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ホーム健康・福祉健康・医療東部食肉衛生検査所炭疽

平成20年4月1日 更新
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豚の腸炎型炭疽

家畜伝染病

炭疽は古くから人畜共通伝染病として知られ、家畜では家畜伝染病(法定伝染病)、人では届出伝染病と指定されている。
本来、牛、馬、めん羊、山羊などの草食獣は本症に感受性が強く、豚、人、犬は抵抗性がある。

病原・・・炭疽菌(Bacilus anthracis

  • グラム陽性の大桿菌
  • 芽胞を形成し、熱、乾燥、消毒薬などに強い抵抗性を示す。
  • 土壌に長期間存在し、一旦糞便などにより汚染を受けると炭疽常在地となる。

症状

死後の剖検所見によって確認されることが多い。

豚の炭疽では腸炎型が最も多い病変型である。慢性的に経過して自然治癒する例もある。臨床的には発熱、元気食欲の消失、削痩等、特徴的な症状に乏しい。重症の場合、嘔吐、下痢、便秘、血便を伴うことがある。

炭疽に対する豚の感受性は著しい差があり、また他の疾病と合わせて発症することもある。


下記に示したのは昭和57年に静岡県東部食肉センター組合のと畜場に搬入された腸炎型炭疽の2例です。

畜種等:ランドレース雑、牝、2歳、白(写真 左)

畜種等:ランドレース雑、牝、3歳、白(写真 右)


十二指腸病変部


内臓全体の所見

腸壁の10cmほどにわたり4〜5mmホース状に肥厚し、粘膜面には、黄掲色〜赤褐色、厚さ2〜3mmの偽膜が形成されていた。偽膜下粘膜は充・出血し、この部の内容物は暗赤色タール様であった。

  • 心臓:左心室、心内膜下及び左心耳心外膜下点状出血が密発。
  • 腸:空腸壁5〜7cmにわたり粘膜面に厚さ2〜3mmの黄掲色の偽膜を形成し、大・小腸粘膜に充・出血を認める。腸病変部支配の腸間膜リンパ節は脆弱となり、赤掲色スポンジ状に腫脹、充・出血を伴い、その周囲脂肪の膠様変性及び出血を認める。
  • 脾臓:軽度に腫脹し、全体にわたって1〜2cm楕円形でやや隆起した壊死巣を認める。(炭疽よう)
  • 肝臓:混濁(脂肪肝様)し、全体にわたり点状出血を認める。
  • 膵臓:周囲脂肪の膠様変性を認める。
  • 腎臓:混濁を認める。
  • 膀胱:粘膜面の充・出血を認める。


脾臓

脾臓(左写真):全体にわたって1〜1.5cm円形に膨隆し、辺縁部を囲むように出血壊死を多数認め、その割面は暗赤色タール様を呈した(炭疽よう)。

お問合せ先

静岡県東部食肉衛生検査所
Tel : 0545-65-2961 FAX : 0545-65-2160
E-mailtoushoku@pref.shizuoka.jp