わなかった。

電話があったその日の午後、Bがいつものように自宅玄関北側のコタツのある部屋にいた時、玄関の引き戸を開ける音が聞こえた。Bの自宅には訪問者用のインターホンやベルなどは付いていなかったので、Bは玄関の様子を見に行った。玄関には、同社代表者が掃除機のようなものを持って立っており、「布団の掃除に来た。」と言った。この時、同社代表者が「布団の掃除に来た。」と言ったことから、Bは以前購入したことのある布団販売業者がアフター・サービスで布団の掃除をしてくれるのだと思った。B宅には、以前から有名布団メーカーを名乗る業者が来ていて、まだ夫が元気だったころに羽毛布団や電気マットなどを買ったことがあり、今までにもその業者が何度も来ていた。Bは、この有名布団メーカーを名乗る業者から何枚も布団を買っていたが、寝室で使っているのは羽毛布団と電気マットだけだった。それ以外の布団は息子が来た時に使う程度で、寝室とは別の部屋にしまってあった。

Bは、同社代表者が布団を掃除すると言うので、布団のところまで案内しないといけないと思い、布団の使用状況や場所を言うと、同社代表者はいつも使っていない布団はいいと言った。Bにしてみれば、いつも使っていようがいまいが関係なく布団の掃除をしてくれるものだと思っていたが、同社代表者はいつも使っている布団だけだと言うので、寝室に案内する事にした。Bの寝室は、玄関から廊下を回り込むようにして行かなければならない場所にあり、知らない人を家の中に入れるのは嫌だったが、知らない人とはいっても、その時はまだ以前と同じ業者だと思い込んでいたので警戒心が弱かった。わざわざサービスで来てくれた業者でもあり、布団の掃除をするのに家の中に上がり込まないと掃除も出来ないと思ったので、Bから寝室の方に案内した。

Bが寝室へ案内すると、同社代表者は大きな掃除機のような機械を持って一緒について来た。寝室に入ると、同社代表者はBに断りも無く、ベッドに敷いてある電気マットの上のシーツをはがして、掃除機のような機械に繋がっているホースの吸い込み口を当てて掃除を始めた。そして少し掃除した後、掃除機のような機械のふたを開けて、「こんなに汚れている。」と言ってBに機械の中を見せた。その機械は、ふたを開けると中が丸い空洞になっていて、その中に水が入っていた。Bの家に来てから水を要求された覚えはなかったので、Bにはその水をいつ入れたのか分からなかったが、機械の中の水に埃が混じって汚れていた。同社代表者は持って来たマットを見せて、「これをすれば汚れない。」と言って、勝手に敷布をはがして、持って来たマットを電気マットの上に敷いてしまった。そしてこのように一方的な流れで、同社代表者はこのマットを買うように迫ってきた。同社代表者は、Bに機械の中の汚れた水を見せたが、本当にBが使っている電気マットが汚くて水が汚れたのか、Bは信じがたいと思った。Bは、掃除している同社代表者を最初から最後まで見ていたわけではなく、最初に綺麗な水が入っていたのか疑問に感じた。

Bは、これまで買った布団等の支払いがやっと終わり、これ以上お金を使いたくないと思ったので、「私は、もう歳だから必要ない。もうお金は使いたくないので要らない。」と言って、同社代表者が勧めるマットの購入をきっぱり断った。すると同社代表者は、Bが頼んで掃除をしてもらったわけではなく、むしろ勝手に来て掃除をしたにもかかわらず、「今、僕が掃除をしたけど、一銭にもならない。」と文句を言った。Bは、同社代表者から、サービスとして掃除をすると言ってきた事に対して応じただけであり、そんなことを言われる筋合いはないと思ったが、Bが断っても同社代表者は聞き入れてくれなかったので、Bは怖くなった。同社代表者が「掃除をしたけど、一銭にもならない。」と言って具体的に言葉には出さないが、お金を要求していることがわかった。Bは、同社代表者がBのところまで来た目的は、布団の掃除を口実に家に上がり込み、商品を売りつけることだと思った。

