県議会開会日の提案説明
平成14年2月県議会定例会知事提案説明要旨

(3)柱別重点施策

 以下、予算編成の重点施策の概要及び県政の課題について、御説明申し上げます。


《ア 安心安全社会の構築》

 重点施策の第一は、「安心安全社会の構築」であります。


(東海地震対策の大幅強化)

<「TOUKAI−0」等東海地震防災対策の大幅強化>

 はじめに、「東海地震対策の大幅強化」についてであります。

 最近特に切迫性が強く言われております東海地震への対応につきましては、「地震対策アクションプログラム2001」を中心に、推進を図っているところであります。平成14年度におきましては、地震発生時の家屋の倒壊防止対策として、木造個人住宅の耐震診断を引き続き実施いたしますとともに、都道府県レベルとしては、全国で初めてとなる耐震補強にかかる助成制度や建替えのための利子補給制度を創設いたします。また、小・中学校などの公共施設の耐震対策への大幅な支援拡大や東名跨道橋、JR跨線橋の耐震対策に対する助成制度の創設を行うなど、市町村等との連携を図りながら、地震防災対策の最重点課題であるプロジェクト「TOUKAI−0」を強力に推進してまいります。

 また、発災時の被災状況を映像により把握し、的確な支援体制を確立するためのヘリコプターテレビ電送システムを整備するとともに、全国から駆けつける災害ボランティアの初動活動が円滑にできるよう「災害ボランティアファンド(基金)」を設立するなど、新たな防災体制の整備にも力を注いだところであります。


<原子力防災>

 次に、原子力防災についてであります。

 昨年11月の中部電力浜岡原子力発電所1号機の事故については、原因究明のための調査、試験が進められており、仕切り弁の設置、監視体制の強化等が実施されました。また、国におきましては、特別作業チーム(タスクフォース)を中心として原因調査や再発防止対策等事業者への指導が行われております。さらに、去る2月21日には、国や事業者等と連携した原子力防災訓練を実施したところでありますが、引き続き、事故原因の徹底的な究明や再発防止対策の確実な実施について、厳しく注視してまいりたいと考えております。


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