20世紀、私達静岡県民は、めまぐるしい社会変革の中、実にさまざまなものを手に入れました。特に20世紀の後半、戦争の痛手を乗り越えたあとの50年間には、科学技術の目覚しい進展により、歴史上、かつてない程の物質的豊かさを得ることができました。
この、便利で快適な社会の実現のため、私達は多くの努力を注ぎました。その上にある現在の生活。21世紀は、豊かさを生かした暮らしを本物とする社会づくりの時代でもあります。しかし一方、多くの物を得た代償として、無限であるかと思われた資源や地球環境が、私達の暮らし方ひとつで限界を見せることに気付かされています。
そのため、21世紀は「環境の世紀」と言われるようになりました。ある時代繁栄を極めたものが、環境や状況の変化に対応できず衰退した例があります。
当然私達はそのようなもののあとは追いません。