ホーム > 産業・雇用 > 農林業 > 富士農林事務所 > 富士農林管内地域の話題月別一覧 > 富士農林事務所地域の話題 平成27年4月
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富士市内で茶を生産・販売している株式会社ピュアグリーンテールでは、商品のイメージアップの取り組みとして、
地元の名前を冠した、富士山麓茶PR大使‘大渕サラ’をパンフレットなどに掲載しています。
清水代表取締役によると、代表の発案によりキャラクターを業者に制作委託して現在の図案になったことや、
香港などでセットで試作販売を行ったところ、現地には日本のアニメ文化に根強いファンがおり、日本と併せて
イメージアップ強化になると感じたとのことです。
今後も、輸出茶販売戦略の取組みを支援していきます。
特性ファイルと缶バッジパンフレットにもキャラクターを活用
富士宮市では、平成26年度に県内初の鳥獣被害対策実施隊が設置され、ニホンジカの捕獲に大きな成果をあげることができました。
4月1日、27年度も実施隊活動を継続するために、富士宮市役所において、隊員に市長から委嘱状が手渡されました。
今年度も、富士宮猟友会と西富士猟友会からそれぞれ5名ずつ隊員が選出され、合計10名で捕獲活動を展開します。
隊長である神戸清和氏(西富士猟友会)は、農作物被害の軽減のため、一層の活動強化を目指すとの抱負を述べられました。
任期は1年間で、昨年以上の捕獲成果が期待されています。
委嘱状交付の様子
平成27年4月8日、東部農林と富士農林が合同で、東部地区良質茶研究会メンバー(東部、富士内の生産者3件)と一緒に
現地茶園巡回を行いました。
この研究会では、東部から富士地域における高級茶生産を目的に、自然仕立てや寒冷紗をかけて栽培し、
手摘みをすることで、旨みが強く香り高い高品質なお茶ができます。
今年は、やや雨が多いものの生育は順調で、例年よりもやや早く摘採される見込みです。
4月15日富士開拓農協において、飼料生産基盤の強化により朝霧地域の酪農を守っていくことを目的に、「第1回農地集積・TMRセンター・コントラクター推進会議」が開催されました。
本推進会議は組合長の諮問会議として位置づけられることから、担い手である若手酪農家15名に対して、本推進会議委員の委嘱状が組合長より手渡されました。
今回の会議では、各委員が今後の取組について、「これからは、地域の存続が重要であり、個人の収益性よりも地域の収益性向上を検討すべきである」、「農地集積は重要な取組であると考えるが、コントラクター・TMRセンターは困難では?」、「目標の設定をもう少し具体的な数字にする必要がある。飼料費は本当に安価になるのか?時間に余裕はできるのか?事業の雇用はリタイヤした農家を利用すべきではないか?」などの様々な意見が出され、事業の方向性について検討しました。
今後も、農林事務所は、畜産技術研究所及び富士宮市農政課と連携し、オブザーバーとして事業推進に関わっていきます。
交付式の様子
富士管内では、「さえみどり」など早生品種を対象に、さらなる良質茶生産に向けて、収穫前にかぶせ処理を
行う生産者が少しずつ増えています。
かぶせ処理を行うことで、葉緑素が増加し葉の色が鮮やかになるとともに、渋みが抑えられて、美味しい一番茶
ができます。
今年は、有志によりかぶせ処理を行った茶園と、慣行栽培の茶園からそれぞれ荒茶サンプルを採り、旨み成
分量の違いなどについて、検証する予定です。
4月26日、ふじのくに美しく品格のある邑に登録されている「富士山のふもとの郷を守る邑」の農地で、
ふじのくに美農里プロジェクトの活動組織「富士山のふもとの郷を守る会」(以下、ふもと会)が主催する「第1回富士山れんげまつり」が開催されました。
当日は、残念ながら富士山は姿を見せないながらも、澄み渡った青空、心地よく流れる春風、ピンク色一面のレンゲのじゅうたんに、時折走り抜ける新幹線といったロケーションの中、会場内には地元特産品やご当地グルメの露店が並び、500人以上の来場客が、小長井富士市長のギター伴奏に合わせて「富士山」を合唱したり、プロ演奏家の島裕介さん(トランペット)と齋藤純一さん(ギター)が奏でるジャズの音色に酔いしれたほか、地域特産の「れんげ米」等が当たるお楽しみ抽選会に一喜一憂するなど、大いににぎわいました。
ふもと会の渡邉会長は、今回のお祭について、「最近なかなか会えてなかった地域の人々とも会って近況を話し合ったりすることができるし、よその人がお祭に来てくれることで、この地域の良さを引き出させてくれる。」と話していました。確かに、会場内の各地で「久しぶり!」、「最近元気してたか?」という声が聞かれました。
お祭を開くことで、失いかけていた地域の結束力を取り戻すことに繋がるとともに、地域外に暮らす人々がこの地域で暮らす人々の景観や文化に触れることによって、この地域で暮らす人々が自分たちの地域の良さを再発見することができ、さらには自分たちの地域に誇りを持つことにも繋がる。今回のように地域のお祭が農山村の活性化に一役も二役もかっていることは言うまでもないとともに、「これぞ農山村のあるべき姿だな」と気付かされるようなそんなお祭でした。
今年度、富士市管内では新たに飼料用米の栽培に取り組んでいます。
地域の水田約18haを管理する「カントリーファーマーズ吉永」は、4月28日、面積4ha分の種子をは種しました。栽培品種は専用品種の「あきだわら」と「モミロマン」です。
10月中下旬に収穫される玄米は、管内の(株)青木養鶏場に供給される予定。また、飼料用米の稲わらは、富士宮市内の肥育馬農家が利用します。
今回、は種時にあわせ関係機関が集まり、今年度の取組状況を確認しました。今後も、農林事務所は関係機関と連携しながら、飼料用米の取り組みを支援していきます。
関係者と打ち合わせをしている様子 今後の栽培取組について検討中
平成27年4月27日、富士市のふじさんメッセにて、天皇に献上する、献上茶謹製記念式典が盛大に開催されました。
冒頭に、富士市献上茶謹製事業実行委員会会長である、小長井富士市長より、この献上茶
謹製事業を通じて、富士のお茶の益々の発展を祈る旨挨拶がありました。
そして、今回献上茶を栽培管理した杉山岩雄氏および佐野智信氏に感謝状が贈呈されました。
閉式の後は、献上茶謹製奉仕者30名により、天下一総合指導の秋山氏たちの号令のもと、
手揉み茶の実演が行われました。
富士市が発祥とされる天下一製法でできたお茶は、葉が長く松の葉のような形状が特徴です。
30cmほど高く積み上げた様子は圧巻で、明治9年に横浜から出荷したところ、英国人茶商と
中国人茶商から「天下一品茶製所」の称号が贈られました。
5月に、皇室へ天下一製法で作られた手もみ茶が献上されます。
お問い合わせ
静岡県富士農林事務所
〒416-0906 富士市本市場441-1
電話番号:0545-65-2195
ファックス番号:0545-64-8430
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