Bは、心の中では「布団の掃除代金を払うから、マットの方は要らない。マットの代金は払いたくない。」と言いたかったが、そんな事を言って同社代表者が逆上したら怖いと思い言えなかった。同社代表者は、マットを売る時に「僕らはここに3人で来ている。僕の他に来ている人がこのマットを20万円というかもしれないが、僕は工場から来ているから10万円でいい。」と言って、この金額が、さも安い金額であるかのように言った。Bは年金暮らしでお金を使いたくなかったので、いくら男が言っても「要らない。お金は使いたくない。」と何回も断り続けた。それでも同社代表者はしつこく、「買ってくれ。」と迫ってきた。

Bがいくら断っても同社代表者が聞き入れてくれないことから、帰ってもらうためには諦めてマットを買うしかない、という気持ちになった。マットは10万円もして決して安い金額ではなかったが、いつまでも同社代表者が帰らずにいることを考えたら、それは年寄りには耐え難い事だった。マットの代金を払うことは無駄なお金を払うことになるが、お金で済むのならBが我慢して泣き寝入りするしかないと思った。Bは、大切な年金から払うことを観念して承諾すると、同社代表者は契約書に記入して、Bに印鑑を持ってくるように言った。Bは、同社代表者が言ったとおり印鑑を持ってきて、言われるままに契約書の指示されたところに名前を書いた。同社代表者がマットの金額は10万円だと言うので、Bはその金額を払うしかないと思った。Bは、分割払いは嫌だったので現金で払うことにした。すると同社代表者は、会社名や口座番号、金額が書いてある振込用紙をBに渡し、「12月○日までに振り込んでくれ。」と言った。Bは観念していたので、同社代表者から振込用紙を受け取り、期日までに払い込まなければならないと、頭の中で支払いのことを考えていた。

Bがマットを買う事になったので、同社代表者は満足して帰ることになり、Bは一安心した。Bが同社代表者を送り返して玄関奥のコタツのある居間に戻ると、いつの間にかBの長男がコタツに入って寝そべっていた。Bは、業者から寝具のマットを売りつけられたことを長男に知られたくなかったので、「布団の掃除に来てくれた。」と業者のアフター・サービスだったかのように言った。そう言いながらも、「息子が家にいたのなら、息子がひとこと言ってくれたら私がこんな思いをせずに済んだのに。」と、何も言わずにコタツで寝そべっていた息子に八つ当たりの気持ちもあったが、息子には業者から高いマットを買わされたことを内緒にしていたのだから、仕方のないことだと思った。

同社代表者が帰った後、渡された契約書や振込用紙を失くさないように、袋に入れて保管していた。Bは、同社代表者から12月○日までに代金を振り込むように言われていたので、期日に遅れないように振り込まなければならないと思っていた。支払いが遅れないように、指定された日の少し前に振り込む事にして、その日甥の車に乗せてもらい、地元の郵便局まで振り込みに行った。Bは、郵便局の窓口で現金と振込用紙を出して振込みを依頼すると、受付の職員から振込理由を聞かれたので、正直に布団の代金だと言った。すると受付の職員から振込みを待つように助言を受け、さらに郵便局長から「これから街まで行く用事があるから、もしよければ市役所に行って相談しましょう。」と言われ、その足で市役所の消費生活センターへ相談に行くことにした。

