県議会開会日の提案説明
平成12年2月県議会定例会知事提案説明要旨

(明るい未来を開く青少年の育成)

<人づくり>

 次に、本県の将来を担う「人づくり」についてであります。

 昨年10月に「人づくり百年の計委員会」から答申された提言を踏まえ、県民の皆様一人ひとりが主体的に21世紀の本県の人づくりを考え、行動することや、家庭、学校、社会が相互に連携しつつ、それぞれの役割を果たしていく中で、人づくりの県民運動が大きなうねりとして展開されていくことを期待しております。

 県といたしましては、提言を地域の実態に合わせて実践していくための仲介役となる人材の養成を行うなど、地域や学校、PTAの人づくり活動を積極的に支援してまいりたいと考えております。

<高等学校教育の改革>

 次に、高等学校教育の改革につきましては、今後10年間を見通した「静岡県立高等学校長期計画」を策定したところであり、少子化による生徒数の減少等の状況を踏まえながら、生徒及び社会の多様なニーズに応え、かつ、将来にも対応することのできる「未来への可能性広がる高等学校」づくりを推進することとしております。

 具体的には、公私別生徒受入れの在り方、普通科・専門学科・総合学科の在り方、単位制高等学校・中高一貫教育の在り方、全日制・定時制・通信制の各課程の在り方等に関する県の基本的な方針を示しているところであります。

 平成12年度は、これからの産業界に求められる理工系の人材の育成の柱となります新しいタイプの専門高校として、総合科学技術高等学校の基本構想の策定を行うなど、広く県民の皆様の御理解と御協力を得ながら、計画の実現に努めてまいりたいと考えております。

<学校施設整備>

 次に、高等学校や盲聾養護学校の施設整備につきましては、老朽化や狭隘等により教育環境が十分でない学校の校舎、体育施設を改築するなど、計画的な整備・充実に努めてまいります。

<養護学校適正配置>

 また、養護学校の適正配置を図るため、御殿場市立養護学校を4月1日に県立移管いたしますとともに、清水市及び庵原地区児童生徒の通学困難を解消するため、清水市内の小学校の余裕教室を活用した静岡北養護学校の分校を平成13年度に開設できるよう整備を進めるなど、養護教育の一層の充実を図ってまいります。

<青少年の健全育成>

 次に、21世紀を担う青少年の健全な育成を図るため、青少年団体の代表や学識経験者などによる検討委員会を設置し、青年リーダーの育成方策や青少年活動の在り方、さらには、青年団活動の在り方等について、総合的に研究してまいりたいと考えております。


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