《イ 自然を生かす美しい県土》 重点施策の第二は、「自然を生かす美しい県土」であります。 21世紀に向け、 環境への負荷の少ない持続的な発展を可能とする循環型社会を構築し、自然と共生する豊かな社会づくりを進めていくためには、 県民、事業者、行政などあらゆる主体が連携・協力し、環境保全活動に取り組んでいくことが不可欠であります。 このため、 各主体がそれぞれの役割を担い、実践、行動する「しずおか環境戦略 3カ年プログラム "HOPE"」を、県民や事業者の皆様とのコミュニケーションを深めながら、積極的に推進してまいりますとともに、県の環境政策の基本である「環境基本計画」や、地球温暖化対策を総合的に進めていくための「ふじのくにアジェンダ21」を、県民の皆様の参画をいただきながら改定してまいります。 さらに、 環境にやさしい商品の製造やサービスの提供など環境ビジネスを通じた環境保全活動を促進し、 経済活動全体における環境負荷の低減を図ってまいります。 富士山の環境保全対策につきましては、ごみ、し尿処理対策や県民参加による自然植生復元などを引き続き実施するとともに、昨年発足した「ふじさんネットワーク」を中心として、「富士山憲章」の周知・定着や保全活動に取り組み、富士山の環境保全運動を全国に広げてまいります。 森林の保全につきましては、第50回全国植樹祭の開催により盛り上がりを見せた森づくりの気運を確かなものとするため、植樹地を中心とする周辺地域を、「あまぎ高原交流の森」として整備する構想を策定するとともに、県主催の中央植樹祭をボランティア団体や市町村と協力して、4月の「みどりの週間」に県下一斉に展開し、県民参加の森づくりを推進してまいります。 また、ユニバーサルデザインに配慮した、誰もが参加でき、参加した人も見る人も心のやすらぎを感じるような庭づくりをモデル的に実施し、県内各地へ普及してまいりたいと考えております。 |