消費生活センターでは、まず郵便局長が市の相談員に経緯を説明してくれた。Bも決して買いたくて買ったものではなく、契約を辞めたい気持ちを伝えると、相談員から気持ちを手紙に書いて同社へ送るように言われ、同社への文書を書いた。その後、相談員から連絡があり、同社が3万円で示談したいと言っている、と言われた。Bとしては、勝手に押しかけて押し売りされたのだから、できることなら支払いたくないと思ったが、それがかなわないのであれば出す金額が少ない方が助かると思った。Bから相談員に、「パットを早く返したいので3万円を払って終わりにしたいが、少しでも安いと助かる。」と伝えると、再度交渉してくれて2万5,000円ではどうかと確認された。Bは、早く終わらせたかったので、その金額で合意した。その結果、同社代表者が12月○日にマットを引き取りに来る事になり、その時に合意した2万5,000円を払うことになった。Bは独りでは心配だったので、今度は内緒にしていた息子を頼るしかなく、仕方なく息子に打ち明けて、その日に立ち会ってもらうことにした。当日は、相談員から同社代表者が午後3時に来ると伝えられていたが、実際に来たのは午後3時30分頃だった。Bは合意した金額を支払い、商品のマットを返した時に契約書や振込用紙などを同じ袋に入れて同社代表者に渡した。

 

(3)平成25年9月○日、県内在住のCが洗濯物を干すため敷地内の自宅玄関前にいた時、同社代表者が1人で歩いて敷地内に入って来た。訪問する前に訪問の承諾を得る確認の電話はなく、突然の訪問だった。同社代表者は、両手に掃除機のような機械と書類等が入ったカバンを持っていた。

同社代表者は「フレンズアップの何々です。△△さん(大手寝具販売事業者)の製品の無料サービスに来ました。」と言って名刺を差し出した。Cは、本当の目的は布団の訪問販売だと思ったので「△△(大手寝具販売事業者)さんの商品を持っています。要りません。」と言って訪問を断ると、同社代表者は「販売ではありません。無料サービスです。」と販売が目的で訪問したのではなく、無料サービスのために訪問したとはっきり言った。Cは、以前大手寝具販売事業者△△から布団を買ったとき、いつとは言われなかったが「高いものを買ってもらったから、またサービスに来ますよ。」と言っていたので、同社代表者が掃除機のような機械を持って来て無料サービスと言ったことから、大手寝具販売事業者△△から依頼された業者が布団の点検や掃除などのアフター・サービスに来てくれたのだと思った。布団の点検や掃除なら自宅に入れるしかないと思い、同社代表者をCの寝室まで案内した。

部屋へ行くと同社代表者から「水をください。」と言われたので、Cは何かの器に水を入れて持って来た。同社代表者は、掃除機のような機械の蓋を開けて、Cが持って来た水を機械の中に注いだ。機械の中は円筒の器のようになっていて、持って来た水を入れると円筒の器の三分の一くらいの位置まで水が入った。同社代表者は、案内された部屋でマットを手で触り「少し硬くなっていますから直します。」と言って、先ほど水を入れた掃除機のような機械の先端の吸い口を布団の上で動かして作業をした。作業した後「はい、元に戻りましたが、水が汚れているという事は湿気を含んでいます。布団カバーを外し収納袋に入れてしまってはいけません。湿気を吸いやすくなります。押入れの中も湿気ています。」と言った。

同社代表者は「△△(大手寝具販売事業者)さんの契約書を見せてください。」と言ったので、Cは布団の検査をするのに必要なのかと思い、以前に買った時の契約書を持って来て見せた。すると、同社代表者は「□□(支店名)の××(個人名)さんか。」といかにも大手寝具販売事業者△△のことを知っているかのように言って、他の内容を確認せずに契約書をCに返した。契約書を見せてくれと言われた時は、相手がプロの販売員だから、契約書の内容を見て何かを判断するのかと思ったので契約書を出してきたが、中身を見ないのなら何のために書類を要求したのか不思議に思った。Cは、そのことが不思議でならず、同社代表者がCを信用させるために演技でそのようなことをしたのではないかと疑念を持った。

