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更新日:平成27年4月16日

「借金の保証人になった!」と電話がかかってきたら…

 ケース1 「あれほど保証人になるな!」と言っておいたのに…

ある日、男から「オレだけど」と電話がかかってきました。電話に出た主人が「次郎(次男の名:仮名)かい。」とたずねると、男は「うん、そうだよ。携帯電話を水に落としたので、電話番号が変わった。実は友人の借金の保証人になっているんだけど、至急250万円必要になった。妻には内緒にしているので、お父さんたちで用意して欲しい。」と要求してきたのです。

しかし、それを聞いた主人は憤慨し、「そんなことは自分で解決しろ!」と電話を切ってしまいました。というのも、以前親類で他人の保証人になり苦労した者がおり、家族間では絶対に借金の保証人にならないよう厳しく禁止してあったのです。

その後、本当の次男と連絡が取れ、事実でないとわかりました。

息子は結婚して市外に住んでいるのですが、主人によると電話の男の声は本当の次男に似ていたし、借金をしたという友人も、実在する人物(次男の高校時代の友人)の名前であったことからすっかり本当の次男と信じ込んでしまったようです。今回はたまたま保証人名目であったため、被害に遭いませんでしたが、他の名目だったらだまされていたかも知れませんね。

(富士宮市在住 50歳代女性)

ポイント

体験談イラスト-1

今回は電話の男の声と次男の声が似ていたことや、友人の名前が実在する人物だったことから、本人からの電話だと信じ込んでしまったようですね。お金を要求する名目が、家族間で禁止してあった「借金の保証人」だったため被害を免れましたが、他の名目だったらどうでしょう?。

オレオレ詐欺は「家族の窮地」を助けたいという気持ちに付け込んだ卑劣な犯罪です。だまされないようあらかじめ家族間の合い言葉を決めておくなど、対策を取っておくことも大切です。

 ケース2 携帯電話番号を言ってみろ!

ある日のお昼頃、息子を名乗る男から「宇都宮にいる友人の借金の保証人になっている。友人は300万円を借り、75万円を返済したが、行方をくらませてしまった。残りを自分が支払わなければならない。だけど自分では用意できないので、代わりに支払って欲しい。」と電話がかかってきました。男はさらに「お金を貸した人が近くに居て、銀行の電話を借りて電話をしている。」と、こちらをあわてさせるようなことを言いました。

最初は高額の要求に驚きましたが、次第に本当の息子の声とは違うことや、携帯電話を持っているはずなのに銀行の電話から連絡してくるのはおかしいことに気づき、「本人だったら、携帯電話番号を言ってみろ!!」と言うと、男は電話を切ってしまいました。

その後、本当の息子と連絡が取れ、事実が無いことを確認しました。
息子は以前、宇都宮の大学に通っていたことがあるため、宇都宮の友人というのは、学生名簿から得た情報だったのかも知れません。

最初は突然聞かされた息子のピンチに、慌ててしまいますが、冷静に考えればおかしいことだらけです。まず、冷静になることが大切ですね。

(静岡市葵区在住 60歳代男性)

ポイント

体験談イラスト-2

今回のケースは、息子の学生名簿を利用して信じ込ませる作戦だったが、携帯電話番号までは調べていなかったな。リサーチ不足だったよ。それにしても相手に冷静になられたんじゃあ、勝ち目は無しだよ。お手上げさ!!

 ケース3 払うまで外に出してもらえない!

ある日のお昼前、県外に住む次男を名乗る男から「次郎(仮名)だけど、1年くらい前、先輩の起業資金を借りる保証人になった。先輩が現在行方不明で、借金598万円の返済期日が今日の11時30分だ。今、その金融会社にいるんだけど、携帯電話や財布を取り上げられた状態で、外に出してもらえない。」と電話がありました。

電話の説明によると、「7~8社の金融機関から借り入れて返済して欲しい。15分くらいで入金できるか?」とのことでした。私は「15分では無理だ。」と答えると、相手は「では、社長と相談して5分後にまた連絡する。」と言い、電話を切りました。この間のやりとりは、30分くらいでした。

私は急いで長男に電話しました。すると、次男に直接連絡するよう言われ、次男の会社へ電話して、詐欺だと気づきました

その後、帰宅した長男の嫁に今あったことを話していたところへ、再度電話がかかってきたので、嫁に出てもらい、うやむやな返事をしていると電話は切れました。

今回は最初に次男を名乗る男の声が「ちょっと違うな」と思ったものの、電話の内容が切羽詰まったものであったため、すっかり信じ込んでしまい、最後の電話が切れた後も、怖くて涙が出るほどでした。オレオレ詐欺は、テレビや新聞などで注意喚起されていて、目にしていたものの「まさか自分は関係ない」と言う気持ちがあったからですね。

