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平成20年4月1日 更新 |
日頃、私たちは、腐っている食品を見たりすると『バイキンがいる』とか言いますが、『バイキン』って何でしょうか?
バイキン-それは、微生物ともいいます。それでは微生物とは、何でしょうか?
『ウイルス』や『細菌』『真菌』などを含めたものを微生物といいます。
なお『真菌』は、聞き慣れないかもしれませんが、私たちの身近にある「カビ」や「酵母」、「きのこ」の総称です。
今回は、微生物をご紹介!!・・・する前に、1つ問題です。
これらを大きい順に並べてみましょう。分かりますか?
正解は、『真菌』>『細菌』>『ウイルス』の順です。では、本題へ。
| 分類 | ウイルス | 細菌 | 真菌 |
|---|---|---|---|
| 特徴 |
人や、動植物など生きている細胞に寄生します。 |
広く自然界の水や土、人や動物の胃や腸の中にも住み着いています。 |
一般的に自然界の比較的湿度の高い所、お風呂場やおもちの表面などに住み着きます。 |
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人や動物を病気にするものから、最近では、人や動物に役立つものも出てきました。たとえば、病原性をなくしたウイルスを使った遺伝子治療などです。 |
肺炎、食中毒などを起こすような病原細菌もあれば、ウイルスと同様、乳酸菌や納豆菌などの有用な菌もあります。 |
人や動物を病気にするものから、パンの製造に欠かせないイースト菌のようなものまでいろいろあります。 |
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生きている細胞中でしか増殖することができません。人や動植物を病気にするウィルスは、この増殖の過程でダメージを与えるのです。 |
周囲の水や種々の栄養分を取り込み増殖します。細菌の好む温度は、細菌によって様々で、例えば人や動物に病気を起こさせる病原細菌では、その多くは、体温付近の温度(37℃前後)でよく増殖し、病気を進行させます。 |
細菌と同様、周囲の水分や栄養分を摂取して増殖します。一般に、細菌が好む温度よりやや低めの温度(25℃前後)を好みます。 |
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| 種類 |
インフルエンザ、エイズ、日本脳炎ウイルスなど |
腸管出血性大腸菌 0-157、サルモネラ、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球)、乳酸菌、納豆菌など |
カビ…水虫、アオカビ |
- 『ウイルス』
- ウイルスと人の細胞は似ても似つかないのですが、ウイルスは生きている人や動植物の細胞に寄生して増殖するため、ウイルスを殺そうとするとウイルスの寄生している細胞も死んでしまいます。それで、一般的に言われていることですが、ウイルスに効果的な薬が開発されにくいということのようです。
- 『細菌』
- 細菌は適度に人の細胞と構造が異なるのでその構造の異なった場所を標的とした薬がよく使われます。しかし最近、菌たちも学習したのか薬に耐性を持ついわゆる耐性菌が出現しています。菌たちもちょっとずつ細胞の構造を変えて、薬に抵抗しているようです。
- 『真菌』
- 真菌は、人の細胞と構造が似ている為、効果絶大な薬が開発されにくいようです。なぜなら、真菌をやっつけてしまう薬は人の細胞にもダメージを与え易いからです。
何にせよ、悪いバイキンは、したたかでもあります……。
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まずは新年のご挨拶。 |
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前回の話題は少しレベルが低かったので、今回は獣医師らしくアカデミックな話をしてみようと思います。昔?使ったノートと教科書を紐解いてみました。 |
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| 牛 | 馬 | 豚 | 山羊、羊 | 犬 | 兎 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 妊娠期間 ( 日 ) | 280 | 335 | 114 | 150 | 63 | 30 |
| 性成熟(♂)(月齢) | 8〜10 | 24〜30 | 7 | 6〜7 | 7〜8 | 6 |
| 性成熟(♀)(月齢) | 8〜18 | 15〜18 | 6 | 6〜7 | 6〜14 | 6 |
| 胎児数 | 1 | 1 | 8〜10 | 1 | 複数 | 複数 |
| 出荷時期(歳) | 2〜3 | 4〜5 | 0.5 | * | 可愛いうち | 可愛いうち |
詳しいデータがありません
1 各種動物の妊娠期間皆さんもご存知だと思いますが、人間の妊娠期間は十月十日(約280日間)で、ほぼ牛と一緒です。でも生まれてきた仔牛がすぐ立ち上がるところは、人間とは大きく違うところです。また妊娠期間の長い動物といえば、アフリカ象で600〜690日間、短い動物といえばゴールデンハムスターで16日間です。
2 性成熟これは大人になって子供ができる年頃といったところでしょうか? 3 胎児数牛、馬、山羊等は一般に1回のお産に1頭しか生まれません。しかし人間と同じでたまに双子だったりします。牛で特異なケースで異性双胎(♂と♀の双子)の場合、♀の方は奇形で生殖能力を持ちません。 犬では基本的に一回に複数生まれますが、小型犬と大型犬では胎児数が変わってきます。小型のものでは1から、大型のものでは十数頭産む犬もいます。 4 出荷時期(と畜場搬入時期またはペットショップにならぶ時期)これは大人になって良く肥えた時期といえます。(えっ、私がその時期だというのは誰?)これはまた農家にとっても一番経済効率の最も良い時期でもあります。もっとも、乳用牛の場合は牛乳の出が悪くなってから出荷されるので、6歳〜8歳ぐらいが多いです。またブロイラーでは生後60日前後で出荷されます。 犬、猫ではやはりかわいい時期(生後2〜3ヵ月)がもらいどきといえますが、アメリカなどでは、生後3ヵ月たたないとペットショップなどで売る事が出来ないそうです。