同社代表者の作業が終わり、掃除をした機械を開けて「汚れていますよ。」と言って、その機械の中をCに見せた。その機械の中には、先ほどCが持って来た水が入れてあったが、水の中には小さなゴミやクズが浮いていて水が濁っており、水の汚れ具合があまりにも予想を上回っていたので、Cは半信半疑だった。同社代表者は「汚れています。それと湿気も含んでいます。今しまってある布団も湿気ていますよ。」と言った。そして押入れの布団を見て、「敷布団と同じ収納になっているから湿気を含んでいますよ。クリーニングした方がいいですよ。」と言った。

Cは、「△△(大手寝具販売事業者)さんは、1シーズンならカバーを掛けて収納袋に入れておいても大丈夫です。ご安心ください。」と言っていましたと言うと、同社代表者は「だめですよ。カバーを外し袋から出すのが基本ですから。みなさん間違った収納の仕方をしています。高い物が駄目になってしまいます。良いものがありますからお勧めします。」と言って、訪問した時には、「販売ではありません。」と言っていたにもかかわらず、2種類のパンフレットを出して商品の購入を勧めた。パンフレットの1つは、除湿機能付きスノコで、もう1つは竹炭が入った袋だった。同社代表者は、2種類のパンフレットを見せて「押入れの中に除湿機能付きスノコを置き、その上に竹炭マットを敷けば、押入れの中の湿気を取ってくれるから、きちっと手入れしていれば一生使えます。市販で買うと高いが、私は工場から直接購入するので安く手に入ります。△△(大手寝具販売事業者)さんは販売していません。」と商品の説明をし、購入を勧めてきた。

Cは、買う気がなかったので「市販の湿気取りを使っているので要りません。」と言って断った。すると同社代表者は「市販の物はあまり効果が無く、すぐ使えなくなります。」と言った。そして2種類のパンフレットを見せて「除湿機能付きスノコの方がもう一方の商品よりも効果があります。」と言って除湿機能付きスノコを勧めてきた。Cは、最初は商品の説明を受けても特に関心はなかったが、同社代表者からパンフレットを見せられて、そこに書かれているデータなどの説明を聞いているうちに、次第にその商品がよい商品ではないかと思うようになった。また、パンフレットに記載されている吸湿効果や防ダニ効果、悪臭消失効果などのデータが、同社代表者の説明と相まって、しっかりした商品であるように感じた。

Cは、同社代表者が言った「市販より安く買える。手入れをきちんとすれば一生使える。△△(大手寝具販売事業者)では売っていない。」ということを頭の中で考えていくうちに、ここで買わなければ他で買うことが出来ないと思い、この商品を買ったほうが良いのではないかと考えるようになった。また、その時、同社代表者から「布団も傷まない。一生使える物です。」と布団の収納袋と竹炭セットの購入も勧められたので、使っている布団が駄目になっては困ると思い、勧められるままに収納袋と竹炭セットの購入を決めた。

すると同社代表者は「購入してくれた方には布団のクリーニングを無料サービスします。掛布団と肌掛も湿気を吸っています。クリーニングしたほうがいいですよ。」と言うので、商品を買えば無料になるならと思いクリーニングを頼むことにした。その時、同社代表者は契約書に購入する事になった商品などを記入してCに署名するように渡した。最初に商品を説明した時は、パンフレットだけの説明で、金額の説明はなかったので、Cは契約書に記載された商品の金額を見て驚いた。同社代表者が商品の説明をするときには、効果などの説明だけで金額の説明はなく、効果があれば欲しいと思い契約したが、こんなに高い金額の商品だとは思わなかった。しかしCが欲しいと思って決めた商品でもあり、それだけの効果があれば買うしかないと思い、結局、勧められた商品を購入することにした。布団2枚については無料クリーニングに出し、10月上旬にクリーニングした布団を持ってくることになったので、その時に契約金額を支払うことで同社代表者は帰っていった。

