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更新日:令和4年11月2日

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森副知事コラム

第4回『リニア中央新幹線を考えるその1』

リニア中央新幹線の路線は、全線区間が東京都から大阪府までの438kmです。

そのうち、今話題になっているのが、品川・名古屋間286kmの区間です。

このうち、赤石山脈を貫く南アルプストンネルは約25kmです。

その中の約10.7kmが静岡県内を通過するトンネルの長さです。(静岡工区は約8.9km)

人里離れた、わずか10.7kmの区間であるがゆえに、大井川の水利用の特殊性、南アルプスの特殊性がかき消されて、新幹線を敷設する上での阻害要因として強調されているようで、非常に残念に思っています。

長さ11km弱のこのトンネルの持つ重要な要素として、はじめに「大井川」の水利用の特殊性について。

大井川は、間ノ岳(標高3,190m)が源で幹川流路延長(川の長さ)168km、流域面積1,280㎢の一級河川で、幹川流路延長が全国19位、流域面積が全国51位と、基礎データでは、目立つ河川ではありません。

しかしながら、その水利用について、全国的にも特異な河川と考えています。

ところで、日本の河川の名前は、信濃川、利根川、最上川などに見られるように、ほとんど流域の地域名や形状や自然環境などが由来となっています。

一方、井川の「井」は湧水を表すとともに、人の集まる場という意味もあり、人間生活との密接な関係が暗示されている川で、同名の川は京都府、岡山県など全国に散見されます。その中で大の字がつく大井川はまさに象徴的な川で、その名は日本書紀にも記載があり、江戸時代は全国にその名が知られるほど人々の生活に結びついています。

現在、大井川流域の水道利用流域人口62万人、灌漑される農地面積は12,000ha、発電所15カ所・出力64万㎾、地下水利用の事業所の井戸が約1,000本とまさに本県にとって流域の市民生活の「命の水」なのです。

その川の源付近を横断するトンネルが掘られるのです。

(つづく)

 

大井川流域図

 

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