県議会開会日の提案説明
平成13年2月県議会定例会知事提案説明要旨

《イ 魅力あふれるしずおかの創造》

 重点施策の第二は、「魅力あふれるしずおかの創造」であります。

(人づくり)

 はじめに、「人づくり」についてであります。

<人づくりの推進>

 「人づくり」の推進は、県づくりの上で最も重要な課題でありますことから、地域社会が共通の認識を持って、具体的な活動を展開していくことが大切であります。平成13年度につきましても、「人づくり推進員」を30名増員し、今年度委嘱した推進員と合わせて60名体制で、学校、PTA、地域の現場における、きめ細かな人づくりの支援の充実を図り、「人づくり百年の計委員会」からいただいた提言の具体化を図ることとしております。

 また、地域の様々な分野の方々が協力しながら、地域課題の抽出や具体的な実践方法を検討する「人づくり地域懇話会」を県行政センター単位に開催し、地域が主体となった「人づくりけんみん運動」を積極的に展開してまいります。

<魅力ある教育づくり>

 さらに、「新世紀教育計画」や「人づくり百年の計委員会」の提言書等を踏まえ、概ね2010年度を目途とした本県教育の基本目標、基本方向及び主要施策を定めた「魅力ある教育づくり21世紀初頭プラン」を策定し、このプランに基づき、今後も引き続き、魅力ある教育を実現するための教育改革の推進に努めてまいりたいと考えております。

 平成13年度におきましては、公立小学校1年生の多人数学級のうち、特に指導が困難な児童を抱える学校へ非常勤講師70名を配置し、基本的な生活習慣指導を含めたきめ細かな指導を行うとともに、生徒及び社会のニーズを踏まえ、浜松地区及び川根地区において、中高一貫教育を平成14年度から導入するための準備を進めるほか、老朽化や狭隘等で教育環境が十分でない学校の校舎を改築するなど、高等学校や盲聾養護学校の計画的な整備にも努めてまいります。

 また、次代を担う青少年が、心豊かでたくましく成長していくことは県民すべての願いでありますことから、国際社会でのボランティア活動を通じた交流を行う「ふじのくにユースウィングアドベンチャー」等を実施するなど、地域はもとより、国際社会にも貢献できる青少年リーダーの養成に取り組んでまいります。

<生涯学習の推進(IT講習会、県立大学ビジネス講座)>

 次に、生涯学習の推進についてでありますが、県民の生涯学習の一層の促進を図るため、静岡県生涯学習フェスティバルを伊豆地区を中心として広域的に実施するとともに、「ふじのくにゆうゆうクラブ」や「しずおか県民カレッジ」を引き続き実施し、多様な学習機会の提供に努めてまいります。

 また、学校施設の開放や人材の活用など地域に開かれた特色ある学校づくりを一層推進し、生涯学習社会の形成に向けて積極的に取り組んでまいります。

 さらに、インターネット利用人口の爆発的な増加や、民間における電子商取引の実用化など、本格的な高度情報社会が到来する中、県民すべてがIT革命の恩恵を享受できる社会の実現を図るため、全国に先駆けて、「1万人県民インターネットスクール」開催などの施策を進めてまいりましたが、今回、国の施策に呼応して、県民約15万人を目標に「IT講習会」を市町村と協力して実施してまいります。

 このほか、近年、高度で専門的な知識や能力を身に付けるための学習機会に対する社会人の期待が高まって来ておりますので、県立大学大学院では、本年10月から、沼津市において、社会人向けのビジネス講座を開設することとしております。


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