「東アジア地方政府会合」は、東アジア地方政府の代表が地域の実情や課題を報告し、共通する課題について議論するとともに、相互理解を深め合うことを目的として、日本、中国、韓国の地方政府が中心となって平成22年に設立されました。第11回目を数える今回は、本県と人材育成及び経済分野での協力を推進しているインドネシア西ジャワ州が開催することとなり、同州から招待を受けて11月21日から26日の日程でインドネシアを訪問しました。
11月21日の夕方にジャカルタに到着しましたが、同日午後1時過ぎに西ジャワ州南部のチアンジュールでマグニチュード5.6の地震が発生しており、到着後から随時現地の状況を県に連絡しました。チアンジュールは東アジア地方政府会合が開催される西ジャワ州の州都であるバンドン市から直線距離で60kmほど離れています。バンドン市内では物的被害、人的被害ともにありませんでしたが、チアンジュールは山間部に位置していることや、震源の深さが約10kmという浅いところで発生した地震であったことから、最終的におよそ600人の犠牲者を数える大惨事となりました。
東アジア地方政府会合は23日の夕方の開幕式から開催されましたが、開催に先駆け、同日午後にリドワン・カミル西ジャワ州知事と会談をしました。会談では、21日に発生した地震に対する川勝知事からのお悔やみ状を手渡しました。静岡県は地震に対する施策や防災に関して先進県であり、本県が持っている防災、減災に関する資源を西ジャワ州に提供し、防災体制の改善や住民の安全に寄与できるよう、本県と西ジャワ州でこれから協力をしていくことで合意しました。被害にあったチアンジュールの皆様に心からお見舞い申し上げますとともに、早期に安全な日常生活が送れるように、復旧作業が進展することを願っています。
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