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ホーム > 県政情報 > 県政総合 > ようこそ副知事室へ > 副知事 出野勉 > 出野副知事コラム > 第24回『第1回(仮称)医科大学院大学準備委員会を開催しました。』

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更新日:令和4年5月11日

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出野副知事コラム

第24回『第1回(仮称)医科大学院大学準備委員会を開催しました。』

本県の令和2年の「人口10万人当たりの病院勤務医師数」は、142.2人で全国40位(全国平均171.6人)と、人口規模と比べて医師が少ないことから、「医師の確保」が本県の重要課題の一つに挙げられています。

そこで、本県では「ふじのくにバーチャルメディカルカレッジ」を創立し、全国の医科大学生を対象にwebを活用した情報発信(通信教育)や病院見学バスツアーなどの県内イベント(スクーリング)を行い、本県の地域医療の魅力を伝えるとともに、県内に勤務することで、その返還が免除される奨学金制度を創設し、全国最大規模で貸与を進めるなど、医師確保対策に全力を挙げてきました。

こうした取組により、人口10万人当たりの医療施設従事医師数は平成30年210.2人から令和2年219.4人と2年間で9.2人増加するなど、着実に増加していますが、全国平均からは30人程度乖離しており、まだまだ十分とは言えない状況です。

 

更に、優秀な医師を全国から呼び込み、また、研究や学位取得のために県外に流出している医師を県内に定着していただくためには、より魅力のある教育・研究環境を整えていくことが重要です。

そのため、県内で高度な技術や知識が習得できる医学の博士課程を持つ大学院大学を設置することが有効であると考え、去る3月29日(火曜日)に、第1回の医科大学院大学準備委員会を開催しました。

 

〈(仮称)医科大学院大学準備委員会委員〉

主な役職等

氏名

静岡県立病院機構理事長

田中一成

【委員長】

慶応義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科教授

静岡社会健康医学大学院大学副理事長(将来構想担当)

伊藤

京都大学大学院医学研究科教授

岩井一宏

静岡社会健康医学大学院大学理事(教育研究担当)兼副学長

浦野哲盟

静岡県立大学特別顧問

木苗直秀

一般社団法人静岡県医師会副会長

小林利彦

株式会社静岡銀行代表取締役会長

一般社団法人静岡県経営者協会会長

中西勝則

静岡社会健康医学大学院大学理事長兼学長

宮地良樹

公益社団法人静岡県看護協会会長

一般社団法人静岡県訪問看護ステーション協議会会長

渡邊昌子

浜松医科大学理事(企画・評価担当)兼副学長

渡邉裕司

 

川勝知事

 


田中委員長

準備委員会の様子

 


出野副知事(私)

本県を代表する医療、教育、経済関係者のみならず、我が国の医療界を代表する皆様に委員に御就任いただいたことは誠に光栄であり、医科大学院大学の実現に向け、大変心強い思いがいたしました。

 

若手医師がどのような研究テーマや研究環境に魅力を感じるのか、また、前例のない、医学部を持たない医科大学院大学を設置するためにどのような条件や課題があるかなど、医療・教育・経済関係の委員の皆様から御意見を伺いながら、今後、基本構想の策定に取り組んでいきます。

 

今回の委員会では、年度末の大変お忙しい中、委員全員の皆様に御出席いただき、県から「静岡県の地域医療」の現状を御説明した上で、目指すべき医科大学院大学の姿を中心に、委員の皆様に精力的に意見交換していただきました。

特に印象的だった御提案を御紹介します。

 

医学部の大学院に入学する場合、一般的に、それまで診療に従事していた医療現場、いわゆる「臨床」を離れ、研究に専念する必要があり、学生となる医師にとって負担が大きいことから、「大学院在籍中も自身の臨床現場を維持できる環境を提供できれば、魅力に感じられるのではないか」との御提案を頂きました。

医学の大学院は医学部とは、異なる環境であることを改めて強く感じた御発言でした。

 

また、複数の委員から、最近の若い医師は、高度な知識や技量、経験を持つ「専門医」を志向する傾向が強いため、「学位の取得だけでなく、優秀な指導医から指導を受け、専門医も取ることができれば、県内定着につながるのではないか」との御意見を頂きました。

医科大学院大学の方向性を検討する上で、しっかりと考慮しなければいけない御意見だと受け止めています。

 

さらに、「本県の課題となっている診療分野などで、学生のニーズに合致した新しいタイプの研究ができることが魅力になり、静岡県の特色になり得る」との御意見は、今後、基本構想を検討していく上で、特に重視していかなければならない点だと思います。

 

また、「解決すべき課題は多くあるが、前例がないことは、逆にチャンスとなり得る」との力強い御意見も頂きました。

 

今後、田中委員長をはじめとする委員の皆様のお力をお借りして、準備委員会での議論を重ねながら、医科大学院大学の設置を着実に前に進め、県民の皆様が住み慣れた地域で、必要なときに質の高い医療が速やかに受けられる体制を構築してまいります。

 

 

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