県議会開会日の提案説明
平成14年9月県議会定例会知事提案説明要旨

(4)静岡空港

 次に、静岡空港についてであります。

 「静岡空港戦略プロジェクト会議」におきましては、去る9月18日、空港運営株式会社の設立等をはじめとする民活導入方策についての中間整理をとりまとめていただいたところであり、県といたしましても、積極的に空港経営への民間活力の活用に努めてまいります。

 今後、物流戦略や国際的な産業戦略と空港政策などについても検討を進め、その成果を踏まえつつ、県内3か所で地域フォーラムを行うことなどにより、具体的な空港の利活用方策を県民の皆様にお示ししてまいりたいと考えております。

 

(5)高速道路の整備

 次に、高速道路の整備についてであります。

 日本道路公団など道路関係4公団の民営化のあり方につきましては、8月30日に中間整理がとりまとめられました。この中で、高速道路の整備について「施行命令の全面執行の凍結・規格の見直しを含む再検討」が答申されていることは大変遺憾であり、特に、第二東名自動車道につきましては、道路関係四公団民営化推進委員会の検討の中で、名指しで建設凍結が議論されるなど、極めて厳しい状況であると認識しております。

 県では、こうした議論にいち早く対応し、中間整理に先立つ8月22日には、愛知県、神奈川県、名古屋市とともに第二東名自動車道建設促進協議会の総決起大会を東京都内で開催して、県議会議員の皆様をはじめ地元自治体の首長や議員、経済界代表の方々など、数多くの御参加のもと、第二東名自動車道の建設について、より一層の理解を強く訴えたところであります。

 第二東名自動車道は、県内はもとより我が国の経済社会を支える大動脈であり、また、東海地震等の災害時には代替路として重要な役割を担うものでありますので、国土のグランドデザインの視点からもその早期整備こそが急務であると考えます。

 もとより、道路の規格見直しや、コスト縮減を図ることは必要でありますが、高速道路ネットワークの重要性や地域の実態を全く無視した建設凍結論など、到底受け入れる訳にはまいりません。

 このため、私は、県議会をはじめ県民の皆様や他県とも、より一層の連携を図りながら、今後ともあらゆる機会をとらえて、第二東名自動車道や中部横断自動車道の建設を中止することのないよう、国及び関係機関に強く働きかけてまいります。


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