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昭和32年当時の五島海岸です。
樹木は1本もなく、広大な砂丘が広がっています。
砂丘から飛来する砂、海からの強風を防ぐため、植栽をして森林を造成してきた結果、現在のようなクロマツ林の海岸防災林となっています。
浜松市沿岸域に防潮堤を作るために、クロマツ林を伐採することになります。防潮堤が完成したのちには、これまでのクロマツ林と同様の機能を発揮する海岸防災林を再生します。
この海岸防災林の造成をどのようにしていくか、平成25年度に「植栽検討会」を計3回開催して植栽計画を策定しました。
これまでの海岸防災林は、その役割として、飛砂防止、防風、潮害防備機能を重視し、この機能に優れたクロマツを中心に造成してきました。
クロマツは、樹高が高く、落葉しないため、年間を通じて樹幹や枝葉で風速を緩和することができます。また、クロマツの特徴として、樹冠部分が風を適度に透過させるため、これが減風効果を高めています。
樹幹や枝葉で潮風に含まれる塩分を捕え、内陸への潮害を防ぐ機能も、広葉樹等に比べてクロマツの優れている点です。
このように、防災機能に優れるクロマツですが、松くい虫被害が依然として収束しないため、クロマツの単一樹種では、一斉に被害を受けることで海岸防災林の機能が広範囲にわたって失われるリスクがあります。
一方、東日本大震災では海岸防災林により津波被害が軽減された事例も見られたことから、津波に対して多重防御の一つとして位置づけられるなど新たな役割も期待されています。
さらに、近年、生物多様性保護機能や保健休養機能等の充実も求められています。
こうしたことから、静岡県では多様な機能が発揮できる海岸防災林の整備方針を定めました。
整備方針の基本的な考え方
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浜松市沿岸域防潮堤の植栽計画も、この整備方針を踏まえて策定しています。
それぞれの区分での植栽は、次のような基本的な考え方によって決めています。
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