県議会開会日の提案説明
平成13年9月県議会定例会知事提案説明要旨

(2)地震対策の推進

 次に、地震対策の推進についてであります。

 はじめに、今年で23回目を迎えた総合防災訓練についてでありますが、今回、地震防災応急対策のより一層の円滑な実施を図るため、気象庁からの観測情報の推移を分析し、判定会招集連絡報を受ける前に職員を動員するとともに、初めて政府派遣団を県庁に受け入れ、国との合同連絡調整会議を開催いたしました。

 また、「助け合い広がる防災のまち」をスローガンに、会場型訓練を「静岡県・熱海市総合防災訓練」として熱海市で実施したほか、県内全市町村で、住民、ボランティア、事業所、自主防災組織などが協働した各種の訓練が展開されました。熱海会場では、大変気合いのこもった訓練が行われたほか、第3次地震被害想定を踏まえた検視訓練も実施されたところであります。さらに、中高生の参加が昨年を大きく上回るなど、全県下で約80万人の県民参加を得て、実践的な訓練が繰り広げられ、おおむね所期の目的が達成されたものと考えております。

 次に、第3次地震被害想定を踏まえた対策でありますが、従来の地震対策の総点検を行うとともに、新たな課題への対策も取り入れた戦略的な地震対策の体系を「地震対策アクションプログラム2001」としてとりまとめ、去る9月20日に公表したところであります。

 このうち、緊急に予算措置を必要とするものにつきましては、9月補正予算による対応をお諮りしているところであり、さらに、国の制度改正や関係機関との協議が必要なものについては、年度内に対策の方向性を定め、財政支援や制度の改善などを、国をはじめ関係機関へ強力に働きかけてまいりたいと考えております。

 県といたしましては、今後、このアクションプログラムに基づき、市町村はもとより全県民と一体となって、地震対策の更なる推進に全力を傾けてまいる所存であります。


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