Eジャーナルしずおか第253号(抜粋)令和4年11月発行
学校広報プロジェクト第2弾!
教育委員会事務局の広報プロジェクトチーム「広報PT」が2回に渡り御殿場高校の活動を取材しました。8月26日に行われた1日御殿場市長体験、9月21日に行われたKDDI・御殿場市と連携して開発した観光コンテンツ「COLO」のお披露目会の様子をお伝えします!
御殿場高校1日御殿場市長体験
8月26日(金曜日)、御殿場高校の生徒が1日御殿場市長を体験しました。当日は、御殿場市長から任命状を渡され、御殿場市役所内や御殿場市内の施設の視察を行いました。最後に議場で、御殿場市議会議員や御殿場市の幹部職員を前に、御殿場市をよりよくするための提案を行いました。生徒たちは緊張しながらも堂々と自分の意見を提案していました。
生徒の声
- 御殿場のことを考えるよい機会になりました。
- 市議会で若者の目線から議員へ提案するというかけがえのない体験ができました。
生徒の提案
勝俣さん:「ごてんば農家民宿村」と「農業支援会員」の融合
大庭さん:地域通貨「富士山Gコイン」を使った駅前商店街の活性化
渡邉さん:若者に向けた御殿場市の情報発信アプリの開発
坂元さん:高校生が、地域の方々に向けたスマホ・タブレット講座を開催
御殿場高校とKDDI・御殿場市の連携
令和4年4月から、御殿場高校とKDDI・御殿場市が連携して、極秘に開発が進められてきた、地域活性化のためのコンテンツ「COLO」。そのお披露目が行われました。この日、生徒も初めて完成したコンテンツに触れました。授業では、完成したコンテンツを使い、ターゲットにあわせた、オススメコースを提案。観光スポットを巡るだけでなく、食事や旅行者の出発・帰宅時間を考えながらコースを作成していました。
生徒の声
- 自分が考えたスポットが掲載され、全国の皆さんに見てもらえてとてもうれしい。
- コンテンツの開発を通じて普段何気なく通っている場所の新たな魅力を再発見できた。
- 今までの観光情報にはない、新しい御殿場を発見してほしい。
- 御殿場のよさを再発見するとともに、地元の小山町のよさも探してみたいと感じた。
KDDIの声
御殿場で生まれ育った高校生が持つ、地元への思いを形にしたく、御殿場高校に連携を依頼しました。
店内の写真を掲載するなど見せ方がうまく、言葉・キーワード選びのセンスがいい。
「写真からお店を選べる」という点を「COLO」にも採用しました。
「COLO」は生徒の生の声が反映された、手作り感のあるコンテンツです。
「COLO」を通して地域が持つ魅力を感じてほしいです。
実践NOTE503
事務室から一歩踏み出してみる 初任者学校事務職員による職域拡大
磐田北高等学校 主事 片山葵
新米ですが…
「働き方改革」や「チーム学校」の掛け声のもと、学校事務職員が担う役割に期待が高まっています。私は、校長や事務長のご指導のもと、既存の学校事務業務から一歩踏み出す試みを、採用1年目の昨年度から、取り組ませていただいています。
オンリーワン・ハイスクールの企画・推進を事務室で
本校は、令和3年度から「オンリーワン・ハイスクール事業」の指定を受けています。昨年度本校が実施した事業のうち、私は特に「高校選びガイドブック」と「小学生への防災教育講座」を担当しました。前者は近隣の高校に関する情報誌を本校が編集し、磐周地区すべての中学3年生に配布したものであり、後者は県の防災教育事業で東北を訪問した生徒の熱意を生かし、彼女達の母校の小学校で防災講話をしてもらい、それに帯同しました。
わからないということがわかって一生懸命になれた
近隣の高校教員とのガイドブック原稿校正や、外部の方とお話しするなかで、自分の勤務校について知らないことが多いと痛感しました。また、防災教育を担当した生徒から「小学生と一緒に『新聞紙スリッパづくり』のワークショップをやりたい!」と要望があった時は、必要な物品をそろえ、訪問先の小学校教員に確認をしました。当日、生徒と一緒になってワークショップを成功させたことは新鮮な経験であり、大きな達成感を得ることができました。
みんなで学校づくり!
事務職員が事業運営に関わったことにより、教員以外の視点で事業目的を読み取ることでアイデアにつなげることができ、予算措置を念頭においた立案がスムーズになりました。また事務職員全体で学校づくりに貢献する機運が生まれた気がします。
初任者の私がこのような取り組みを経験することができたのもご協力いただいた皆さまのおかげです。本年度も生徒とこども園を訪問したり、情報誌の改訂を始めたりしています。これらの取り組みが、事務職員のやりがいと学校の魅力づくり、そして一層働きやすい職場環境を考える一助となればと願います。
実践NOTE503は以上です。
実践NOTE504
地域の素材と人材を生かし、地域に愛着をもつ子どもの育成
伊豆市立土肥小中一貫校 教諭 木村岳友
はじめに
本校の教育の重点の一つに、「郷土愛の育成」が、あげられています。そこで、地域の素材や人材を生かした教育活動について、自分の分掌において実践しました。
地域素材の教材化
令和元年、総合的な学習の時間(以下総合)の内容や系統性を整理するために、教務主任として、総合の主任、初等・中等・高等の各学部長で構成する「総合検討委員会」を立ち上げ、10月より隔週で会議を設定しました。3回目の会議では、地域の方々を招き「土肥の過去、現在、未来についての教材化を期待する」という願いを受け取りました。最終的に、学習の内容一覧表と計画表、人材・資料のリストが完成しました。2月の総合発表会では、地域の方々へも参観を呼びかけました。保護者からは「土肥の魅力が伝わってとても良かった。」等の感想をいただきました。9年生の発表では、土肥支所長に「地域防災について、下級生や地域の人に発信したことは、ありがたい。」等の講評をいただきました。
また、社会科主任として、3、4年生の子どもたちが授業で使える副読本を作成しました。これにより、子どもたちの意欲を引き出し、身近な地域の学習を進めることができました。データを市の共有フォルダに保存し、市内の小学生にも伊豆市に関する資料を活用してもらえるように、市の研修会で呼びかけました。
地域人材の活用
総合の主任として、教員と外部講師や協力員とのパイプ役にもなりました。「カヌークラブのみなさんが優しく教えてくれて楽しく乗れた。」「シュノーケリングをやって土肥の海の美しさを実感できた。」等、子どもたちは土肥の良さを再発見することができました。
平成31年3月に学習部長として、5~9年生を対象に「進路を語る会」を実施し、土肥中学校を卒業した高校生を招いてパネルディスカッションを行いました。子どもたちは「これからの自分が大きく成長できる話だった。」等、本校での学びが、将来に生かせることに気付きました。
終わりに
地域の素材と人材を活用しながら、地域と学校の結びつきを強め、地域に愛着をもつ子どもたちを、これからも育てていきたいと思います。
実践NOTE504は以上です。
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