(三島市在住 60歳代女性)

ポイント

体験談イラスト-1

今回は電話の男の声が次男の声と違っていることに気づいていたにも関わらず、話を信じ込んでしまっています。これは、次男が借金を返済するまで、監禁のような危機的状態に置かれていると思いこまされているからでしょう。携帯電話は取り上げられていて、携帯電話への連絡が取れないと思わせ、返済期日もギリギリにするなど、相手にゆっくり考えさせる余裕を与えません。

しかし、他の家族に相談したことで被害を免れることができました。

お金の振り込みを要求する電話がかかってきたら、まずは疑い すぐ確認!すぐ相談!!です。

 ケース4 そんな弁護士がいたら、こっちが紹介して欲しい!

私の祖母(80歳代)のところにかかってきた話です。

ある日のお昼頃、男から「おばあちゃん?田中さん(仮名)から電話があった?」と電話がかかってきました。祖母は「ないけど。あんた誰だね?まさちゃん(仮名:孫の名前※私の弟)かね?」と訊くと、男は「うん。」と答えました。祖母が「声がおかしいけど風邪でもひいたのかね?なんだね、昼間に。風邪で会社休んでいるのかね?ところで何だね、この間から?」と訊くと、男は「実は田中さんって人の保証人になっちゃって…。」と答えるではありませんか。驚いた祖母は「バカだね!駄目だよ!保証人になんかなっちゃ!」と言うと、男は「うん、300万円でね。最初のうちは返してくれていたんだけど…。」と答え、祖母が「いくら残っているのかね?」と訊くと、男は「250万円、でも、弁護士さんに相談したら、200万円にまけてくれるって…。」と答えました。また、男の話では、妻にも内緒とのことでした。

祖母が「困ったね~、今は半分くらいしか出してあげられないよ。」と言うと、男は「いいの?」と訊いてきました。祖母は「いいけど、お父さんが帰ってきたらおばあちゃんから相談してあげるよ。」と言うと、男は「駄目だよ!夜まで待てないよ!」と慌て出しました。祖母は不審に思い、「あんた本当にまさちゃんかね?心配だから念のため、誕生日を言ってみて。」と尋ねると、男は「何で言わなきゃならないの?」と逆に訊いてきました。祖母は「信用するためだよ。」と答え、さらに「あんた今どこに居るの?」と訊きました。男は「千葉」に出張で来ていると答え、別の男に電話を替わったところで、祖母の方から電話を切りました。

その後、本当の孫に電話をして、事実が無いことを確認しました。

祖母の家では、以前ナンバーディスプレィ機能付きの電話機を使っており、「非通知着信拒否」にしていたのですが、使い勝手が悪いとの理由で解除してしまっていました。

それにしても、犯人の書いたシナリオはかなり矛盾点がありますね。第一、風邪で会社を休んでいるにもかかわらず、千葉まで出張するわけないですよね。まあ、なにより、250万円の債務を200万円に減額できる凄腕の弁護士がいたら、是非紹介して欲しいものです!

(静岡市葵区在住 男性)

ポイント

体験談イラスト-2

今回のケースは、1ヶ月も前から電話を入れ、いつも高齢者が電話に出ること確認したうえで、お金を要求する電話をかけるという長期戦略だな。孫の名前も聞き出せたし、途中まで信じ込ませていたけれど、肝心のところでばれてしまったな。

シナリオに矛盾があるって?確かに病気で休暇を取っているのに出張するわけ無いよな!もっと勉強しなくちゃ!

あと、確かに凄腕の弁護士がいたら紹介して欲しいよな。万が一、逮捕された時に必要だよ。

 ケース5 あれっ?息子が2人?!

ある日の夜遅く、息子を名乗る男から「友達の借金の保証人になった。友達がローンを払い切れなくなり、夜逃げをしてしまった。保証人のボクが残金を返済しなければならない。」と電話がかかってきました。声も話し方も息子そっくりだったので、すっかり信じ込んでしまいました。私は「電話で話す内容じゃないから、すぐにわかる書類を持って家に来るよう」話しました。

それから3日後、再度同じ男から「もうどうにもならなくなった。弁護士に入ってもらった。その弁護士に300万円渡して欲しい。」と電話がかかってきました。それを聞いた私は気が動転してしまい、慌てふためいていたところへ丁度、本当の息子が帰ってきました