同社がクリーニングした布団を持ってくる予定日の2日ほど前、以前布団を購入した大手寝具販売事業者△△の従業員が自宅にやってきた。Cは、その時やってきた大手寝具販売事業者△△の従業員に、9月○日に無料サービスのため同社代表者が来たことを告げ、その時に布団が湿気ていると言われて商品の購入を勧められたことから、その商品がないと布団が駄目になると思い契約したことなどを話した。すると大手寝具販売事業者△△の従業員は「うちはそんなサービスはやっていないし、一切他社に頼んではいません。今までの収納方法で大丈夫です。」と言った。

Cは、それを聞いて同社代表者に騙されたと思った。そこでCは、騙されて買った商品を断ろうと思い、その日のうちに同社に電話し「信用できないから商品を全部キャンセルします。クリーニング代だけは支払います。」と伝えた。翌日の朝、午前10時頃、大手寝具販売事業者△△のお客様相談室に電話を入れ、布団の収納の仕方と湿気取り剤について再度確認したところ「布団は布団カバーを付けたままで△△(大手寝具販売事業者)から渡した袋に入れておけば1シーズンは大丈夫です。除湿剤については市販のものでも大丈夫です。」との回答を貰った。Cは、すぐに同社に電話して大手寝具販売事業者△△に電話で確認した結果を伝え、再度「商品を全部キャンセルします。クリーニング代だけは支払います。」と言ったところ、「明日直接会ってからお話しましょう。」と言われたため、電話を切った。

翌日の午後1時30分頃、同社代表者がC宅にやって来た。既にクーリング・オフ期間は過ぎていたが、Cは騙されて商品を買ったので「全部キャンセルします。クリーニング代だけは支払います。」と何度も言ったが、同社代表者は納得しなかった。同社代表者は「クーリング・オフはできません。お客さんからの注文を受けてから工場に発注するので返品できません。当社は在庫を持つ事はしないので、お客さんに引き取ってもらうしかありません。」と言ってCの要求を聞き入れてくれなかった。Cとしては、同社代表者に騙されて買わされた商品であり、キャンセルしなければ納得できなかった。Cは妥協するつもりはなかったので、要求を曲げることなくキャンセルする旨を言い続けた。

すると、同社代表者から「あなたと会社で五分五分にしましょう。当社が収納袋セットを引き取るから、あなたが除湿機能付きスノコと竹炭セットを引き取って欲しい。」と言ってきた。Cとしては、なぜ五分五分で自分が負担しなければいけないのか不満だったが、それでも買った商品がしっかりしたものであればと思い「商品を確かめるため製造元の電話番号を教えて欲しい。」と言ったが教えてもらえなかった。既にその時は同社代表者が家に来て3時間以上も時間が経過していた。Cは夕食の支度や親の介護をしなければならない時刻になっており、こんなに長い時間居座られて迷惑を受けていた。Cは、いつまでも帰らない同社代表者に根負けをし、本当はキャンセルして全部の契約を取りやめたかったが、仕方がなく同社代表者の言う条件で契約をし直す事にした。

契約書を新しく書き直すことになり、同社代表者はCに署名をするように契約書を渡し、「日付は最初の契約日の9月○日と書いてください。」と日付を最初の日付で書くように指示した。Cは、契約書を書いた日が10月○日なのに、なぜ最初に契約した9月○日の日付にしなければいけないのか疑問に思ったが、指示されたとおりに9月○日と日付を書いた。契約書には、契約日と申込日の2か所に日付が書いてあるが、Cは申込日にだけ9月○日と日付を遡って記入し、契約金額を支払って領収証をもらった。新しい契約書を書いた時に、最初に書いた契約書は同社代表者が持ち帰ってしまった。

しかし、どうしても同社代表者の商売の仕方が納得いかず、Cは後日、消費生活センターへ相談に行った。センターの相談員さんに相談し、クーリング・オフしたい気持ちを、同社あてに通知書として書き発送した。また、消費生活センターの相談員が仲介に入り、契約解除の交渉をしたが、同社は解約に応じなかった。同社代表者は、商品を購入したらクリーニング代はサービスすると言っていたが、2回目の契約書にはそのクリーニング代が含まれて支払済みになっていたことが分かり、布団のクリーニング代を返してもらうのがやっとだった。

