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更新日:平成27年7月30日

友達の死

友達の死 30歳 男性

「とても怖く、その場から逃げたい。誰か助けて欲しい」と思いながら、私の友達は、私の目の前で覚醒剤を打ちすぎて死んでいきました。

私は、今、覚醒剤を使ったことで逮捕され、取調べを受けています。

私は、現在30歳ですが、私が覚醒剤を覚えたのは、26歳ころからであり、最初は、友達の誘いで興味本位から覚醒剤に手を出しました。そして、覚醒剤の何とも言えない快感を味わい、この世には、「こんな物があったんだ。」という気持ちで、その後、覚醒剤を頻繁に打つようになり、また覚醒剤を止めようなどという気持ちにもなりませんでした。

自分自身では、誰にも迷惑を掛けていないし、覚醒剤くらいなら止めようと思えば、いつでも止められるだろうと思っていたので、本当に軽い気持ちで使用していたのです。しかし、この私の考えが間違っていたことを、今回の事件で改めて思い知らされたのです。

一緒に覚醒剤を使っていた友達が、突然、訳の分からないことを言い出し、暴れ狂い、私は誰かに助けてもらおうと思いましたが、私自身が覚醒剤を使っていたので、警察にも病院にも友達を連れて行くことが出来ず、自分自身も気が狂いそうになったので、そのまま時間が経てば、覚醒剤も抜けて友達もおとなしくなるだろうと自分に言い聞かせ、そのまま友達の様子を見ていたのです。しかし、気が付いた時には、友達は目を開けたまま車の中で息を引き取っていました。まさか覚醒剤を打って人が死んでしまうとは夢にも思いませんでしたし、死んだことさえ信じられず、覚醒剤の幻覚のせいだと思いましたが、現実は厳しく、友達は帰らぬ人になっていました。覚醒剤の中毒でしんでしまったのです。

覚醒剤を打った時の気持ちは、言葉では言い表せないものですが、その代償はあまりにも大きく、また、覚醒剤の恐ろしさは、経験した者でなければ分からないと思います。今回、この経験をして、私は今までの人生を留置場の中で振り返っていますが、覚醒剤を覚えてからの私の生活は乱れ、また、友達も段々と減り、今となって初めて思えるのですが、今まで何をしてきたのかと後悔の気持ちで一杯です。もし私に少しでも覚醒剤を止めようという気持ちがあれば、今回のような結果にはなっていなかったかも知れませんし、友達を死なせることはなかったと思います。

今では、二度と覚醒剤には手を出したくないし、死んだ友達のためにも覚醒剤を止め、覚醒剤を止めさせる立場の人間になることが、一番の供養になると思い、これからの人生を歩んでいきたいと思っています。

財団法人社会安全研究財団発行 「2003薬物乱用防止対策版DRUG」より

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