知事あいさつ

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ページID1007803  更新日 2024年1月15日

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写真:静岡県知事 川勝平太

昨年は、国際情勢の激変が引き起こす物価高騰や、激甚化、頻発化する自然災害など、地球規模で大きな影響がありました。一方で、コロナ後の社会経済活動の正常化へ動き出した中、本県は「東アジア文化都市」に選定され、日本の「文化の顔」、いわば「文化首都」として平和を希求するという理念の下、世界文化遺産登録10周年を迎えた富士山を中心に、日本文化の魅力を国内外に発信してまいりました。この大成功は、県民の皆様の御協力、平和の力に他なりません。改めて敬意を表し心から感謝を申し上げます。

本年も、後期アクションプランに基づく取組を着実に推進し、これまで蒔いた施策の種が芽を出し、花を咲かせ、県民の皆様にその果実を実感していただけるよう、本県の発展につなげてまいります。

和食がユネスコ無形文化遺産に登録されて10年が経ちました。食の文化は人々を平和にします。国内外からの誘客促進と地域の魅力向上を図るため、観光事業者と食材の生産者、料理人、食の研究者などが連携し、本県の「和の食」や食文化を核にして来訪者に感動体験を提供するガストロノミーツーリズムを推進してまいります。さらに、新潟県、長野県、山梨県、静岡県の「中央日本四県」が県境を越えて一体的に広域周遊を促進する「黄金KAIDOプロジェクト」、20周年を記念して開催される「浜名湖花博2024」など、幅広い分野で地域の特色を活かした取組を切れ目なく実施してまいります。

将来にわたり持続可能な地域形成を実現するためには、人材確保が不可欠です。多様な暮らし方や働き方への関心が高まり、住まいもその一つの選択肢となっている中で、子育て世代の転入は増加しており、多くの方から選ばれる県になっています。市町と連携して豊かな暮らし空間の形成や多様な働き方ができる住空間の整備への支援を行い、更なる移住・定住を促進してまいります。

コロナ禍を契機としたデジタル化の急速な進展、脱炭素社会の構築に向けた取組、人口減少社会、都市圏と地方圏の人口の格差といった社会課題をビジネスチャンスと捉え、解決に取り組むスタートアップが現れています。失敗を恐れずチャレンジできる社会風土の醸成に努めるとともに、志のあるスタートアップの夢を本県で実現できる環境の整備に全力で取り組んでまいります。

人は体力が充実すると自信が付き、前向きな気持ちになれます。誰もが生涯にわたりスポーツに親しむことができ、かつ、スポーツと健康・食・医療・観光等を融合させるスポーツの総合産業化を進めてまいります。

県民の皆様の生命や財産を守るため、自然災害への備えや危機管理は最優先の取組です。国や市町、関係機関との連携により、不適切な盛土の通報・監視体制の強化、南海トラフ巨大地震による犠牲者の最小化に向けた自助の再認識や共助の対応力の向上、流域治水の推進による県土強靱化を進めてまいります。

世界クラスの資源・人材群を輩出している本県は、まさに日本を代表する地域です。日本の理想郷が今、形を表しつつあります。東アジア文化都市2023静岡県の成果を一つの契機にして、皆様元気に、そして自信を持って共に素晴らしいふじのくにを創ってまいりましょう。

静岡県知事 川勝平太

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