県議会開会日の提案説明
平成13年9月県議会定例会知事提案説明要旨

(2)安心安全な社会づくり

 以下、歳出予算の主な内容を御説明いたします。

 今回の補正予算は、県民の皆様が安心かつ安全に暮らせる社会づくりを目指して、地震防災対策の推進や雇用対策の充実、安心できる県民生活の確保などの県政の緊急課題に積極的に取り組んだところであります。


《地震防災対策の推進》

 第一に、「地震防災対策の推進」であります。

 先般作成した第3次地震被害想定では、これまでより、推定震度6強以上の地域が拡大するとともに、倒壊家屋、死傷者などが大幅に増加することとなりました。

 このため、まず、被害想定マップなどを作成し、県民の皆様へ最新の防災情報をお知らせするなど、地震対策の広報を充実するとともに、地震から児童・生徒などの生命の安全を確保するため、県立高校校舎等の耐震化をはじめ、小中学校校舎などの市町村公共施設の耐震診断・補強計画策定のための助成制度を拡充いたします。さらに、緊急輸送路である東名高速道路に架かる市町村管理の跨道橋の耐震化を促進するため、県において詳細設計を行い市町村を支援するとともに、平成14年度から、耐震工事に対する助成制度を創設することといたしました。

 このほか、防災ヘリポートの夜間照明の整備や災害医療トリアージ実地訓練を行うなど、災害時における救出・救護・医療体制の強化・充実を図ってまいります。

 また、衛星携帯電話等のITを活用することにより、リアルタイムで被災状況等を映像で確認できるシステムや広域救護病院等の災害医療情報ネットワークを構築するなど、災害情報通信網の整備を図ることとしております。

 今後とも、地震防災対策のより一層の充実・強化を図ってまいりたいと考えております。


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