県議会開会日の提案説明
平成14年9月県議会定例会知事提案説明要旨

(3)地震対策の推進

 次に、地震対策の推進についてであります。

 本年で24回目を迎えた9月1日の総合防災訓練につきましては、中央会場となった御前崎町・相良町では、地元の自主防災組織と自衛隊やライフラインなどの関係機関が連携し、実践的な訓練が展開されましたほか、防災の日を中心に県内全市町村で、住民や自主防災組織、防災ボランティア、事業所などが協力しあい、約95万人の県民の参加を得て実りある訓練が繰り広げられました。

 東海地震につきましては、気象庁などの観測データの分析から、一昨年以来、東海地域の地震活動が異常に低い状態が続いていることや、昨年から見られた地殻変動の変化が依然として続いていることが、地震防災対策強化地域判定会の定例会でも報告されるなど、切迫性が強く指摘されております。

 このような状況の中、地震防災対策強化地域の見直しなどを踏まえ、本県におきましても、改めて現在の防災体制の見直しが必要と考えております。

 また、プロジェクト「TOUKAI−0」も2年目を迎え、本年度創設しました耐震補強の助成制度が、10月までに全ての市町村において制度化されますことから、多くの県民の皆様にご利用していただくよう、市町村と十分な連携を図り働きかけをしてまいります。さらに、市町村における公共施設の耐震化につきましても、積極的な取組がなされておりますことから、県としてもできる限りの支援を行っていきたいと考えております。


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