まず、「賀茂地域をモデルとした教育研究活動の推進」です。
伊豆半島は全域が過疎地域であり、特に賀茂地域は、医師不足が深刻な上に、主な産業である観光業がコロナ禍で苦しい状況にあります。
県立大学、文化芸術大学では観光教育のコースがあるため、下田総合庁舎内の「賀茂キャンパス」を活用し、観光事業者などを対象とした社会人講座を開催しています。
これに、賀茂地域で調査研究や医師の研修を行っている社会健康医学大学院大学から、「自分達も医学や健康の分野で加わりたい」との御提案をいただきました。また、農林境専門職大学も「農業分野での参画が可能である」との御発言もいただきました。
賀茂地域において、定期的に様々な分野の大学の講義が開講されることは大変意味のあることだと思います。
いずれは、若い学生達が賀茂地域に滞在し、地元の方々との交流や教育研究活動を通じて地域への理解を深められていくことを期待しています。
また、コロナ禍の現状を反映して、大学ではオンラインによる講義が増えています。そこで、「県内大学が実施した講義を広く一般に公開するサイトを作り、本県の高等教育の素晴らしさを発信してはどうか、県の魅力のひとつとしてPR出来るのではないか」といった御提案もいただきました。
その他、「学生はパソコンに向き合う日々が続き、人との交流に飢えている。コロナ収束後は、長い間我慢してきた学生達に、大勢の人と会い、語り合う機会を作って欲しい」という、学生の思いを代弁するような御意見もいただきました。
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