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平成20年4月1日 更新 |

この症例は牛の主要な寄生虫性の疾患の一つです。 |
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左の写真は、正常の牛の肝臓です。右の写真は、牛の肝臓に寄生している肝蛭という寄生虫によって発症した肝蛭症という疾患です。 この肝蛭は、胆管(腸での消化吸収を助ける胆汁が肝臓でつくられ、この胆汁を十二指腸へ分泌するための管)内で血液や肝臓の実質を栄養にして寄生しています。 この写真では、肝臓内に白く見える管状のもの(右写真白矢印)が胆管で、肝蛭の寄生によって、胆管の内側の粘膜が傷つけられ炎症を起こして胆管が太く、また壁が分厚くなっています。正常の肝臓の胆管と比べてみると、その様子がよく分かると思います。このような病変を胆管炎といいます。 肝蛭症の肝臓は、と畜検査で廃棄処分され食用とはならないので、一般には見ることはありません。 また、この肝蛭症の写真では、胆管内に肝蛭の虫体が寄生している様子も見られます(赤矢印)。 下の写真は、胆管から取り出した虫体で、この虫体は、木葉状で大きさは、約3〜4cmぐらいです(大きさの目安として、文具のハサミを肝蛭の右に撮影しています)。 |
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その他の病変としては、虫体が胆管につまって胆管閉塞を起こしたり、肝臓組織の破壊などがみられます。 肝蛭症の症状としては、食欲不振による削痩、貧血、高度の貧血に伴う起立不能などがみられます。 |
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次に感染経路について説明します。水辺の植物のセリや稲などに肝蛭の幼虫が付着し、その草を、牛などの草食動物が摂食することにより感染し、その幼虫は食物と共に小腸に入り小腸を突き破って腹腔内に出て、さらに肝臓の表面から肝臓内に侵入して血液などを食べながら、約1ヶ月間肝臓内をうろうろと遊走しながら感染してから約40〜45日で総胆管に現れて、約75〜85日で成熟して成虫となります。また、成虫の寄生している期間は2〜3年と言われています。 |
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静岡県東部食肉衛生検査所
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