今回は、偶然にも息子が帰宅したため被害を免れましたが、犯人はこちらを慌てさせるよう、実に巧妙な話をします。今回は、最初の要求で慌てて振り込まず、「電話ではなく、直接家まで来るよう」話したことが結果的には良かったと思います。それにしても、一人暮らしの息子を持つ親を狙ったものと思われますが、オレオレ詐欺は親が子を思う気持ちを利用した卑劣な犯罪です。一日も早く、このような犯罪が無くなることを願っています

(焼津市在住 女性)

ポイント

体験談イラスト-1

今回は電話の話だけでお金を振り込まず、直接会って話を聞こうとしたことが、結果的には息子さんの帰宅と重なり、被害を免れたわけです。しかしながら、いつも都合良く息子さんが帰宅されるとは限りませんので、お金の振り込みを要求する電話がかかってきたら、まずは疑い すぐ確認!すぐ相談!!を実践しましょう。

 ケース6 おばあちゃん?!

ある日、一人で留守番をしていると、男から「おばあちゃん!困ったことになった。信用していた友達の保証人になったら、友達がドロンしてしまった。だから代わりに返さなければならない。」と電話がかかってきました。声が違うような感じはしましたが、電話内容に驚き、返済額を訊くと、「300万円。」との答えでした。

私が「そんな大金、一人では出せないよ。お父さんに相談しなきゃ。」と言うと、男は「お父さんには内緒にして。お金を払わないと金融会社から出られない。」と答えました。私は先ほどから気になっていた「声が違う」ことを尋ねると、男は「風邪をひいて熱があるから。」との返答でした。

私が「とにかく一旦電話を切って、自宅からかけ直して。」と言うと、男は「お金を払わないと、ここから出してもらえない。」と言うばかりです。私には孫が数人いますが、全員中学生以下のため、電話の相手は息子だと思っていました。そこで「どうしてお前は『おばあちゃん』って呼ぶの?」と訊いたのですが、依然として「おばあちゃん」と呼び続けました。私は息子の声のことも気になっていたので、「係の人に代わって。」と言うと、別の男が電話に出ました。その男に「今、電話に出た人、名前はなんて言うの?」と訊いたところ、電話は切れました。

その後、本当の息子に連絡し、事実が無いことを確認しました。

私は被害者が出ないよう、交番に連絡し、役場にお願いして一斉放送で住民に注意を呼びかけてもらいました。

(賀茂郡西伊豆町在住 女性)

ポイント

体験談イラスト-2

今回のケースは、最初から電話が別人だと気づかれていたようだな。慌てていたり、信じ込んでいると、別人だと見抜けないこともあるけど、たぶん落ち着いて聞いていたんだな。

「お金を返さないと出してもらえない!」という危機的状況を訴えているのに、取り乱さないなんて、やっぱり冷静に対応されちゃあ仕事にならねえってことだね…。

 ケース7 その振り込み、止めて!

ある日の夜、男から「お母さん、ボクだけど、熱が高く、扁桃腺が腫れて辛い。実は携帯電話の番号を変えたので知らせておく。相談したいことがあるので、明日電話して。」と電話がかかってきました。私はすっかり息子だと信じ込んでおり、相談は病気のことだと思い心配していました。

翌日の8時頃病院に向かう途中で、知らされた携帯電話の番号へ電話しました。「相談ってなに?具合はどう?」と尋ねると、男は「まだ熱があるけど、やらなければならないことがあって…。実は友達の保証人になった。その友達が行方不明になってしまい困っている。自分が代わりに支払わなければならない。今日が支払い期限なので、相手の人と一緒にいる。」と答えました。私が「いくらあるの?」と訊くと、男は「180万円くらい。」とのことでした。男は「相手の人」と電話を替わり、「相手の人」によれば、返済額は「189万3千円」とのことでした。電話は再び、息子を名乗る男と替わり、私が「お父さんに相談してみる。」と言うと、男は「心配かけるから、自分で何とかする。」と、心配をあおるようなことを言います。私はこの時点ではパニック状態に陥っており、「ダメ!何時までに支払えばいいの!」と叫んでいました。

丁度その日は、銀行に行く用もあり、キャッシュカードを持っていました。息子を名乗る男からの電話の内容を主人に話すと、「オレオレ詐欺だから振り込むな!」と叱られましたが、もうすっかり信じ込んでしまっていた私は「本人に間違いない!助けないと!お願いだから振り込ませて!」と、主人の制止を振り切って振り込んでしまいました。

振り込みが終わり、安心していると、主人から電話がありました。主人によると、本当の息子に確認して事実が無いことがわかったとのこと。まだ銀行に居た私は、慌てて窓口へ行き、振込先の口座を凍結してもらいました。

何とかお金を騙し取られることは防げましたが、主人からの電話があるまでは、すっかり信じ込んでしまっていました。オレオレ詐欺は、親の心を巧みに利用した悪質な犯罪です。早くなくなることを願います。それにしても、主人に相談して本当に良かった!

