県議会開会日の提案説明
平成12年5月県議会臨時会知事提案説明要旨

【2.県政の課題】

(1)防災対策(有珠山、地震財特法延長)

次に、当面する県政の課題について、御報告申し上げます。

 はじめに、有珠山の噴火に対する本県の対応についてであります。長期にわたる噴火活動により、被災された方々をはじめ、避難生活を余儀なくされておられます方々に対しまして、心からお見舞い申し上げますとともに、噴火活動が終息し、一日も早く復興されますようお祈り申し上げます。

 伊豆東部火山群を抱えております本県といたしましては、4月17日、北海道へ見舞金を贈呈いたしますとともに、防災船「希望」の派遣要請にも迅速に対応できるよう準備をしております。

 次に、本年3月、地震財特法が、平成17年3月までの5年間、延長が認められましたことは、県議会をはじめ市町村など関係する皆様の力強い御支援の賜物と心から感謝いたしております。

 今後とも、県民の生命・財産を災害から守るため、地震防災対策の一層の推進に努めてまいりますので、引き続き、特段の御支援をいただきますようお願い申し上げます。

(2)介護保険の実施

 次に、本年4月に施行された介護保険制度につきましては、市町村や関係団体等の皆様の御努力により、大きな混乱もなくスタートができたものと考えております。 

 県といたしましては、今後とも、「ふじのくに高齢者プラン21(第2次計画)」に基づくサービス提供基盤の整備、サービス内容に係る苦情処理体制の確立、県民に対する介護保険制度の更なる周知に取り組んでまいりますとともに、要介護認定や保険給付事務等に取り組む市町村を引き続き支援してまいりたいと考えております。

(3)静岡文化芸術大学の開学

 次に、静岡文化芸術大学につきましては、本県高等教育機関の充実を図るため、県、浜松市、地元産業界が協力して設置、運営する新しいタイプの大学として、去る4月13日に開学したところであります。

 予想を超える出願があるとともに、入学辞退者も極めて少なく、384人の第一期生を迎えられましたことは、時代のニーズに合った学部・学科構成や充実した教授陣と施設設備に対する高い期待のあらわれと考えております。

 今後、公設民営の優れた面を活かしながら、地域に開かれた大学運営を実現するとともに、この大学から、豊かな人間性と的確な時代感覚を備えた、文化、芸術、技術、産業の発展に貢献する有為な人材が数多く育っていくことを期待しております。

 以上、簡単ではございますが、私の説明を終わります。よろしくお願い申し上げます。


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