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更新日:平成19年11月29日
(1) 平成18年○月、同社営業員Sは、県内在住のAに対し、「大学入試指導センターですが、勉強の方法を教えてあげるから。」と電話した。
Aは、普段、この手の勧誘をすぐに断っていたが、同社の「大学入試指導センター」といういかにも大きそうな名前に惹かれ、1時間半ほど説明を聞いていた。Aは、話の途中で、同社の本当の目的は、教材の販売ではないかと疑い、「買わない。」と断ったが、Sは、「買わなくても良いから、勉強方法の良い話を聞いて。」と執拗に勧誘した。
Sは、Aが仕方なく訪問を承諾するや否や、「7時半位で良いね。」と一方的に時間を決め、やがて訪問してきた。
Aは、1時間位というSの言葉を信じて、子供と一緒に話を聞くことにした。
Sは、Aの子供に学校の名前や塾のことを聞き、テストの結果を持ってくるように言ったり、簡単なテストをやらせたりして、Aの子供を褒めていた。
Sは、終始話の主導権を握り、持参してきた厚さ7~8センチ位のファイルから会社概要等を見せて、社長の権威や、会社の信用性をくどくどと話し始めた。
Sは、「この教材を使って自分で勉強しながら、分からないところをトライパスの講習で質問して勉強すると成績が上がる。」などと教材の使用方法の説明をしていた。
Aは、「勉強のやり方を教えるのではなくて、教材を売りに来たんだ。」と確信した。
Aは、約束の1時間を過ぎたので、早く帰ってもらいたいと思い、「どういう教材なんですか。料金はどれ位かかるんですか。」と質問した。すると、Sは、「まあまあ、後で。」などと言って、Aの質問には取り合わず、話を自分のペースに戻すと、再び回りくどい説明を繰り返していた。
Sは、話の中で、他の予備校や進学塾の料金表を見せて、「こういう予備校でもこれだけかかる。だからこれは高くない。」、「良い先生のマンツーマン指導を受けられて絶対できるようになる。」、「実績のある先生に頼んであるので、その辺のバイトの先生とは違う。」、「これをやれば絶対に受かる。」などと、契約するよう勧め続けた。
Aは、午後9時半も過ぎたので、Sに、「こんな時間だし、今からやらなければならないこともあるし。」などと、早く帰って欲しいと何度も言ったが、Sは、「子供のためだから。」などと言い、親の弱いところをついてきて、全く動じる様子がなかった。
その後も、Aは、子供の学校も心配になり、「明日にして欲しい。夫に相談するから。」と何度も言ったが、Sは、「今日中に契約して欲しい。」の一点張りだった。そうして、Sが、帰ろうとしなかったので、Aは、午前0時半の時計の音がした後、「契約をしないと帰ってくれない。」と諦めて契約することにした。
Aが契約を承諾すると、Sは、価格表を見せて、「国立の理系だから、これとこれが絶対必要。」と言って、更に強引に話を進めた。
Aは、一括支払いにすることにし、契約書に署名した。Aは、この時、トライパスの個別面談受講申込書にも署名したが、契約の詳しい内容は、深夜で意識が朦朧として、良く理解できなかった。Aは、「塾っぽい学習指導サービス」を契約したと考えていた。
Sは、午前1時頃、詫びることもなく、Aの子供に翌日教室に来るように言い残して帰っていった。
その後、Aは、あまりにも強引過ぎる契約だったので、解約することにした。
ところが、Aが契約解除通知を出すと、Sは、電話してきて、Aが「用事があるので。」と断っているにもかかわらず、A宅に乗り込んできた。
Aは、Sが玄関から上ろうとするのをどうにか食い止めたが、Sは、「セットで絶対必要だ。」と言って、強引に契約させた説明を簡単に翻して、「最小限の内容でやらないか。」と言い始めた。Aは、「最初と言っていることが違う。」と、同社に強い不信感を持った。
Sは、Aが「いりません。」と断っても、なかなか帰ろうとしなかったので、その様子を見かねたAの子供が、話に割って入って断らなければならなかった。
(2) 平成18年○月、同社営業員Vは、契約者を介して知った県内在住のDに対し、Dの子供の「○○君と話がしたい。」と言って、何度も何度も電話していたが、その都度Dから「子供が不在。」と断わられていた。
ところが、Vは、「子供さんが掴まらないので、埒があかないから来た。」と言って、D宅を突然訪問してきた。Dは、話を聞きたくなかったことと、子供のテスト前でもあったことから、直ぐに帰ってもらったが、再訪を一方的に決められてしまった。
3~4日して、Vが、再びD宅にやってきた。D宅は、まだ夕食前で、Dは、中に上げると時間がかかりそうな感じがしたため、玄関先で子供と一緒に話を聞いた。
Vは、Dの子供に、簡単な英語のペーパーテストをやらせた。その後、Vは、「テキストを買って、分らないところは、駅前に教室があるから、そこで先生の話が聞ける。」などと言い、契約して受験勉強をするよう強引に勧めた。
この時は、契約はしなかったものの、Vが帰ってくれたのは午後11時少し前だったので、D宅では、夕食を食べる時間が遅くなってしまった。
その後しばらく同社等から連絡はなかったが、ある日、別の同社営業員Wから電話があった。Wは、Dの子供の学校出身だと言い、「△△君が、うちに来てる。」と、Dの子供と同学年の成績の良い生徒を引き合いに、訪問を承諾するよう勧誘した。
Dは、Wが子供の先輩だというので、来訪を承諾した。Dは、「勉強が良くできる△△君が行っているところなら、やらせてみても良いのかな?」と思った。
