県議会開会日の提案説明
平成13年12月県議会定例会知事提案説明要旨

【4.経済動向】

 次に、経済動向についてであります。

 我が国経済は、政府の11月の月例経済報告では、個人消費が弱い動きとなっていることに加え、輸出や生産の大幅な減少から企業収益、設備投資が減少し、失業率もこれまでにない高さに上昇しているなど、景気は一段と悪化しており、米国テロ事件等の影響もあって世界経済が同時的に減速するなど、先行きに懸念が強まっていると分析しております。

 県内経済につきましても、流通部門での大型店の閉鎖・倒産が見られるなど個人消費が依然として低調であるほか、国内外の需要の減少を背景に多くの業種で生産が減少し、企業の大規模なリストラ計画の発表が相次ぐ中、雇用情勢も、新規求人の減少が続くなど厳しさを増しており、景気は引き続き悪化しているものと考えております。

 こうした中、県といたしましては、去る11月2日、経済対策連絡会議を開催し、的確かつ機動的な経済対策に取り組むことを決定するとともに、11月16日、国の補正予算が成立したことを受け、雇用対策など緊急に対応すべき施策を中心に12月補正予算を編成することといたしました。さらに、全庁的な連携体制の一層の強化を図ることにより、これまでに展開してきた中小企業対策、雇用対策についても、より機動的、効果的な推進に努めてまいりたいと考えております。


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