県議会開会日の提案説明
平成13年6月県議会定例会知事提案説明要旨

(11)商工業の振興及び雇用情勢

 次に、商工業の振興についてであります。

 経済環境の変化が著しい中で、中小企業が様々な経営課題に適切な対応ができますよう、地域中小企業支援センターを東部・中部・西部の3か所に加え、本年4月、伊豆、中遠地区の2か所に増設いたしました。また、昨年度から進めております商工会・商工会議所の事業・組織体制等の見直しにつきましては、本年7月、関係団体とともに「商工会・商工会議所新世紀活性化委員会」を立ち上げ、時代の変化に対応した活力ある活動が推進されますよう支援してまいりたいと考えております。

 また、雇用情勢につきましては、依然として職業能力等のミスマッチが見られ、経済の先行きによっては、予断を許さない状況にあります。

 このため、県といたしましては、離転職者を中心とした職業能力開発や新規学卒者の就職支援等を積極的に推進するとともに、企業立地の推進やIT産業をはじめとした新産業の育成、ベンチャー支援など、新たな雇用の創出にも努めているところであります。

 さらに、個々の労働者と使用者との間において、解雇や賃金の引下げなどの労働条件をめぐる紛争が増加しておりますことから、県と地方労働委員会が連携して、紛争当事者間を「あっせん」する取組を全国的にもいち早く5月1日から開始いたしました。多数の相談があり、既に、そのうち2件は、実際に地方労働委員会にあっせん申請がなされ、迅速な処理により終結したところであります。


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