新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により、1年間の延期を経て開催された東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が、去る9月5日を持って幕を閉じました。まだ、日本各地で繰り広げられた熱戦の余韻が残っていますが、ここでは、本県における聖火リレーや競技の実施状況、本県ゆかりの選手の方々の競技結果を振り返るとともに、今後の取組について、紹介したいと思います。
まず、聖火リレーについて振り返りますと、オリンピック聖火リレーは、3月25日に福島県をグランドスタートし、全国で聖火が繋がれておりましたが、新型コロナウイルスの急速な感染拡大の影響より、多くの県で公道での聖火リレー実施が見合わされる状況となりました。
しかしながら、本県では、ギリギリまで公道で実施するための対策等について検討を重ね、県民の皆様に沿道での観覧の自粛、インターネット中継での視聴に御協力いただくことで、公道での聖火リレーを実施し、6月23日~6月25日の3日間を通して、大きな事件、事故等もなく、無事に山梨県へ聖火を繋げることができました。
また、パラリンピック聖火リレーについても、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響がありましたが、オリンピックと同様の対策を講じることで、御前崎市・菊川市区間のみでしたが、公道で実施することができました。
私自身は、6月24日に清水港に停泊した駿河湾フェリーの船上で実施された「オリンピック聖火リレーミニセレブレーション」と8月17日に浜松市四ツ池公園陸上競技場で実施された「パラリンピック聖火リレー出立式」に参加させていただき、トーチやランタンへの点火役を務めさせていただきました。その際、多くのランナーの方が聖火を繋いでいる姿を目の当たりにして、改めて、聖火の重みを実感いたしました。
|