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ファルマバレーセンターは、「人生100年時代における高齢者のための住まいの在り方」を考える第一歩としてのコンセプトモデルを提案するため、令和3年3月5日(金曜日)、静岡県医療健康産業研究開発センター1階にファルマモデルルーム『自立のための3歩の住まい』を開設し、一般県民、医療・介護・福祉関係者、行政関係者、企業、研究者及び金融機関などの皆様に広く公開しております。
人生100年時代において、老化が進み、健康寿命の尽きたあとの高齢者の居室はどうあるべきか。住宅メーカーもそれぞれに住まいのあり方を研究、発表していますが、それらの多くは健康的な家族の住まいを基本としております。
しかし、老いは個別であり、もはや家族の住まいではなく、私の力で一日でも長く自立して過すことのできる「私(私と伴侶)の住まい」が求められるはずです。ファルマバレーセンターでは、住まいへのこのような「発想の転換」を図ることで、これからの20年先を見つめ、新しい高齢者の住まいのあり方であるコンセプトモデルとしての「ファルマモデルルーム」を提案し、多くの皆様と対話しながら、未来に向けた理想の住環境を共に創り上げていきたいと考えています。
ファルマモデルルームでは、およそ20年にわたる静岡がんセンターの患者・家族支援の経験から、一般の住宅ではなく、病室やホテルの部屋をモデルとしています。
次の4つの特徴を基本とし、現在における最新の装備を導入しました。心身の機能をサポートするばかりでなく、高齢者が生き生きと暮らすための高機能な設備を集めています。
1.3歩から考える
3歩の空間設計 | ベッドから浴室・トイレを極限まで近づけ、移動の負担軽減に配慮した設計。浴室は浴槽を置かず、高機能シャワーを設置することでコンパクト化し、さらにトイレ、洗面台とともに一直線に配置することで、動線をシンプルに快適な空間を実現。 |
生活補助天井レール | 「自立を支える」機能的な道具箱や起き上がり補助具などをカスタマイズでき、生活を補助する天井レールを装備。 |
2.医療介護部屋
床・壁素材 | 「抗菌、消臭、抗ウイルス、抗アレルギー」のファルマ仕様の新素材を活用。 |
空気清浄 | 気になるニオイを分解・脱臭する空気清浄機を完備。 |
クリーン洗面台 | 手をかざすだけで、操作できるタッチレスの洗面台。本モデルルームでは、床壁素材と同じ素材を活用した最新式の洗面台を設置。 |
3.ロボット化・AI化
高機能ベッド | 寝姿勢から立ち上がり姿勢まで4つのポジションに変形する介護用電動ベッドを設置。キャスター付きで設置場所を選ばす自由にレイアウトが可能。機能的で可変的な住まいに貢献する。 |
高機能トイレ | スマートフォンとの連携による高齢者の暮らしを遠隔で見守る機能が搭載された最新式のトイレを設置。 |
スマートスピーカーとの連携 |
家電等の電子機器との連携により、高齢者には負担の掛かる電源の入切などを声等で操作するネットワークを構築。 |
4.家族・社会との絆
高機能ディスプレイ | まるで1枚のガラス板のように窓が映像に変わる透明有機ELディスプレイ。透明ゆえに外の景色や光を取り込みつつ、離れて暮らす家族との会話や遠隔診療など、インターネットを通じたコミュニケーションの窓として、家族や社会とのつながりに貢献する。 |
このファルマモデルルームは、コンセプトモデルであり、完成されたものではありません。20年後に向けたアイディアの創発と製品の開発に向け、一般県民、医療・介護・福祉関係者、行政関係者、企業、研究者及び金融機関の皆様との「共同研究室」です。共に議論をするために、モデルルーム内には、20年後の開発のアイデアも用意しました。さらに皆様からのアイデアを募り、共同して新技術、新機能、新サービスの開発に取り組んでいきます。
設置場所 |
静岡県医療健康産業研究開発センター(ファルマバレーセンター) |
見学可能日 | 平日(1)10時から(2)13時から(3)15時から |
所要時間 | 1時間程度(説明者がご案内します。) |
定員 |
10名まで |
お問い合わせ先 | 公益財団法人ふじのくに医療城下町推進機構ファルマバレーセンター 電話:055-980-6333 |
ホームページ | ファルマバレーセンター「モデルルーム紹介」のページへ(外部サイトへリンク) |
お問い合わせ
経済産業部産業革新局新産業集積課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3646
ファックス番号:054-221-3615
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