21世紀に蚊帳をよみがえらせたネット販売
| 所在地 | 磐田市中泉243番地 | ![]() |
|---|---|---|
| 代表者名 | 三島治 | |
| 創業 | 昭和26年(法人化昭和46年7月) | |
| 資本金 | 3,000千円 | |
| 従業員数 | 5人 | |
| 主要製品 | 寝具、蚊帳 | |
| 電話 | 0538-35-1666 | |
| FAX | 0538-35-1735 | |
| URL | http://www.anmin.com |
健康で快適な眠りを提案
磐田市のジュビロードで寝具販売店を営む有限会社菊屋は、インターネットによる「蚊帳」の提案が注目を集め、全国の消費者から高い支持を得て、生活の中から消えていったはずの「蚊帳」を21世紀のいまによみがえらせている。
そこには、いち早くネット販売を取り入れた先見性だけではなく、顧客目線に立った様々な企業努力が見えてくる。
同社の経営理念は、「健康を保つためには『よりよい眠り』を実践することが重要であることを一人でも多くの皆様に理解してもらい、眠りの専門店として健康で快適な眠りをお客様に提供すること」である。
睡眠環境を改善するための視点を、点(枕)から面(敷寝具)、面から空間(掛寝具)へと展開させていく過程でたどりついたのが蚊帳である。
インターネット販売で蚊帳ブームを作りだす
先代が昭和26年に創業した寝具販売店を昭和54年に引き継いだ現社長の三島さんは、商業環境が変化し商店の売上が減少する中で、他とは違う眠りの専門店としての付加価値を高める必要性を感じ、「眠り」を学ぶなどの努力を続けて来た。
それでも売上が伸びない中、次の一手として同社は全国を目指すこととし、平成8年に当時の中小小売業の先駆けとして寝具のネット販売を開始した。
顧客からの要望もあり、翌年から蚊帳のネット販売を開始するとともに、『よりよい眠り』へのこだわりから、昔ながらの麻で作った蚊帳を自社で開発した。麻は湿度を調整する機能を持っているため、ナイロン製のものよりも快適で、さらに同社の製品は遠州のからみ織技法を採用したことにより、風通しがよく、平織の蚊帳では出来ない洗濯も可能である。
こうしたこだわりの蚊帳の提案が、「クーラーの風や殺虫剤は嫌」といった人のニーズにもマッチしたこともあって評判を呼び、さらに顧客から「こんな蚊帳が欲しい」といった様々な要望が寄せられるようになる。同社では、顧客の要望に応える蚊帳を製作することによって、新しいライフスタイルに合わせた蚊帳や新たな機能である「癒しの空間」としての蚊帳の提案も行っている。
同社では、ホームページ「安眠コム」をこまめに更新したり、メールマガジンを配信したりするなど、顧客に対する丁寧な対応も忘れてはいない。
現在では、ネット販売の売上が店頭販売をはるかに上回っている。さらに、大手雑貨店での自社開発の蚊帳の販売や新製品の研究開発も進めている。
アフリカに蚊帳を送る運動
「菊紋和」
「カクーン」
同社が開発したピラミッド形の蚊帳「カクーン」は、平成16年に東京で開催されたインテリア会社などを対象にした展示会「IPEC21-2004」で優秀賞を受賞、パリ国際家具見本市でも好評を博している。
また、同社の新ブランド蚊帳「菊紋和」は、生地からへり、つりひもにいたるまで本麻100%にこだわり、さらにそのデザイン性が評価され、静岡県の「2006グッドデザインしずおか」奨励賞を受賞している。
同社では本店の近くに『蚊帳の博物館』を開設し、様々な蚊帳の展示・紹介などを行っているほか、マラリアに苦しむアフリカへ蚊帳を送る活動も行っている。
本ページで紹介している企業の情報や取組内容は、平成19年度取材当時のものです。



