 |
富士山静岡空港とは?|空港の施設|空港の運営|人と自然にやさしい空港|空港と地域振興 |
人と自然にやさしい空港
|
自然環境を守るために|生活環境を守るために|環境保全のためのシステム |
富士山静岡空港の建設は「人と自然にやさしい空港づくり」を基本として、地域の皆さんの生活環境はもとより、自然環境の保全に十分配慮して進められてきました。
|
自然環境を守るために
|
1.貴重生物の保全植物移植/植物増殖/動物移植
|

工事を始める前に生息状況の調査をして、生育に適した場所に移植しました。また、数少ない植物などは、増殖による保全も行ってきました。
|
 |
 |
 |
 |
貴重植物のモニタリング風景 |
移植地の状況(スズカカンアオイ) |
復元された棚田に移植したタコノアシ |
ゲンジボタルの放流風景 |
|
|
2.自然環境の整備調整池などの水辺環境整備/多様な生息環境の復元
|
それぞれの動植物にあった環境を復元したり、新しく作ったりしました。赤坂池下、千頭ヶ谷池の谷戸田を利用してビオトープを整備しました。
|
 |
 |
 |
赤坂池ビオトープ |
千頭ヶ谷ビオトープ |
調整池の山側に付近の沢水を導水して整備したカエル池 |
|
|
3.郷土種による緑化郷土種の苗木生産/幼木根株の移植
|
空港建設地やその周辺で採取した郷土種の種子から育てた苗木(ポット苗)、工事を始める前に採った幼木や根株を造成の斜面等に植えて、緑の復元をしています。
|
 |
 |
 |
苗木生産プラント(島田市湯日) |
「空港の森ルネッサンス作戦」での植樹 |
植樹した空港のり面 |
|
|
4.森林環境のエコアップ広葉樹林・人工林・竹林の整備
|
空港の周囲を緩衝緑地として整備することにより、多様な動植物が生育できる豊かな里山環境を復元しています。
|
スギ人工林の整備 |
竹林の整備 |
 |
 |
 |
 |
整備前 |
整備後 |
整備前 |
整備後 |
|
|
5.オオタカの保護営巣地等の環境改善/保全協定の締結/猟銃禁止区域の設定/保護連絡調整会議の設置
|
空港を含む4,000haを保全地域とし、オオタカが安心してヒナを育て続けられるよう、巣を作ったり、エサを採ったりできる環境の保全と整備を進めています。
|
 |
 |
|
オオタカ |
空港を囲む周辺の4.000haが保護地域空港建設地 |
|
|
6.工事実施上の対策
|
図面の赤丸で示した、千頭ヶ谷池に続く谷地形は、渓流的・源流的な景観を備え、これまでの調査で多様な生物種の存在が記録されている場所です。
このため、空港機能に影響しない範囲で環境負荷を最小限とするために、湿潤な谷環境を残す工法を採用しました。
|
 |
 |
-変更前-変更後 |
|
|
生活環境を守るために
|
1.環境監視(調査)
|
空港本体工事の進捗に対応して、地形改変や建設作業機械の移動等が周辺地域に及ぼす影響を把握するため、水質(河川、調整池など)、大気汚染(粉じん・降下ばいじん)、建設作業騒音・振動、道路交通騒音・振動について監視を行っています。
|
|
|
2.航空機騒音対策
|
騒音対策
WECPNL=70のコンターをもとに対象区域を定め、住宅防音工事を実施しています。
※騒音予測コンター・・・同一騒音レベルにより影響を受ける面積
WECPNL(うるささ指数=加重等価平均感覚騒音レベル)
WECPNLとは、航空機1機当たりの騒音のピークレベルを基に、1日に何回音を耳にするかという回数と、航空機の運航が行われる昼・夕方などの時間帯を考慮したものであり、航空機騒音の評価を行うための単位として用いられています。
国は、環境基本法に基づき、人の健康を保護し、生活環境を保全をするうえで維持することが望ましい航空機騒音に係る環境基準としています。 |
|
|
3.環境対策
|
伐採木の有効利用
伐採した樹木の幹は建築用材や坑木として有効利用をしています。残った木の枝葉や根株はチップ化して、緑化のための堆肥などとして利用しています。
|
地元工事協議会
地元住民代表、工事請負業者、地元市町で組織し、住民生活に密接な工事騒音、交通安全の確保などについて対策を協議します。
|
工事上の対策
低騒音、低振動、排出ガス対策型建設機械の使用
散水による粉じん発生の防止・通行車輌の安全確保
調整池による濁水の防止など
右図>散水車による粉じん発生の防止
|
環境保全のためのシステム
|
環境専門家に参加いただき、実効ある自然環境保全を推進するためのシステムを整備し、対策を実施しています。
|
 |
|