(掛川市在住 50歳代女性)

ポイント

体験談イラスト-1

今回のケースは、お母さんが息子さんを心配する気持ちを利用した本当に卑劣な手口ですね。お母さんも、一旦は信じ込んでしまい、振り込んでしまいましたが、事前にご主人へ相談したことにより被害を防いでいます。お金こそ騙し取られませんでしたが、精神的にはとても「嫌な思い」をされたことと思います。「家族の窮地」を心配して混乱することはしかたがないことかもしれませんが、そんな時ほど、落ち着いて、一旦話の内容を整理して考えてみるべきです。

今回の事例は、結果的に「誰かに相談する」ことがいかに大切かを示す良い例になったのではないでしょうか。

 ケース8 息子さんと連絡は取れませんか?

ある日の午後8時30分ころ、聞き取りにくい男の声で「喉が腫れて声がでない。頭が痛くて熱もあるからすぐに寝るけど、携帯電話の番号を変えたので控えておいて。あと、相談したいことがあるから明日の9時ころ電話して。明日は会社を休んで病院に行く。」と電話がかかってきました。私は息子の名前を名乗っていたため、本物だと思っていました。

翌朝、言われたとおり電話すると、男はまだ聞き取れないような声で「友達の借金の保証人になった。その友達が居なくなってしまったので、自分が代わりに支払わなければならなくなった。他の友達から借りようと思ったけど、大金なので無理だった。必ず返すからお金を貸して欲しい。今、横浜で信販会社と話をしている。信販会社は大きな会社なので心配はいらない。午後2時か3時ころまでに支払えば、借用書を返してもらえる。そうしたら、今晩家に持って帰って見せる。会社にも督促の電話がかかってくるので、会社にも行けない。でも、何日も休んでクビになりたくないから早く解決したい。」と必死に話すのです。切実な願いのように聞こえましたが、要求された金額が180万円だったため、「すぐに用意できるか調べてみる」と言うと、男は「無理ならサラ金で借りて支払う」とまで言っていました。それは止めさせたかったため、「自分が何とかしてやらなければ」と感じ、定期預金を解約して支払おうと思いました。

銀行に着き、窓口の女子行員に「ウチのバカ息子、友達の保証人になったので、その支払いをしたい。急いで振り込んで欲しい。」と言うと、行員に「それはオレオレ詐欺ではありませんか?」と言われました。そうしているうちに、銀行の上司の方が出てきて、「お話を聞かせて欲しい。今オレオレ詐欺事件がこの近辺で発生している。確認する意味で、息子さんと連絡が取れないか?と言われました。私は「借金の督促電話がかかってきていることもあり、息子の勤務先へは電話しにくい」ことを告げると、上司の方は「では、お嫁さんとは連絡が取れないか?」との事でしたので、早速確認しました。すると、息子の嫁は「風邪もひいていないし、普通に会社へ出勤した。念のため確認を取ってみる。」とのことでした。その後、息子の嫁から電話があり、息子は会社で勤務しており、事実は無いことが確認できました。

今回の件で騙されてしまった要因は

  • 借金の督促が会社にまで及び、会社をクビになるおそれがある
  • 支払いを早く終わらせたい。この問題から一刻も早く脱したい
  • 「息子の実名を使い、風邪で声が変わった」という言葉から本物と信じ込んでしまった
  • 「保証人」になったことで、肩代わりしなければならない息子の苦しさ

などであり、息子の将来を考えても早く解決しなければという不安と焦りだと思います。

最後に、幸いにも被害を免れることができたのは、銀行員の方々が適切にアドバイスをしてくださったからです。本当にありがとうございました。

(掛川市在住 60歳代女性)

ポイント

体験談イラスト-2

今回のケースは、銀行の窓口で行員に「息子が保証人になったから支払う」と正直に言ったことが、結果的に被害を免れることに繋がったわけだが、的確な行員の判断だったな。これじゃあ、お手上げだよ。

でも油断するなよ!オレたちの仲間には、あらかじめ「窓口で訊かれたら、こう答えろ。」と指示するケースもあるぞ。「窓口で円滑に振り込むため」とか何とか言い訳を付けてな。被害に遭いたくなければ、必ず他の誰かに相談しろよ!

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