 

(4)平成25年12月○日、同社代表者又は同社従業員が県内在住のD方に電話し「前に農協で買った布団があると思うけど、もう汚れていると思いますから、この辺をクリーニングに回っているのでサービスですからどうですか。」と言った。Dは、以前に農協で買った電気を入れて使うマットを現在も使っており、農協から布団を買った事を知っている業者であれば無関係な人ではないだろうと、多少は警戒心が薄れたが、他人が自宅に来るとなると自由な時間に家から離れることもできないし、長いこと使っている布団が汚れていて恥ずかしいという気持ちがあったので「留守が多いし、布団もちょっと汚いからいいです。」と言ってこの業者の訪問を断った。この時、同社代表者又は同社従業員は布団のクリーニングのサービスだと言うだけで、訪問した後に商品を勧誘することなどは言わなかった。

翌日の午後3時頃、訪問を断ったにもかかわらず、同社代表者が突然Dの自宅を訪問し、「この前電話したんですが、クリーニングします。」と言ってきた。この時、同社代表者は名刺などを差し出して事業者名を名乗り、挨拶した。Dは再度クリーニングを断ったが、同社代表者は「でも何年も毎日使っているから、サービスだから掃除するほうがいいですよ。」と言ってきたので、そのほうがいいのかと思い掃除を頼むことにした。

Dが布団のクリーニングのサービスを頼むことにすると、同社代表者はDの自宅の前に停めた車に掃除機の機械を取りに戻った。Dは、布団の掃除をしてもらうため、同社代表者が車に掃除機の機械を取りに行くのと同時に、家の奥の部屋に置いてある布団を玄関前まで持って来て広げた。車から戻った同社代表者は、玄関先に掃除機の機械を置くと、「水を欲しい。」と言うので、Dはバケツに半分位の水を入れて持って来た。すると同社代表者は、Dが持って来た水の半分くらいを掃除機の蓋を開けて入れた。掃除機の中は白くて綺麗だった。同社代表者が掃除機のスイッチを入れると大きな音がして動き出し、掃除機の先で布団の上を3回くらい動かして掃除をした。

掃除後、同社代表者は、掃除機の蓋を開けて中の水をDに見せた。掃除機の中の水はドロドロで真っ黒になっており、たった3回くらい布団の上を掃除しただけの水が真っ黒に汚れているのを見てDは驚いた。Dは、真っ黒になった水を見せられて、本当に自分が使っている布団を掃除した水が真っ黒になったものと思い「こんなところに寝ていたのか。恥ずかしい。」と言うと、同社代表者は「これじゃあ体に悪い。」と言った。同社代表者は、Dに「この布団にかけるシーツがあったでしょう。」と聞くので、Dは「そんなのは知らない。」と返事をした。すると同社代表者は、「人間は寝ている間に水分が沢山出るので、そのままでは布団の機械を傷めてしまいます。」と言うので、Dも、黒く汚れた水を見せられて、本当に汚いと思ったため、もう何年も毎日使っているのだから汚れているわけだと思い納得してしまった。

Dは、汚い布団を使い続けていて布団の中の機械が壊れたら困るし、健康でいてもう少し長生きしたいと思ったため、同社代表者に「どうしたらいい。」と尋ねた。すると同社代表者は、Dに商品のパンフレットを見せて、冬用、夏用、夏冬両用の3種類のパットの説明をした。Dは、同社代表者の説明を聞いていて、パットを2枚買うより1枚のほうが安いので、1枚で夏冬使えるものが気に入り、このパットを買う気になった。このパットの値段は十何万円もして決して安くはなかったが、同社代表者の話を聞いてその気になり、高いから止めようとは思わなかった。

