自社独自の技術を活かして業態転換を目指す!
| 所在地 | 沼津市大諏訪803-2 | ![]() |
|---|---|---|
| 代表者名 | 飯田武 | |
| 創業 | 昭和52年6月 | |
| 資本金 | 3,000千円 | |
| 従業員数 | 5人 | |
| 主要製品 |
自動車板金・塗装、大型・小型車フレーム修正、 自社開発技術の製造 |
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| 電話 | 055-922-6305 | |
| FAX | 054-922-6306 | |
| URL | http://web.thn.jp/eiwajidousya/ |
現場技術から独自製品「コラエーワ」へ
有限会社栄和自動車は創業以来、輸送用トラックを専門とする修理加工・板金塗装業者として、取引先の拡大と信頼を獲得してきた。飯田社長が長い現場経験の中で培ってきた技術力は高く、特定の車種やメーカーに限定せず、幅広いトラックメーカーの、多様な加工・修理に対応することが可能だ。そのため、地元での信頼も厚く、幅広い顧客のあらゆるトラックへのニーズに応えてきた。
さらに現在、同社は既存のトラック修理加工や板金塗装事業に限定せず、現場で培った加工技術を活かした業態転換に向けて積極的なチャレンジを図っている。その第1弾として完成させたのが「コラエーワ」だ。「コラエーワ」は、従来、天井からの荷物の積み込みが出来なかったアルミウイング式トラックにおいて、「荷台背後に加え、天井からの荷物の積み込みも可能とすることで、配送効率を高めたい」「荷役作業時間の短縮を図りたい」という顧客のニーズに、同社が応えた成果だ。同社が独自に開発した技術“左右ウイング開閉”、“天井折りたたみ”の加工を既存のアルミ荷台に施すことで、天井部分が開閉し、大きな荷物の積み込みを可能とした。同社の名前を活かしたユニークなネーミングは、「単純明快。トラック関係者の現場でも、すぐに覚えてもらうことができ、好評だ」と技術営業担当の飯田氏は笑う。
知的財産を求め、ベンチャー企業と連携
同社が独自技術第2弾として開発したのが、食品輸送向けの「トラック荷台庫内衛生システム」だ。同社が食品輸送に従事するトラック輸送の現状を研究する過程で、“湿度が高い”“雑菌が繁殖しやすい”等、衛生面で必ずしも望ましい環境での輸送ばかりではないことに気づき、開発をスタートした。
開発の中で活用したのが、ぬまづ産業振興プラザが運営する県東部知的所有権センターだ。密閉されたトラック庫内の抗菌を実現する技術を求め、国内の知的財産を調査した。その結果、同センターの仲立ちにより、同社の求める技術を有する佐賀県のベンチャー企業との提携が実現した。同ベンチャーの開発した“光触媒の液状酸化チタンによる汚れ防止用の外壁塗布材”をトラック内に塗装することで、クリーンな輸送と感染防止ができる。その実用化にあたっては、地元の沼津高等工業専門学校とも連携し、抗菌効果の検証実験も行っている。
光触媒技術を活用したクリーンな庫内環境下での輸送は、鮮魚や野菜等のほか、弁当や惣菜の輸送でも活かされる。今後は、食品関連の展示会にも出展する等、広くPRを進め、安全な食の輸送に広く貢献していきたいと同社は意気込む。
トラック荷台庫内衛生システム
現場で培った技術をベースに業態転換を目指す
「長年、下請業者として数多くの仕事に携わってきたが、同業他社と同じ仕事をしていたのでは、いずれは戦っていくことが難しくなる。自社でしか扱えない高付加価値の技術と製品を開発による業態転換を進め、社会に貢献していかなくてはならない。」と飯田社長は語る。こうした思いから、同社は、トラック修理の板金加工・塗装の現場で長年培ってきた技術力をベースに、独自の製品開発を進め、他社にはマネのできない“高付加価値な輸送トラック”を世に送り出すことを会社方針としている。また、自社開発した技術の特許をいち早く取得する等、知的財産の管理にも余念がなく、平成20年度には静岡県から「経営革新計画」の承認を受け、業態転換への積極的な取り組みが進む。
さらに「トラック業界では、時代の変化とともに、新たな“特殊輸送”へのニーズが高まっている」と語る。同社は、こうした特殊輸送へのニーズに積極的に対応してきた。他社では対応困難な加工技術を要する特殊輸送用トラックが同社のもとに集まり、その加工技術を次の新製品へのアイデアにつなげている。
工場には新たなアイデアに基づく試作品が並ぶ。今後、同社からどのようなユニークな新製品が生まれるのか、大いに期待したい。
(文責:新産業集積課)



