県議会開会日の提案説明
平成13年8月県議会臨時会知事提案説明要旨

【3.当面する県政の課題】

 このため、これからの4年間は、第一に、老若男女を問わず県民誰もが健康で快適な暮らしができるよう"安心社会"づくりを進めるとともに、東海地震に備えての家屋の耐震化を積極的に推進するなど、災害や犯罪などに対し万全な備えがなされた"安全社会"の実現を目指してまいります。

 第二に、「人づくり百年の計委員会」の提言や「魅力ある教育づくり21世紀初頭プラン」を踏まえ、個性に合わせて選択の幅の広がる教育改革を進めるなど、未来を拓く人づくりを進めてまいります。

 第三に、「環境の世紀」にふさわしい環境重視の県政を進めながら、雇用の確保、農林水産業や中小企業の振興、新産業の創出とそのための基盤整備を図るなど、元気な静岡県づくりを進めてまいります。

 さらに、これらの政策を進めていくために、これまでにも増して行政の生産性の向上を目指すとともに、財政健全化計画を着実に推進してまいります。

 加えて、県民の皆様の声を県政に反映し、県民参加の実を上げていくために、政策形成過程の情報を積極的に公開し、民間企業、NPO、ボランティアなど様々な主体との協働を通じて、県民本位のきめ細かなサービスを提供していく所存であります。

 これからの4年間は、21世紀の静岡県の基盤をつくる上で極めて重要な時期であります。380万県民の期待と信頼に応えるため、初心を忘れることなく、謙虚に、さわやかに、そして、公正公平に、県民本位の開かれた県政を進め、魅力ある「快適空間しずおか」の実現に邁進してまいりたいと考えております。県議会におかれましても、一層の御支援、御協力を賜りますよう、お願い申し上げる次第であります。


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