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更新日:令和4年5月18日

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出野副知事コラム

第19回『東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を終えて』

新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により、1年間の延期を経て開催された東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が、去る9月5日を持って幕を閉じました。まだ、日本各地で繰り広げられた熱戦の余韻が残っていますが、ここでは、本県における聖火リレーや競技の実施状況、本県ゆかりの選手の方々の競技結果を振り返るとともに、今後の取組について、紹介したいと思います。

 

まず、聖火リレーについて振り返りますと、オリンピック聖火リレーは、3月25日に福島県をグランドスタートし、全国で聖火が繋がれておりましたが、新型コロナウイルスの急速な感染拡大の影響より、多くの県で公道での聖火リレー実施が見合わされる状況となりました。

しかしながら、本県では、ギリギリまで公道で実施するための対策等について検討を重ね、県民の皆様に沿道での観覧の自粛、インターネット中継での視聴に御協力いただくことで、公道での聖火リレーを実施し、6月23日~6月25日の3日間を通して、大きな事件、事故等もなく、無事に山梨県へ聖火を繋げることができました。

また、パラリンピック聖火リレーについても、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響がありましたが、オリンピックと同様の対策を講じることで、御前崎市・菊川市区間のみでしたが、公道で実施することができました。

私自身は、6月24日に清水港に停泊した駿河湾フェリーの船上で実施された「オリンピック聖火リレーミニセレブレーション」と8月17日に浜松市四ツ池公園陸上競技場で実施された「パラリンピック聖火リレー出立式」に参加させていただき、トーチやランタンへの点火役を務めさせていただきました。その際、多くのランナーの方が聖火を繋いでいる姿を目の当たりにして、改めて、聖火の重みを実感いたしました。


駿河湾フェリーでのミニセレブレーション


浜松市四ツ池公園での出立式

 

本県で開催された自転車競技に目を向けますと、まず、オリンピックでは、伊豆ベロドロームや富士スピードウェイを会場として、7月24日のロードレースを皮切りに、マウンテンバイク、トラック・レースが8月8日まで、計12日間開催されました。新型コロナウイルスの感染拡大により、世界各国から観客の皆様をお迎えすることができなかったのは残念でしたが、万全の感染対策の下、限られた人数ではありましたが、国内の皆様に競技を観戦いただくことができました。中でも、女子オムニアムで銀メダルを獲得された梶原悠未選手が、観客に手を振る姿や観客の前で表彰台に立つ姿、銀メダル獲得を喜ぶ観客の皆様の笑顔を見て、有観客で開催できたことを本当にうれしく思いました。

 


観客に手を振る梶原選手


銀メダルを胸に日の丸を掲げる梶原選手

 

パラリンピックでは、新型コロナウイルスが更に感染拡大してしまったため、残念ながら無観客での開催となってしまいましたが、オリンピックと同じく伊豆ベロドローム、富士スピードウェイを会場として、8月25日のトラックレースを皮切りに、9月3日まで、計8日間に渡り、熱い戦いが繰り広げられました。競技では、掛川市出身の杉浦佳子選手が女子個人ロードタイムトライアルと女子個人ロードレースにおいて、金メダルを獲得され、県内が歓喜に沸きました。観客を前にした表彰式ではなかったのが残念でしたが、会場に「君が代」が流れ、日の丸が掲揚台の頂点にはためいている映像は、私の目に焼き付いております。

 


金メダルに向けて飛び出す杉浦選手(写真右)


杉浦選手の表彰式

 

東京2020オリンピック・パラリンピック大会では静岡県ゆかりの選手の活躍も目立ちました。オリンピックでは金メダル3個を含む9名のメダリストを、パラリンピックでは、日本選手団が獲得した金メダル13個のうち、6個を静岡県ゆかりの選手が獲得されるなど目覚ましい活躍をされました。具体的には、先ほど御紹介した杉浦選手のほか、陸上車いすの佐藤友祈選手(藤枝市出身)も400m、1500mともにパラリンピック新記録で金メダルを獲得され、水泳の鈴木孝幸選手(浜松市出身)は出場した5種目すべてでメダルを獲得される快挙を成し遂げられました。さらに、ボッチャの杉村英孝選手(伊東市出身)は冷静な判断と緻密なショットを武器に個人戦では金メダル、団体戦では銅メダルを、車いすラグビーの若山英史選手(沼津市出身)は銅メダルを、車いすバスケットボールの藤本怜央選手(島田市出身)は銀メダルを獲得されました。大会最終日の車いすバスケットボールの決勝戦は、多くの県民の皆様が応援されたのではないでしょうか。

このように今回のパラリンピックでは、競技開催12日間の全てで静岡県ゆかりの選手がメダルを獲得されたことなど、「パラスポーツ王国静岡」の名を知っていただくことができたと思います。そして、こうした選手の皆様の活躍は、本県がパラリンピックの強化・支援に取り組んできた成果であると考えております。

県としては、今後も引き続きパラアスリートの強化・支援を行い、次回のパリ大会においても静岡県ゆかりの選手の皆様が、より良い結果を残していただけるよう取り組んでまいります。

 


水泳金1、銀2、銅2を獲得した鈴木選手


車いすバスケットボール藤本選手


陸上400m、1500mで2冠を達成した佐藤選手


ボッチャ金メダルを獲得した杉村選手

 

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のレガシーとして、スポーツを「する・みる・ささえる」地盤の強化を進めてまいります。自転車については、伊豆ベロドロームが自転車競技日本代表の強化拠点に指定されておりますので、引き続きトップレベルのアスリート育成を進めるとともに、世界大会を誘致することにより、多くの県民の皆様に世界トップレベルの選手を見ていただける機会を創り出してまいります。また、伊豆や浜名湖などで、楽しんでサイクリングができるよう、道路整備等も進めてまいりましたので、こうした取組を通じて、さらなる自転車人口の拡大を図り、自転車の聖地づくりを進めてまいります。

また、パラスポーツについても、今後、健常者にパラスポーツを体験する機会を創出していきたいと考えており、このような機会を通じて、パラスポーツを身近に感じていただくことで、パラアスリートを応援したり、ボランティア等で支える県民が増えていく、心豊かな静岡県にしてまいります。


大会を支えてくださったボランティア


パラスポーツを体験する機会の創出

 

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