県議会開会日の提案説明
平成14年2月県議会定例会知事提案説明要旨

【1.前文】

 平成14年度当初予算案並びにその他の議案を提出するに当たり、その概要を御説明申し上げますとともに、当面する県政の課題について、所信の一端を申し述べたいと存じます。


【2.総合計画の策定】

 2001年は、米国の同時多発テロに代表されるように、改めて世界の平和と安全に大きな関心が集まる事件が発生し、また、中国をはじめとするアジア諸国の競争力が高まる中で、国際競争の激化が目立ちました。一方で、地球温暖化のような人類の共通課題に対応するため、各国が一層の協調を深めるなど、新しい世紀を象徴する1年でありました。

 このような国際環境の中で、我が国は、経済の低迷、財政状況や雇用情勢の悪化など、直面する課題や危機を克服し、経済・財政・社会の活力再生に向けて、根本的な改革を進めようとしております。

 しかしながら、私は、現在進められている制度上の改革だけで、人々が将来への明るい展望を持つことは困難であり、真に豊かな国づくり・地域づくりと同時に、豊かさを活かす有徳の(こころざし)をもった人づくりの視点が大切であると、常々、感じ、考えてきたところであります。

 このため、直面する課題や危機の克服に向けた強い関心を呼び起こす基本理念として、「富国有徳」の魅力ある地域づくりを提案し、これを具体化するため、豊かな快適空間と有徳の(こころざし)が織り成す「魅力ある"しずおか"」の実現を基本目標に、県民の皆様から幅広く御意見をいただきながら、新しい総合計画の策定を進めてまいりたいと考えております。


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