県議会開会日の提案説明
平成13年12月県議会定例会知事提案説明要旨

【8.当面する県政の課題】

 次に、当面する県政の諸課題について申し上げます。

(1)中部電力・浜岡原子力発電所事故

 はじめに、中部電力・浜岡原子力発電所事故についてであります。

 去る11月7日及び9日、1号機において、「非常用炉心冷却系に関係する配管の破断」及び「原子炉水の漏れ」という、原子炉の安全性に関わる重大な事故が発生いたしました。相次いだ事故は、原子力発電所の安全に対する県民の信頼を揺るがすものであり、県民の安全確保の観点から極めて遺憾であり、重く受け止めております。

 このため、国及び事業者に対し、緊急点検、原因の徹底究明及び再発防止対策の確実な実施を重ねて要請するとともに、浜岡原子力発電所の他の原子炉についても安全性に関する国の見解を早期に示すこと、緊急に徹底的な点検を行い安全を確保すること、国が原子力事業者に示している施設点検基準等について抜本的見直しを行うことなどを強く要請いたしました。さらに、11月16日、県及び関係5町において安全協定に基づく立入調査を実施するとともに、私も28日に現地を視察してまいったところであります。

 今後とも、県民の安全を最優先に対処してまいりたいと考えております。


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