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青野大師生活貯水池は、賀茂郡南伊豆町の中心を流下する二級河川青野川の支川である鈴野川において、洪水調節、流水の正常な機能の維持、水道用水の確保を目的とした「多目的ダム」として、同町青野地先に建設されました。
ダムは、高さ39.5m、堤頂長126.0m、使用コンクリート量42,500m3の重力式コンクリートダムで、貯水池は、総貯水容量 295,000m3 、 有効貯水容量240,000m3です。
南伊豆町青野地区に弘法大師をお祀りし、周辺地域の人々から信仰を集めていた「青野のお大師さん」の石碑や祭壇は、ダムの建設に伴い、移転しました。この「青野大師」より、ダムの名前をいただきました
ダム地点の計画高水流量25m3/sのうち20m3/sの洪水調節を行い、青野川上流域の水害を防除します。
沿川の既得潅漑用水の安定供給のため、また河川環境の維持(動植物の保護等)のため、いつも川に一定の水が流れるようにします。
南伊豆町に1日当り最大2,000m3の水道用水を新たに供給可能にします。
青野川は、急流であり、古くから沿川一帯に洪水被害をもたらしてきました。なかでも特筆すべきものとしては、昭和51年の梅雨前線豪雨による洪水で、浸水面積236ha、全壊家屋8戸、半壊6戸、浸水家屋879戸、総額約6億3千万円にのぼる被害が発生しました。この水害を契機に下流部においては激甚災害特別対策事業などにより河積拡大等の改修が進められましたが、中上流部においては洪水被害の危険はなお解消できない状況にあります。
青野川は、南伊豆町中心部の人家連坦地域を貫いて流下しているため、ダムによる洪水調節が最も有効かつ経済的と考えられました。
一方、南伊豆町の水源は、水道用水、かんがい用水ともそのほとんどが当河川の表流水に頼っていますが、取水可能量が限界に近く、また夏場の観光客の増加や、過去においては、昭和60年、61年夏に深刻な渇水に見舞われていることから、安定した水道水源の確保なども重要な課題となっています。
こうした中での当青野大師ダム事業は、治水利水の総合的な解決策として、大きな期待が寄せられました。
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青野川洪水写真(昭和51年7月撮影)南伊豆町役場付近 |
山間部や半島部等の農山村地域においては、その水源を浅井戸や渓流などの不安定なものに依存している場合が多く、渇水時の安定取水や水質に問題がある場合が多くみられます。また、これらの地域は概して治水上の安全度も低く、早急な治水、利水対策が望まれています。
このため、小河川の局所的な治水対策と併せ、水資源の確保をはじめとする生活環境の向上に資するための『生活貯水池事業』が進められています。
この事業の特徴としては、従来のダム事業に比べ小規模な事業であること(下表参照)、主として受益地域内に建設されるため、地元住民のための生活密着型ダム事業といえること、等があげられます。
平成18年8月22日に完成しました。
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平成22年12月20日よりダムカードをの配布を開始しました。
ダムカードとはダムの所在地・大きさ・貯水量や特徴などのダムに関する簡単な情報が記載されたカードです。
(表面)ダムカードサンプル (裏面)ダムカードサンプル
ダム管理所にあるスタンプを用紙に押して南伊豆町下賀茂にある「道の駅 下賀茂温泉 湯の花」内の南伊豆町観光協会で
スタンプを押印した用紙を提示していただければ、ダムカードを差し上げます。
※ダムカードの入手にはダムを訪れた証拠を提示していただければスタンプでなくとも可能です。
(例:ダムの写真)
ダムカードの入手方法等について詳しくはチラシをご覧ください。
お問い合わせ
静岡県下田土木事務所
〒415-0016 下田市中531-1
電話番号:0558-24-2113
ファックス番号:0558-24-2123
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