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更新日:平成29年12月26日

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難波副知事コラム

第53回『美しい三保松原を後世に』

静岡県とのご縁は、三保松原が世界遺産「富士山」の構成資産に登録され、平成25年8月、三保松原の海岸における世界遺産としての資産価値の保護と安全安心が両立する新しい姿を提示することを目的に設置された「三保松原白砂青松保全技術会議」に委員の一人として呼ばれたことがきっかけでした。

そのご縁もあって、平成26年5月からは静岡県副知事として、三保松原の海岸部分だけでなく、羽衣の松をはじめとする松林の保全対策にも携わることになりました。

その後、多くの方々のご指導、ご助言、ご協力をいただきながら、松枯れ対策や羽衣の松の樹勢回復について検討してまいりました。大変ご心配をおかけしましたが、ようやく光明が見えてきました。12月25日に開催された「第8回三保松原保全実行委員会」(静岡県・静岡市合同の会議)において、松林の保全対策のこれまでの取組と成果、今後の新たな管理体制について、以下のとおり報告しました。

 

一点目は、三保松原全体の松枯れ対策についてです。三保松原の松枯れについては、マツ材線虫(ザイセンチュウ)病やその他の原因により被害が恒常化し、平成19年には被害率51.7本/haに達していました。平成26年12月に「三保松原の松林保全技術会議」から「三保松原の松林保全に向けた提言書」において、「対策の徹底により、まずマツ材線虫による被害率を年間1本/ha以下にし、その後、薬剤に頼らない管理に移行するべき」旨を主旨とする提言をいただきました。その後、実行委員会において、具体的な対策を検討し、薬剤散布の精密化、枯れた松に宿るマツノマダラカミキリの駆除の徹底、予防剤注入を実施することを決めました。その実施により、徐々にマツ材線虫病による被害率が下がり、平成36年度にマツ材線虫による被害率を1本/ha以下にする目標を、7年前倒して本年度中に達成できる見込みとなっています。薬剤に頼らない管理に移行できる見通しとなったことから、来年3月までに新たな具体的な管理方法を決定する予定です。

 

二点目は、羽衣の松周辺の老齢大木の樹勢回復についてです。樹勢の悪化が進み、平成27年6月には、「いつ枯れてもおかしくない危機的状態」とまで言われました。樹勢の悪化は、土壌の浅い部分にある「固結層」が水や空気などの流れを妨げていることが主因ではないかと推定されました。このため、詳細な土壌調査を実施するとともに、樹勢の最適な回復方法を検討し、固結層に穴を開け、透水性を高める資材や木炭を埋め込み土壌改良を施すことにしました。この対策を本年2月から3月に実施した結果、写真に示すように、10月には、羽衣の松を含め、これまで対策を実施した12本全てのマツで根系の状況が改善されるなど、一時の危機的な状況を脱することができたと考えています。今後、残りの老齢大木にも同様の対策を実施していきます。固結層が形成されるのは、訪問者が砂を踏み固めることが主因ですので、今後、この対策も進めていきます。

最後に、三保松原の新たな管理体制についてです。松林の保全対策が一定の成果をあげたことから、今後は、地域社会が一体となって三保松原の日常的・専門的な管理を行うよう、公民連携による新組織を設置し、新たな管理体制に移行する方向で検討を進めていきます。

 

三保松原の保全対策は、新たな局面を迎えます。世界遺産「富士山」の構成資産である美しい三保松原を後世に残していくため、これまで以上に地域の皆様と一緒になって取組を進めていきたいと思います。

本年中、大変お世話になりました。どうぞ、よい年をお迎えください。

 

樹勢が回復しつつある羽衣の松


29年2月新芽の状況


29年10月同じ部分の新芽の状況

  • 2月:葉は、色も薄く、量も少なく、若干垂れ下がっている
  • 10月:芽の伸びが良く、葉は、色も濃くなり、量も増加し、上を向いている

土壌改良による細根の発生


29年2月根の状況


29年10月同じ根の状況

  • 2月:細根は、見られない
  • 10月:細根の発生や菌根菌の形成が確認された

第8回三保松原保全実行委員会の資料は、以下のページでご覧いただけます。

第1回 『副知事就任に当たって』
第2回 『人と海辺のかかわり』
第3回 『台湾訪問と静岡の観光の将来』
第4回 『「現状改善型」と「目標設定型」』
第5回 『森林・林業の再生に向けて』
第6回 『三保松原の松林保全』
第7回 『沼津の新たなまちづくり』
第8回 『三保松原での有徳の高校生の活動』
第9回 『伊豆文学フェスティバルと伊豆の花まつり』
第10回 『4月5日の静岡まつりに博多祇園山笠が登場』
第11回 『費用対効果分析(費用便益分析)』
第12回 『ふじのくに野外芸術フェスタ2015』
第13回 『沼津のまちづくり事業における費用対効果分析の使い方など』
第14回 『井川で宝物に出会いました』
第15回 『韮山反射炉世界遺産登録を祝して』
第16回 『IT(情報技術)と新技術で切り拓く農業』
第17回 『赤石岳に登ってきました』
第18回 『フリウリ=ヴェネチア.ジュリア州を訪問して』
第19回 『天女の羽衣』
第20回 『読書の秋』
第21回 『新年のご挨拶と花の都しずおかのご紹介』
第22回 『県民オペラ「イリス」』
第23回 『水出し緑茶の効能』
第24回 『地方創生と地域経営(その1)』
第25回 『静岡県の新たな農政の展開』
第26回 『静岡に球春到来~4月1日は静岡草薙球場で盛り上がろう~』
第27回 『熊本の震災』
第28回 『明治日本の産業革命遺産』
第29回 『県内の有機農業者を訪問しました』
第30回 『オープンイノベーション静岡』
第31回 『環境にやさしい農芸品・農業者ネットワークのHP立ち上げ』
第32回 『カフェ.ナチュレ訪問』
第33回 『新開発の『富士山総合ガイド』をご利用ください』
第34回 『「大規模な広域防災拠点」である富士山静岡空港で自衛隊の兵站施設の開設訓練が行われました』
第35回 『浜松の17.5kmの森の防潮堤篠原工区本体部分が完成しました』
第36回 『北アルプス登山』
第37回 『静岡県とフリウリ・ヴェネチア・ジュリア州の交流自転車大会』
第38回 『路線多様化への挑戦~年末年始はチャーター便で香港を楽しみませんか~』
第39回 『駿河湾が「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟決定』
第40回 『遠州灘の海辺最前線』
第41回 『緊急告知!SPAC冬物語開演。観るべし』
第42回 『6月17日(土曜日)はエコパを満員にしよう!』
第43回 『ねむの木学園のこどもたちとまり子美術展』
第44回 『アジア最大のクルーズ船社『ゲンティン香港』が清水港に投資!クルーズ船の寄港が大幅に増加!』
第45回 『世界かんがい施設遺産「深良用水」』
第46回 『イタリアの自転車レース「カルニア・クラシック.インターナショナル.フジ-ゾンコラン」ツアーに参加しませんか?』
第47回 『AOI-PARCが開所します!』
第48回 『イタリアの自転車レース「カルニア・クラシックインターナショナルフジ-ゾンコラン」まであと1ヶ月です。』
第49回 『美味しい梨はいかがですか』
第50回 『聖岳登山』
第51回 『地元の資源を活用して地域の魅力を高める取組』
第52回 『紅葉に誘われて鳳凰三山』

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