それでDは、そのパットが欲しくなり「これはどこで売っていますか。」と尋ねると、同社代表者はパンフレットの商品を示して「これは○○○○(有名布団メーカー)にあるけど、そちらのほうから取り寄せると高くなってしまう。もし必要だったら、今、僕が持っていますよ。」と言って車まで取りに戻った。同社代表者は、パットを持って車から戻ると「長い年数を計算すると、あなたが亡くなっても他の人が使えるから、1日に計算すると機械のためにもいいし安いものだよ。」と、1日当たりの単価を計算すれば決して高い買い物ではないということを言い、Dは納得してしまった。

同社代表者が持って来たパットは、表側の冬用と内側の夏用が袋状になっていて、ひっくり返すと両方使えるもので、それを見てDは便利だと思い「それ買うよ。」と言って返事をした。すると同社代表者は、持って来たパットを袋から取り出し、袋状のパットのファスナーを開けて、袋の中にDの布団を入れて直ぐに使える状態にし、その場で契約書に商品名等を書き込んだ。同社代表者は、パットの支払方法について「今日、7千円払ってください。残りの14万円は請求書を送ります。」と言い、契約書の記載内容やクーリング・オフなどの説明をした。Dは契約書に署名して印鑑を押し、7千円を払うと、同社代表者は午後4時頃帰っていった。

Dは、今まで使っていた布団にそのパットを掛けて使用していたが、使い始めてから右肩が痛み出し、契約時には気にならなかったパットの金額も気になりだしたため、高い買い物をした、と後悔が生じてきた。

Dは、クーリング・オフが出来る期限ぎりぎりの12月下旬に、クーリング・オフをするつもりで同社のフリーダイヤルに電話をした。すると若い男性が電話に出たので、一応会社はあることがわかり一安心し、D宅を訪問した同社代表者の名前を出して指名した。同社代表者は出かけていて不在だと言われたが、同じ会社の人だからと思い、電話に出た若い男性に「買ったシーツがバカに高いけれど、もっと安くていい物があるでしょう。」と購入したパットが高かったと言ったところ、電話に出た若い男性は「それは物が良い繊維が入っているから大丈夫ですよ。」と言われた。Dは、高い買い物をしたので、クーリング・オフを申し入れるつもりで「八日以内ならクーリング・オフも出来ますよね。」と言った。Dはクーリング・オフを申し入れるつもりで言ったので、電話に出た若い男性が何と言って返事をするか待っていたが、何も言ってくれなかった。Dは、電話に出た若い男性が何も言ってくれないことで、間違った申し入れをしていて、日にちが過ぎてクーリング・オフが出来ないのでないかと思い、解約しようとした気持ちが萎えてしまった。そこでDは、クーリング・オフが出来ないならどうしたらいいかと思い「どうなるんですか。」と聞いたところ、「手数料が結構かかりますよ。」と言われ、解約を言い出せなくなった。Dは、同社にクーリング・オフするつもりで電話をしたにもかかわらず、手数料が結構かかると言われてしまい、クーリング・オフは出来ないものと諦めることにして電話を切った。

しかし、昼間はなんともないのに、夜パットをして布団で寝ていると、右の肩から腕の方が体の中からズキズキ痛み出したため、Dは使用し始めの頃は気がつかなかったが、痛みの原因はパットではないかと思うようになった。パットを外して寝てみたところ、少し痛みはあるものの体の中からのズキズキする痛みはなかったので、Dはパットを使うことが怖くなった。

それでDは、パットの契約を解除したいと思い消費生活センターへ相談に行った。事前に電話で話をしたところ、使っている布団を持ってくるように言われたので、布団も持って行った。消費生活センターでパットを買った経緯と解約したい気持ちを説明し、業者に送るための経緯書を書いて同社に送った。消費生活センターの相談員が同社と交渉してくれたが、Dが希望する解約を受け入れてくれず、またDも同社が提示した条件に納得がいかなかった。

