県議会開会日の提案説明
平成12年2月県議会定例会知事提案説明要旨

(いきいきとした健康・福祉社会の実現)

<高齢者保健福祉対策(ふじのくに高齢者プラン21、介護保険)>

 次に、高齢者保健福祉対策についてであります。

 高齢化の急速な進展、介護保険制度の施行など大きな変革を迎える中、今後5年間の本県における高齢者保健福祉の総合計画となる「ふじのくに高齢者プラン21(第2次計画)」を新たに策定し、「高齢となっても快適に暮らせる静岡県づくり」を基本理念に、「健康長寿の県づくり」「利用者本位の質の高い介護サービスの提供」「地域に根ざした保健・福祉サービスの展開」を3つの柱として、各種の施策を推進していくことといたしました。

 また、介護保険制度の円滑な運営のため、介護保険給付費の一部負担や保険財政安定化のための基金の設置・運営などを行うとともに、介護サービス基盤の整備を一層促進いたします。さらに、介護保険制度の対象外となる高齢者をはじめとする在宅の高齢者が自立した生活を送れるよう、市町村等が行う介護予防や生活支援サービス事業を総合的に支援することとしております。

<健康づくり>

 次に、県民の健康づくりにつきましては、現在策定中の「健康しずおか21(仮称)」による新しい健康づくり運動の着実な展開を図ることとしております。さらに、滞在型の健康保養プログラムの開発や誰もが参加できるウォーキング活動の振興など、本県の豊かな地域資源を活用した施策の推進に努めてまいりたいと考えております。

<がんセンター>

 静岡県がんセンターにつきましては、その中心施設となる病院本棟などの建設工事に着手したところであり、陽子線がん治療施設につきましても、平成12年度から建設工事に取りかかることとしております。

 今後は、優秀な医療スタッフの確保や、地域医療機関との連携など、最新で適切ながん治療を実践するための運営システムの構築に取り組み、平成14年秋の開院に向けて、準備に万全を期してまいります。

<少子化対策>

 次に、少子化対策についてであります。

 就労形態の多様化や家庭を取り巻く環境の変化などを背景として、子育てと就労の両立支援や地域における子育て支援に対するニーズが高まっており、市町村と一体となって、これに取り組んでいく必要があります。

 このため、延長保育、休日保育など多様なニーズに対応した保育サービスの充実や放課後児童クラブ活動の推進を図るとともに、地域子育て支援センターの設置促進など、在宅児童も含めた地域ぐるみの子育て支援を推進し、安心して子供を生み育てることができる環境の整備に努めてまいりたいと考えております。

<児童虐待>

 また、近年、深刻な社会問題となっております児童虐待に対しましては、地域の主任児童委員等に地域協力員として御協力をいただくほか、県内4か所の児童相談所に家庭訪問による生活指導などを行う協力員を配置するなど、児童虐待の防止体制強化に努めてまいります。


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