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平成20年4月1日 更新 |
マレック病 |
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マレック病は鶏など鳥類に特有の伝染病で、マレック病ウィルスが原因の悪性リンパ腫(腫瘍=癌)です。 この病気は症状や発症の経過により急性マレック病と定型的(古典的)マレック病に分けられます。弱齢鶏に多く、急性な経過で内臓に腫瘍が形成されるものを急性マレック病、慢性な経過で神経が傷害され脚麻痺など神経症状を示すものを定型的マレック病と呼びます。 マレック病ウイルスは呼吸器(気管〜肺)から鶏体内に侵入し、全身の組織(内臓、神経細胞、皮膚の細胞)で増殖します。皮膚の細胞でウィルスが増殖すると皮膚の表面がぶつぶつと大きく腫れてくるので、この状態を皮膚型マレック病と呼びます。皮膚で増えたウィルスはフケと共に体外に飛ばされて、羽毛やほこりなどに含まれて鶏舎内に存在(汚染)し、次の感染源になります。このウィルスが再びほかの鶏に空気などとともに吸い込まれることにより新たな感染が繰り返されます。このように空気で感染し、伝染力が非常に強いためワクチンが開発されました。この結果、ワクチンを接種した養鶏場でのマレック病の発生率は0.01〜0.5%に抑えられています。 |
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上の写真は、急性マレック病の鶏の内臓です。鶏の呼吸によりウィルスが体内に侵入し、肝臓や脾臓で増殖し、腫瘍を形成します。 右上の写真は、肝臓にできた腫瘍(赤矢印)と脾臓にできた腫瘍(青矢印)です。また、この鶏の脾臓は、正常のものに比べ〜4倍大きくなっています。左上の写真は、その脾臓を二つに割ったもので、内部のいたるところに腫瘍(白矢印)が見られます。 このように内臓などで増殖したウィルスは、さらに血流に乗って神経細胞をはじめ全身の組織で増殖するため、神経が麻痺し起立不能になったり、さらに症状が進行すれば死亡します。 食鳥検査では、マレック病と診断されると全部廃棄となります。 |
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鶏の大腸菌症 |
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大腸菌は、人や動物などにいる細菌ですが、広く環境中にも存在しております。大腸菌の中でも特定の菌が、動物や鳥に対して下痢などの病気を起こすことがあります。これを『大腸菌症』と言います。 当検査所では、業務紹介コーナーでご案内したように食鳥検査も行っていますので、ここでは、鶏の主要な病気一つである『鶏の大腸菌症』についてご紹介します。 鶏の大腸菌症には、敗血症や、気嚢炎(気嚢というのは、鳥類特有の呼吸器官で空気を出し入れして肺の呼吸機能を促進している袋状の器官です。)、関節炎、卵管炎などの病型がみられます。 なかでも、鶏の大腸菌性敗血症は、大腸菌症のなかで代表的な病型で6〜10週齢の肉用鶏(ブロイラー等)で発生が多く、大腸菌症が原因により養鶏場内で死亡したり、食鳥検査の際に廃棄されるものが5〜20%に及ぶと報告されていて、養鶏業界では主要な疾病の一つとされています。 |
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左側が大腸菌性敗血症を起こした鶏の内臓です。右側には参考に、正常な鶏の内臓の写真を載せました。 中央に白く見えるのが心嚢炎を起こしている心臓です。その下に見えるのは肝臓です。白矢印で指している白く見える部位は、肝臓の内部(実質)に起こった炎症が被膜まで波及したものです。 この病気の発生機序としては、主に呼吸器感染によって気嚢炎となり、さらに心嚢炎、肝被膜炎の順に病巣が他の臓器へ波及して行き敗血症になります。 文献によると、実験的に鶏に大腸菌を感染させてからたった96時間で敗血症になったという報告があります。 |
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静岡県東部食肉衛生検査所
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