日本の製造業を支える焼入れ技術
| 所在地 | 三島市長伏170-6 | ![]() |
|---|---|---|
| 代表者名 | 青野直 | |
| 創業 | 昭和47年12月 | |
| 資本金 | 10,000千円 | |
| 従業員数 | 23人 | |
| 主要製品 | 自動車部品、工作機械部品、建設機械部品 | |
| 電話 | 055-977-4420 | |
| FAX | 055-977-4447 | |
| URL | http://www.siz-sba.or.jp/seiko/outline.htm |
心臓部を支える技術
株式会社セイコー高周波は、高周波焼入れという特殊技術により、様々な鉄製部品の最終処理を行っている。焼入れとは、鉄の硬さを増すために古来より用いられる技術であるが、同社の高周波焼入れを行うことで、鉄製部品の強度を飛躍的に増すことができ、製品の軽量化、性能アップにつなげることができる。
高周波焼入れを行う部品は、自動車から工作機械、建設機械、農業機械まで様々な製品に使われるが、いずれの部品にも共通することは、製品の最も重要な部分を支えているということだ。同社で処理された部品は、極めて正確な精度、過酷な環境での耐久性を併せ持ち、日本の製造業の心臓部を支えている。
技術の探求

現在では、順調に業績を拡大させている同社であるが、信用を得て取引に至るまでには大変な苦労があった。例えば、30年以上使い続ける工作機械の台座部には、高い精度と耐久性が要求されるが、自動車部品等の量産品ならば均質性と高い品質管理が絶対条件となる。青野社長は、顧客の千差万別な要求に対し、一つ一つ同社の焼入れ技術の信頼性を高めていくことで受注を獲得してきたと語る。これまでの信用の積み重ねの結果、現在では、顧客から部品開発に関する意見を求められるまでになっている。
同社は現在でも技術の探求を怠らない。教科書もお手本もない中、自社工場では日々試行錯誤して新しい技術を追求している。最近では、無酸化焼入れという新たな技術の実用化に成功し、部品の面精度の飛躍的な向上に成功した。青野社長は、今は高周波焼入れの業界はライバルが少なく景気が良いが、一時的な需要に頼っても長続きはしないと言い切る。現状に甘んじることなく、常に技術を磨き続けるこの姿勢こそ、顧客の信頼を得る一番の理由であろう。
グローバルな視点で
左端がビジネスインターンのエーレンさん
躍進を続ける同社は、外国人研修生の受け入れを積極的に行っている。例えば、ドイツのボン大学からは、毎年、静岡ビジネスインターンとして学生を2ヶ月間受け入れている。「外国人のインターンは、一見役に立たないように見えるが、海外との取引の無い同社にとって、現状に満足しがちな社員が全く異なる思考回路を持った外国人と仕事を共に進めることで物事をゼロから考え直すようになり、改革・改善の意識が非常に高まる。アジア諸国の技術的な追い上げがある中、これからの日本が生き残るためには、言われた事をそのままやるのではなく、現在の常識を排して自分で考えていくことが必要であり、そのためには、欧米のやり方も見習わなければならないということである。会社は旧来の日本の滅私奉公の場ではなく、自己実現の場でなければならない。」と青野社長は語る。
技術を追求する日本の職人魂だけにとらわれることなく、欧米の合理的な考えを取り入れ、同社は焼入れ分野において世界最先端を走り続けていく。
本ページで紹介している企業の情報や取組内容は、平成20年度取材当時のものです。



