県議会開会日の提案説明
平成14年2月県議会定例会知事提案説明要旨

(雇用の拡大と元気産業の創出)

 次に、「雇用の拡大と元気産業の創出」についてであります。


<雇用の拡大>

 はじめに、雇用の拡大についてであります。

 全国的に雇用情勢が厳しさを増す中、本県におきましても、有効求人倍率が8か月連続して低下するなど、中高年齢者を中心に雇用環境は一段と厳しくなっております。

 このため、緊急地域雇用創出特別基金を活用し、臨時、応急的な雇用、就業機会を創出いたしますとともに、キャリアカウンセリングやセミナー等の充実、離転職者訓練の拡充、雇用・就職関係情報の収集・提供機能の強化を図るなど、きめ細かな支援策を総合的に実施し、雇用の確保に全力を挙げて取り組んでまいります。

 また、公労使の代表からなる雇用対策審議会の場で、ワークシェアリングの導入に向けての課題等について検討をお願いしているところでありますが、県といたしましても、緊急の対応として、県行政事務にワークシェアリングを導入し、職員の時間外勤務の縮減と県民サービスの向上を図りながら、非常勤職員や臨時職員の採用を行うことといたしました。


<元気産業の創出>

 次に、元気産業の創出についてであります。

 本県産業の国際競争力を強化し、ものづくりにおける優位性を維持、発展させていくため、光技術やバイオテクノロジー関連産業など、国際分業体制のもとで21世紀の本県経済を牽引するリーディング産業の育成に向けた戦略を研究してまいりますとともに、外資系企業を含めた国内外からの企業誘致や、県内に立地している企業の流出防止への取組を積極的に進めてまいります。

 また、ベンチャーキャピタルをはじめ各種支援機関等との出会いの場づくりや産業経済会館へのスタートアップオフィスの開設などにより、新たな産業の担い手となる創業者やベンチャー企業が円滑に活動できるよう支援の充実を図るとともに、大学と産業界との技術移転機関である「静岡TLO」への支援やテクノサロンの開催などを通じ、知的資源の積極的な活用と産学官交流の一層の活発化を図っていくこととしております。

 さらに、県内の優秀なホームページを紹介、表彰する「静岡県ホームページグランプリ」を開催し、情報コンテンツ産業の活性化にもつなげてまいりたいと考えております。

 次に、富士山麓先端健康産業集積構想につきましては、治療効果の高い医薬品の開発を促進するため、県内の中核病院が連携して先進医薬品の評価を行うネットワークの構築を図ってまいりますとともに、産学官の共同研究の調整や情報提供など各種の支援機能を担う構想推進センターの発足に向けた諸準備を進めてまいります。


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