平成18年7月、WはD宅にやってくると、Dの子供と「あの先生はいるの?」とか「校舎のあそこはどうの・・・」などと、話を弾ませた。Wは、「テキストを自分でやっていく。」、「分からないことは、駅近くの教室へ行けば指導してくれる。」などと言って、教材と個別指導を契約するよう勧め始めた。
Wは、「大雑把に、超一流コース。国立コース。私立コースがある。」、「○○君にピッタリなプログラムを作れるのは、うちだけ。」「塾は、ピンからキリまである・・・。」などと言い、Dの子供の志望校へ行くには、「理科と数学が重要だ。行くためには、テキストのやる分量が違う。それさえやれば大丈夫だ。」と言って、契約するよう勧め続けた。
Dは、Wに金額を尋ねたが、Wは、契約の詳しい内容が分かる資料を見せる訳でもなく、持ってきた厚いファイルをめくって見せただけで、金額をはっきり答えなかった。
Wは、とにかく「今日中に契約するように。」と勧めた。Dは、金額が高いと感じたので、「主人に相談したい。」と言ったが、Wから「○○君が、こんだけやる気になっているんだから。」と再三言われ、根負けする形で契約することにした。
Dは、契約書を書き出した時、Wに「個別指導は別料金になります。」と言われ、内容を確認することなく(株)トライパスの契約書にもサインしたが、金額も倍くらいになってしまうことに驚き、「別料金だったら最初から言ってよ!」と思った。
Wが帰った後、Dは、契約金額も高かったので、解約することにした。そして、Dは、消費生活センターに相談に行って初めて、2つの会社と契約していることを知った。
(3) 平成19年○月、同社営業員Xは、県内在住のEに対し、「○○さんのお宅ですか?高1ですよね。」といって、電話をかけた。
Eは、知らない人からの突然の電話だったので、「うちの子の学年をどうして知ったの?」と聞くと、Xは、「情報を買った。」と言った。
Xは、Eが話の途中で「数学が分からないらしい。」と言うと、「うちは、予備校の育英だ。予備校の先生が個人授業をしてくれる。分からないところは、いつでも予備校の先生に聞ける。」、「予備校の先生は、どの教科の質問でも答えられなければならないので、予備校の先生になるのは難しい。」、「浜松には、本当の予備校の先生はあまりいない。うちと××と○○の三つだけ。」などと言った。
更に、Xは、「(愛知県の)岡崎高校や一宮高校などは、高校に入る時は、静岡の進学校よりもレベルが低いけど、東大進学率が高いのは、うちが指導している人が多いからだ。」、「現役で国公立に入れるように指導する。」と言った。
そして、「うちは、現役で実績を取りたいから、最後に顔写真と3年間の感想を書いてくれれば、安いコースに入れる。」、「最後までやり遂げるかどうか見たいから、面接をしたい。」、「お預かりして大丈夫と言う子だけにしたい。」と言った。
Eは、「面接するだけなら。」と思い、1週間後に訪ねてもらうことにした。
約束の日の午後7時半頃、Xは、「JPCの○○です。」と言ってやってきた。
Xは、県内の進学校を卒業したことや、電話と同じようなことを説明すると、Eの子に「将来何になりたい。」などと質問し、Eの子が将来の希望を言うと、「○○大の□□学部はどうかな。」などと言った。Eは、「プロは研究しているな。」と思った。
更に、Xは、「○○大は英語のレベルが高い。通っている高校の英語レベルの5倍高い。」、「マンツーマンで教えるところはない。」、「教材が送られてきて、分からなかったらいつでも教える。」、「英語と国語の2教科を受けて、数学は、特別サービスにするので、FAXと電話でやればいい。」、「東京と大阪に各80名の予備校の先生が待機している。」、「教室には、大学生がいっぱいいる。いつでも教えてくれる。」と、教材と指導の契約をするよう勧め、更に、チラシの裏面に、センター試験の英語の範囲が、学校で教わる授業の範囲より広いといったことや、○○大の試験範囲が、更に広い範囲であるということを赤ペンで書いて説明した。
Eの子は、説明の間、Xにしきりに褒められ、すっかり乗り気になった。そして、Xが、「現役で合格させますから、私に任せて。」と言うので、Eは、言うとおりにすれば、子供が、必ず現役で志望大学に合格するような気持ちになった。
Eは、しばらく迷っていたが、午後11時を過ぎたので、契約することにした。
Xは、契約の直前になって「価格表」を出し、英語と国語の2教科の教材費が658,000円で、個別面談は別途35万円とEに告げた。
Eには、教材と個別面談の契約先が別々の会社であることは、分からなかった。
Xが帰った後で、Eは、「指導するために面接をしたい。」と言われただけなのに、その日のうちに100万円以上もする契約をさせられ、考える時間をもらえなかったことに不安を覚えた。Eは、解約することにした。
Eが同社入会事務局に電話すると、Eの子供の副担当と言う女性が出て、「子供さんに投資してください。」などと30分位、解約を思い止まるよう説得された。
Eは、困って、消費生活センターに行き、(株)育英と、(株)トライパス、(株)日本プロデュースセンター宛にクーリング・オフのはがきを郵送した。
ところが、平成19年6月のある日の夕方、Xとは別の営業員Yが、E宅を突然訪ねてきた。Eが、インターホン越しに応対すると、Yは、自分の名前も名乗らず、「本人にやる気が出たのに、どうしてクーリング・オフしたのか?」「本人に会って話をしたい。」と再勧誘を始め、Eが、「帰ってください。」と断るまで、立ち去らなかった。
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