表の内容はたったこれだけなのに、忘れていた事がたくさんあってショックでした。人生一生勉強と思いつつ、忘却も自己防衛本能の一つよ……と自分を慰める今日この頃です |
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通学途中の電車の中。 |
うら若き乙女が電車の中、大声でする会話ではありません。 |
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また会話で思い出すのが病理学の実習中のことです。1人1枚スライド(顕微鏡で見る標本)が配られたのですが、手違いでC君のところには配られませんでした。その日の標本は子宮でした。 あせったC君は、「俺の子宮がないよー」と叫んでいました(正しくは、子宮のスライド)。すかさず「いつからおまえ子宮があったんかい」とつっこみが入ったのは言うまでもありません……・。 |
獣医学部に入学し、初めての専門分野での実習。
それは2年生の初夏、桜の木も青々と茂る昼下がりに始まったのでした。
その教科の名は解剖学。
一年次は教室の黒板に隅から隅まで画かれたカラフルな臓器や筋肉の絵とラテン語との戦いでした。その壮絶な戦いに敗れるもの多数(いわゆる追試…)。
とりあえず一年次には進級の基準がなく、入学した者すべてが通る初めての解剖学実習。
最初は緊張の連続です。獣医学を学ぶと覚悟をしていても、いざ実習となると貧血で倒れる人もいないわけではありません。
そして何回か実習が進むにつれ(季節は夏へと突入し)、次は臭気との戦いが始まります。
ホルマリン臭、動物の臭い、チョコレートの臭い…?んっなんでチョコレートの臭いがするんだーと思った私たち班員は、ふっと後ろを振り返ると、なんと一人のクラスメートがカ○リ○(アイスの形をしたお菓子)をバリバリほおばって実習室に入ってくるではありませんか!!
「おい、よくこんなとこでそんなもん食えるなあ」
「えっなんで?おいしいよこれ」
「…… 」とみんなで絶句したものでした。(かなりショックでした、当時の私には。)
しかし年月は経ち、寄生虫実習(4年次)で回虫の解剖をした後に麺類を食べたり、家禽疾病実習(5年次 病気の鶏の解剖などを行う実習)の後、唐揚げ弁当を注文してしまうほど無神経に成長したことはいうまでもありません。
(私だけか…?)
そして今日も、豚さんや牛さんのウンチにまみれて働く私です。
掲載者;と畜検査員3年目のS子さん
心臓は、人や動物の血液循環の中枢器官です。人の心臓は自分の拳大で、成人で約300グラムです。形は、円錐形の袋状をし、厚くて丈夫な筋肉でできています。

心臓には4つの部屋があります。
まず、厚い筋肉の壁によって左右の2つに分かれ、更にそれぞれが弁によって「心房」、心室の2つの部屋に分けられます。合計4つ、すなわち、「左心房」、「左心室」、「右心房」、「右心室」となります。この厚い筋肉の壁のことを「心筋」と言いますが、心筋は内側と外側が薄い膜によっておおわれていて、それぞれの膜のことを「心臓内膜(心内膜)」、「心臓外膜(心外膜)」といいます。

私たち「と畜検査員」は、家畜の病気等が食肉を通じて人に感染しないように、1頭1頭検査しておりますが、心臓の解剖検査では、胸腔から心臓を取り出し、表面の色や変状の有無、出血や炎症の有無等を、また、検査刀で心臓を切り開いて内面の色や変状の有無、出血や炎症等の有無、心室の血液の状況等の観察や細菌培養検査等を行い、豚丹毒や豚コレラ、敗血症、心内膜炎等の病気の心臓を排除しています。
牛の心臓は、人の頭ぐらいの大きさがあります。と畜検査員は、全員、獣医師ですが、最近、女性の獣医師も多くなり、体の小さい女性のと畜検査員には、最初の試練となります。とにかく、重い、大きい、で、大変なのです。
馬の心臓は、心筋、特に、左心室がとても分厚くなっています。よく運動選手で「左心肥大」なんていう人がいますが、これと同じで、馬の強烈な運動量がうかがえます。
また、6ケ月齢ぐらいの豚の心臓は人の拳ぐらいの大きさで、人の心臓とほぼ同じ大きさです。映画などの手術シーンでは、人の心臓の代わりに豚の心臓が登場するという話です。つい最近、テレビドラマで心臓移植の場面があって、心臓が出てきたのですが、思わず「あっ、豚の心臓だ」とつぶやいていました。いつも検査で見ているので親近感があるのでしょうね。こわい…。
先日胃が痛くて、生れてから、うん十年、胃が痛いなんてことはなかった私が、胃潰瘍ではないかと思いバリウムを飲まなくてはと覚悟を決めた矢先、痛みは治まりました(かなり丈夫にできているらしい)。
ところであなたはいくつ胃を持っていますか?
なにバカなことを聞いているとお思いでしょう。ところがいるんです、4つも胃をもつ動物が。牛です、山羊です、羊です。
4つ胃を持つこれらの動物を反芻獣といいます。反芻とは一度食べたものを、ゲロッ(汚くてすみません)と吐き出してまたモグモグすることです。牛の場合、食後一時間後位から始まり、一回の反芻は30分〜1時間、1日7時間〜11時間反芻しているといわれます。
では牛の胃の構造を見てみましょう。図の1を見てください。カッコ内は食品用語です。
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図の1 1 が第一胃、2 が第二胃、3 が第三胃、4 が第四胃。
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今度牛を見かけたら、口元に近づいて耳を澄ましてください。きっと、ゲロッとやってますよ。
静岡県東部食肉衛生検査所
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