県議会開会日の提案説明
平成13年12月県議会定例会知事提案説明要旨

【10.静岡空港】

 最後に、静岡空港についてであります。

 住民投票条例案の否決後、県議会三会派からの申入れなどを踏まえ、私自らが県民の皆様と対話する「静岡空港タウンミーティング」を開催し、県下の東部、中部、西部地区で各2回計6回、約2,400名の県民の皆様の参加を得、申出のあった75名の方々と直接、意見交換いたしました。また、並行して開催した27回にも及ぶ職員による出張説明・意見交換会とあいまって、需要予測や収支、財政の問題などについて、県民の皆様と真剣かつ忌憚のない意見交換を行うことができ、空港建設に疑問を持つ方々にも静岡空港に対する理解を深めていただけたものと考えております。

 さらに、11月26日には、「静岡空港専門家委員会」から、7回に及ぶ委員会における空港の重要事項の精査、検証に基づく取りまとめ結果について御報告をいただきました。この報告によれば、審議対象となった精査・検証事項に関し、これまでの県の取組や県が示してきたデータ、資料は妥当なものであり、今後、これまで以上に県民の方々の理解を得るための最大限の努力を行うことを前提に、静岡空港を推進していくことを適当と認めるとの結論でありました。

 私は、こうしたタウンミーティングでの県民の皆様との直接対話や専門家委員会における取りまとめ結果の報告を踏まえ、静岡空港の建設推進に向けての決意を新たにするとともに、静岡空港の建設工事を再開することとし、第165号議案及び第166号議案として、空港本体用地造成工事に係る契約議案を今議会に提出することといたしました。

 今後とも、空港建設の推進に当たりましては、県民の皆様の理解を得るために最大限の努力を傾注してまいりたいと考えておりますので、議員各位のこれまで以上の御理解と御協力のほどをよろしくお願いいたします。

 以上で私の説明を終わりますが、適切なる御議決をお願いする次第であります。


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