ここから本文です。
県立こども病院では、重症の心不全で心臓移植を待つ小児患者に対応するため、平成28年11月に、小児用補助人工心臓装置を導入しました。
これまで小児用の補助人工心臓は、関東圏と関西圏にしか設置されておらず、東海北陸で初めての導入です。また、自治体立病院では全国初、小児専門病院でも全国2番目の導入となりました。これまでの導入は、大学病院や国立の研究センターばかりであり、県立こども病院が、それらの病院と肩を並べられるほどの高い技術をもっていることの証であり、誇りに思っています。
装置はドイツ製で、機能が低下した心臓と大動脈を管で体外の血液ポンプにつなぎ、ポンプの圧力を利用して、血液を体内に送り出します。 小児用補助人工心臓の装着は、移植までの「つなぎ」として必要です。 全国で年間50人程度の小児患者が存在しますが、これまでの装置では、血栓ができやすい等の理由で、1か月程度しか使用できませんでした。 今回の装置を導入することにより、食事をとることや、補助があれば、自分の足で歩くことも可能となり、移植を待ちながら、リハビリが始められることになります。 このたびの装置の導入により、県立こども病院の機能が一層充実し、県内はもとより、全国の重い心臓病を持つ子どもを助けられる可能性が高まることは、非常に喜ばしいことであります。健康福祉部としては、これからも、こども病院の機能の充実を支援していきます。 |
県立こども病院が導入した小児用補助人工心臓装置 |
記者会見する坂本喜三郎・県立こども病院副院長(左)と山口重則・静岡県健康福祉部長
お問い合わせ
健康福祉部医療局医療政策課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2341
ファックス番号:054-221-3291
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください