県議会開会日の提案説明
平成13年2月県議会定例会知事提案説明要旨

(元気産業の創出)

 次に、「元気産業の創出」についてであります。

<先端技術研究開発の促進と産業集積>

 本県が有する優位性を一段と高め、ものづくりにおける本家・本元を実現するため、西部地域の光技術産業や東部地域の医薬・バイオ産業などを21世紀の基幹産業に成長させる先端技術の研究開発を促進するとともに、世界に情報発信する拠点形成に向けた産業集積を図ってまいりたいと考えております。

 このため、平成14年度の県がんセンターの開院を契機に、東部地域を中心として、住民ニーズに応える世界レベルの高度医療や技術開発を目指した研究開発の促進と、医療関連産業の振興、集積を図るための方策について、去る2月16日に、「富士山麓先端医療産業集積構想」として、同構想検討委員会より御提言をいただいたところであります。平成13年度は、県民の皆様、産業界、学術研究機関、行政が相互に連携して、同構想の実現に向け、具体的な取組を進めてまいりたいと考えております。

<IT化・ベンチャーへの支援>

 また、IT化やアウトソーシング等の進展に伴い、本県産業の重要な一翼を担うことが期待されるソフト産業を育成するため、SOHO事業者などへの支援を充実するとともに、高度情報社会において中小企業が的確に対応できるようIT導入への支援を積極的に展開してまいります。

<商工業の振興>

 次に、商工業の振興についてであります。

 県内経済の活性化に向け、財団法人しずおか産業創造機構を活用して、貸付診断業務や経営革新支援業務等を効果的に実施するとともに、県下3か所に設置している地域中小企業支援センターを、伊豆、中遠地区の2か所に増設するなど、経営革新を目指す中小企業や創業者、ベンチャー企業に対する支援の充実を図ってまいります。

 また、商工会・商工会議所につきましては、本年度から事業・組織体制について検討を行い、見直し案をとりまとめたところであり、平成13年度は、商工会・商工会議所の代表等による委員会を設置し、活力にあふれる活動の推進に向けた検討を進めていくこととしております。

 さらに、商業者・住民・行政の協働によるまちづくりを促進する観点から、中心市街地におけるタウンマネジメント機関の設立や中小商業活性化への取組を支援するとともに、中小企業の資金調達を支援するための制度融資の充実を図ってまいります。

<観光の振興>

 次に、観光振興についてであります。

 交流人口の拡大に向け、「東海道四〇〇年祭」や「しずおか緑・花・祭」等の主要イベントとも連携して、富士山や浜名湖をはじめとする豊かな自然や伝統文化などの地域資源を積極的に情報発信いたしますとともに、台湾など海外からの観光客の誘致拡大にも積極的に取り組んでまいります。


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