交渉が中々進まない状態だったので、独立行政法人国民生活センターのADR(裁判外紛争解決手続)を使って話を進めてもらった結果、最終的にはDが更に4万円を支払う事で和解することになった。

 

(5)平成25年12月○日、同社代表者が県内在住E宅を突然訪問し、「前に買った布団を見せてください。」と言って玄関から家の中に入って来た。この時、同社代表者は「布団を見せてください。」と言っただけで、何をするのか説明も無く、ましてや商品の販売目的で訪問したことなどは言わなかった。

Eは、2年前に別の訪問販売業者から布団を購入したことがあったが、2年前に買った布団だったのでそれほど汚れていないと思い「天日に干すのでいいです。」と申し出を断ったが、それでも同社代表者はしつこく「布団が汚れているでしょうから見せてください。」と言ってきたので、Eは仕方がなく布団を玄関から入った土間のところまで持って来た。

Eが布団を持ってくると、同社代表者は作業内容の説明をすることもなく、勝手に布団カバーを剥がして、持って来た機械を使って掃除を始めた。掃除機の中にはE宅の庭で汲んだと思われる水が入っていたが、同社代表者は布団の掃除が終わると機械の中の汚れた水を見て「びっくりした。こんなに汚れているとは思わなかった。」と言ってEに汚れた水を見せた。

そして、同社代表者は機械を持って外へ出て行った後、再び手に商品を持って戻って来て、Eに何の断りもなく勝手に商品のケットを布団に掛け「これはすごくいいものだから、暖かいから使ってみて。寝てみて。」と言った。Eは、頼みもしないものを勝手に布団に掛けられ、態度や言葉には出さなかったが不満だった。話しの流れから布団に掛けられた商品を手で触ってみると確かに暖かく感じたが、Eにとっては要らないものだったので「高いでしょうから要りません。」と言って、はっきり断った。同社代表者は、Eが断っているにもかかわらず「12万円ですが、3万円ずつでいいから買ってください。」と分割払いで購入するように勧めてきた。Eにとっては、3万円の分割払いでも大変だったので断ったが、同社代表者はEが断っても聞き入れてくれなかった。Eは、こんなに高いものは買えないので再度断った。しかし、何度断っても同社代表者はなかなか帰ってくれず、Eは迷惑に感じた。

Eは、このままいつまでも居座られては困るので、名前を書けば帰るだろうと思い、仕方がなく購入することにした。同社代表者は、契約書を出してきて商品名や金額等を書き入れてからEに署名するように言った。Eは、契約などしたくはなかったが、同社代表者の勧めに逆らう事が出来ず、指示されたとおり名前、住所、生年月日、電話番号などを書いた。この時、契約内容についての説明やクーリング・オフなどの説明はなかった。支払方法は、最初に6千円を現金で支払い、残りは1回当たり3万円を分割で支払うことになったので、Eは仕方がなく現金で6千円を支払った。同社代表者は、Eの家に1時間ぐらいいて、注文書などの書類と商品のケットを置いて帰って行った。

同社代表者が帰った後、Eがよく考えてみると、やはり1回当たり3万円の支払いは大変だと思い、2日後に業者に電話をかけ「3万円ではとても払えない。2万円なら払える。」と連絡すると、電話に出た男性はEが言ったことを聞き入れてくれた。しばらくするとE宛に同社から封書が届き、中に2万円の振込票が数枚入っていた。

その後、何度目かの支払いをするために振込票を持って郵便局の窓口へ行ったところ、窓口の女性職員が不審に思ったらしく、郵便局から警察に連絡が行くこととなり、最終的に消費生活センターへ相談することになった。消費生活センターを通じて同社と交渉した結果、支払額を減額して支払うことで斡旋は終了した。

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くらし・環境部県民生活局県民生活課

〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3690

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